維持会奨学生からのメッセージ ー石川県出身

石川県出身

この度は、一昨年度及び昨年度に引き続き、慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、誠に有難うございます。
私立の理系学部に進学した双子のものを合わせると学費が大きな負担となっており、また後期高齢者を迎える祖父母の内、一昨年度末に祖父が認知症を発症し、介護が必要となったことで非常に厳しい家計状況となることが予想されていました。そのため、昨年度に奨学金を頂けることになり、家族共々大変安堵しましたと共に、支援者の皆様への感謝の念で一杯であります。私個人としても学問に専念できる環境を与えて頂いたこと大変有難く思っております。
私は現在法律学科3年生で、将来の夢である法曹を目指して勉学の日々を送っております。私が法曹を目指すきっかけは、高校時代に貧困の研究をする中で、貧困に陥っている人々を支援する団体に出会い、彼らの社会のセーフティネットから振り落とされた人々を絶対に見捨てないという姿に大変な感銘を受けたことにあります。私は、貧困の問題の本質が必死に働き努力していながらも貧困から抜け出せないという社会にあると考えています。今年の3月地元石川県で行われた知事選や市長選、そして7月の参議院選挙に合わせて出馬される方々に『学生が候補予定者にきくっ!!』と題してインタビューをYoutube配信という形で実施しました。貧困問題には、金銭的な援助のみを挙げる方もいれば、体験格差など非金銭的な部分における援助をも語る方もいらっしゃいました。社会制度を変えていく上では政治の力は不可欠です。目の前の困窮者の救済はもちろんのこど、将来世代の社会を良くしていくためには多くの方に当事者意識を持って頂き、政治参画してもらう必要があることを実感いたしました。まずは、私自身がそのような人物になるために、慶應での学びを経て、あらゆるセーフティネットをすり抜け、追い詰められた人々を絶対に見捨てない、そんな法律家になりたいと思っております。そして、引いては誰もが、どんな境遇だったとしても、生きやすい社会の実現に貢献したいと思っております。
この度は手厚いご支援を頂きましたこと、重ねて感謝申し上げます。この御恩を将来自分が誰かを支援する立場となってお返しできますよう奨学生としての自覚と責任をもって精一杯勉学に励まさせて頂きます。

石川県出身 法学部3年(2022年度)


この度は昨年度に引き続き、慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、誠に有難うございます。
私立の理系学部に進学した双子のものを合わせると学費が大きな負担となっており、また後期高齢者を迎える祖父母の内、昨年度末に祖父が認知症を発症し、介護が必要となったことで非常に厳しい家計状況となることが予想されていました。そのため、昨年度に引き続いて奨学金を頂けることになり、家族共々大変安堵しましたと共に、支援者のみなさまへの感謝の念で一杯です。私個人としても学問に専念できる環境を与えて頂いたこと大変有難く思っております。
私は現在法律学科2年生で、将来の夢である法曹を目指して勉学の日々を送っております。私が法曹を目指す契機は、高校時代に地元で貧困に陥っている人々を支援している団体を知り、彼らの社会のセーフティネットから振り落とされた人々を絶対に見捨てないという姿に大変な感銘を受けたことにあります。私は、貧困の問題の本質が必死に働き努力していながらも貧困から抜け出せないという社会にあると考えています。貧困問題については、自己責任論が持ち上げられることがありますが、その背景には成功者たちの成功は、自身の努力の結果であり、市場の恩恵を受けて当然であって、苦しんでいる人や取り残された人は自業自得だとする考えが存在しています。しかし、この考え方は社会を勝者と敗者に分け、深刻な分断を生み、共同体を破壊し、他者に対する尊敬の念を損なう結果になるのではないでしょうか。社会的役割を巡る競争においては、重要なのは単なる機会の平等ではなく、競争を可能にする環境へのアクセスの機会平等であるように思います。
慶應での学びを経て、あらゆるセーフティネットをすり抜け、追い詰められた人々を絶対に見捨てない、私はそんな法律家になりたいです。そして、引いては誰もが、どんな境遇だったとしても、生きやすい社会の実現に貢献したいと思っております。
この度は手厚いご支援を頂きましたこと、重ねて感謝申し上げます。私自身がこうして支援を頂き勉学に励めていますことも、恩師や家族、共同体や国家、生きている時代の恩恵によるものであることを忘れてはなりません。この御恩を将来自分が誰かを支援する立場となってお返しできますよう奨学生としての自覚と責任をもって精一杯勉学に励まさせて頂きます。

石川県出身 法学部2年(2021年度)


この度は慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、誠に有難うございます。
私立の理系学部に進学した双子のものを合わせると学費が大きな負担となっており、後期高齢者を迎える祖父母の介護が必要となった際には、非常に厳しい家計状況となることが予想されていました。そのため、奨学金を頂けることになり、家族共々大変安堵しましたと共に、支援者のみなさまへの感謝の念で一杯です。私個人としても一層学問に専念できますこと大変有り難く感じております。
私は現在法律学科に所属し、将来の夢である法曹を目指して学生生活を送っております。法曹を目指すきっかけは高校時代に地元で貧困に陥っている人々を支援しているあすなろ会という組織を知ったことにあります。私は、あすなろ会の生活保護という最後のセーフティネットからも振り落とされた人々を絶対に見捨てないという姿に大変な感銘を受けました。それ以後、貧困について調べる中で私は、人々が貧困に苦しんでいるのは彼ら自身の怠慢のためではなく、むしろ彼らが必死に働き努力していながらも貧困から抜け出せないというこの社会自体に問題があると考えるようになりました。今年10月、日本の自殺者は日本のコロナによる総死者数を超え、2153人に上りました。驚くべきは女性の自殺が前年同月比で約83%増加したことです。女性は宿泊、飲食、小売りなどの業種に非正規で就いている割合が高く、コロナによる解雇の影響をより強く受けたことがこの数字に現れているように思われます。私はコロナによって、今一度日本社会が「状況が悪化すると最も弱い立場にある人たちが真っ先に切り捨てられる社会」であることが示されたように感じました。あらゆるセーフティネットをすり抜け、残された居場所は死のみと考えるまでに追い詰められた人々を絶対に見捨てない、私はそんな法律家になりたいです。そして、引いては誰もが、どんな境遇だったとしても、生きやすい社会を実現するために法律だけに限らず多くの見方や教養、思考を慶應での学生生活の中で得ていこうと思っております。
この度は手厚いご支援を頂きましたこと、重ねて感謝申し上げます。この御恩を将来自分が誰かを支援する立場となってお返しできますよう奨学生としての自覚と責任をもって精一杯勉学に励まさせて頂きます。

石川県出身 法学部1年(2020年度)


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