維持会奨学生からのメッセージ ー岡山県出身

岡山県出身

この度は慶應義塾維持会奨学金に採用していただき誠にありがとうございます。私の両親は共働きではありますが、父は三年前から定年退職後の再雇用という形で働いている関係で定年退職前から給与が四分の一程度に減少しており、母はパートとして働いているという関係で、首都圏での一人暮らしの費用と私立大学の学費の両方を賄うことはとても大きな負担であり、両親にはとても申し訳ない気持ちを抱いていました。そんな中、慶應義塾維持会奨学金に採用していただくことで両親の負担を減らしつつ、アルバイトなどに充てる時間を研究活動に充てることができることに、私を含め家族一同感謝の気持ちでいっぱいです。維持会奨学金に採用していただいたことに誇りを持ち、より一層気を引き締めて研究活動に取り組みたいと考えています。
私は現在理工学部機械工学科第四学年に在籍しており、今年度から研究室に配属して研究活動を行っています。私が所属している研究室は機械工学科の研究室でありながら細胞を扱う研究室であり、私自身は腸の細胞を扱う研究に取り組んでいます。腸内環境の生体外での再現として、腸内細菌叢と腸上皮細胞の共培養を目指して日々研究を行っています。現在は腸内の陰窩-絨毛という新陳代謝に非常に重要な三次元構造を、コラーゲンを用いて作成し、細胞を播種して観察を行うという段階の研究を行っています。コラーゲンで作成した三次元構造中で細胞が十分に成長したと証明できることは非常に重要であり、まずは自分一人でこれらを完璧に行えるようにしたいと考えています。しかし、細胞の取り扱いには一つ一つの作業に細心の注意が必要であり、コンタミネーションを起こして細胞を殺してしまわないようにしながらクリーンベンチ内で作業を行うことは非常に神経を使い、また細胞を十分に成長させるためには技量に関係なく四日から七日程度の時間がかかってしまいます。慶應義塾維持会奨学金に採用していただいたことでより長く細胞と向き合う時間を作ることができ研究を進展させることができます。
最後になりますが、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただいたことに重ねて感謝を申し上げます。今後の慶應義塾の発展に寄与できるようにこれからも日々精進してまいります。

岡山県出身 理工学部4年(2023年度)


このたびは、慶應義塾維持会奨学金に2度目の採用をしていただき誠にありがとうございます。昨年度に引き続き、今年も奨学生として採用していただき、家族一同とても感謝しております。私は双子の兄であり、弟とともに首都圏の大学に進学してきており、それに伴う費用で両親に大きな負担をかけてしまっています。本年度も慶應義塾維持会の皆様のご支援のおかげで、両親への負担を少しでも軽減することができたと同時に、様々な活動に積極的に取り組む機会を得ることができました。昨年度と変わらず、今年も奨学生、そして塾生としての誇りをもって大学生活に努めていこうと思います。
昨年度の成果について簡単に綴らせていただきます。まず学業面ですが、かねてから志望していた社会学専攻に進学することができました。社会学の歴史を学ぶ授業や大衆心理を学ぶ授業など、心から学びたかったものを学ぶことができ本当に幸せです。今はまだ社会学の概論を学んでいる段階なので、これからの学びを通じて3年生から始まるゼミに備えて教養を深めていきたいです。また、第二外国語として履修している韓国語ですが、私が所属している日韓交流サークルの活動と相まって、日々上達しています。今年度は韓国語能力試験に挑戦しようと考えているので、これからも学習に励んでいきたいです。
学校生活においては、私はサークルに2つ所属しているのですが、本年度からそれぞれのサークルで代表をすることになりました。代表となったことでそれに伴う責任の大きさに先が思いやられることもありますが、慶應義塾維持会の皆様をはじめ、家族や友人など様々な人に支えられていると考えると、一生懸命代表としての責務を果たしていこうという気持ちになります。一人ではどうしようもない問題に直面することもあると思いますが、そんな時こそ慶應義塾で出会えた素晴らしい友人たちの協力を得て、よりよいサークルを築き上げていきたいです。
最後になりますが、慶應義塾維持会の奨学生として選んでいただいたこと、重ねてお礼申し上げます。慶應義塾での学校生活が記憶に褪せない、実りの大きいものになるよう、これからも懸命に努めていこうと思います。

岡山県出身 文学部2年(2023年度)


環境情報学部4年の谷吉晨と申します。この度、貴会の奨学生として採用していただく運びとなりました。ご支援をいただき、心から感謝いたします。
私は、日本中の人が自分自身の人生を愛すことのできる社会を創りたいと考えて活動をしてきました。私自身、「なんとなく」で自分の進路やキャリアを選択する人が多いことに対して課題意識を感じています。それが結果的に学校や仕事の充実感のなさに繋がっているのではないかと推測していました。実際に、今の日本の社会人は、働くことを楽しめている人が全体の約3割しかいないという統計もあります。充実感のある生活を作り、自分の人生を愛すことができるためには、キャリアの選択の場面で自分のやりたいことを深く追求することが必要だと考えていました。
そこで私は、大学1年生の頃から高校生向けにサマーキャンプの運営を行なっています。高校生が大学生や社会人と1週間寝食を共にしながら、自分のやりたいことや将来のキャリアについて熟考していくことを目的にしているものです。2年目の時は運営委員長を務めており、100名のメンバーを率いる運営委員長という立場も務めました。コロナ禍の影響で初めてオンラインでの開催をすることとなり、先行きが不透明な状況の中での運営に非常に苦労しました。その中でも最終的に、満足度を昨年と比べて114%向上させることができ、高校生の納得できるキャリア選択の支援が達成できたように振り返っています。
そして私は大学でも、「高校生の主体的な進路選択を支える環境のデザイン」というテーマで研究活動を行なっています。サマーキャンプの運営の経験を活かし、高校生へのアンケートやインタビューを行いながら、高校生が「なんとなく」、世間的な物差しで測られた「良い」大学に行くのではなく、目的意識を持って進路選択ができるような環境について、結論をまとめていく所存です。また、就職先も人材系の企業に就職が決まっており、今度は社会人がより良いキャリア選択ができるような環境を作るために尽力していきたいと考えています。
この度は、貴会の奨学生に採用していただいたこと、重ねて御礼申し上げます。末筆ながら貴会の益々のご発展を祈念申し上げます。

岡山県出身 環境情報学部4年(2022年度)


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