維持会奨学生からのメッセージ ー東京都出身

東京都出身

この度は、慶應義塾維持会奨学金に採用していただき誠にありがとうございます。維持会を支えてくださっている全ての皆様にこの場をお借りして心より御礼申し上げます。
私の家庭は母の病気や色々な折が重なり、常に家計が思わしくありませんでした。高校は特待生として無償で通わせていただきながら、コロナ禍によって思うようにいかない高校生活の先に念願だった慶應義塾大学の合格を手にすることが出来ました。喜びもつかの間、学費や生活費といった問題は常に私の勉学の前に立ちはだかり続けておりました。両親から「慶應に通いたいのなら、学費を折半して出すこと。」という条件を提示されていた私は前年度、学業とアルバイトを両立させながら両親の条件を満たした額を捻出しておりました。しかしながら、今年の3月に父が経済的な困窮から自己破産をしなくてはならなくなり、両親から学費を出すことが難しいと伝えられました。慶應義塾大学での学びや学校生活を手放さなくてはならない、これが私の運命なのだと絶望感に苛まれていた時に慶應義塾維持会奨学金の存在を知りました。周囲に大学進学を経験した大人が少ない私は、奨学金についての知識や情報をあまり持ってはいませんでした。そんな時に助けてくださったのが、慶應義塾を支える教職員の方々や大学で出会った友人たち、そして慶應義塾大学を卒業された現塾員でもある私の高校時代の恩師でした。家庭環境や生活状況など、一言では言えない様々な事情を大小はあれ誰もが持っていると思います。私は現在、文学部の英米文学専攻に所属し、特に18~19世紀のイギリス女性作家に強く関心を抱いております。古典作品を一つ取っても、不遇の幼少期を過ごした作家等様々な背景を誰もが持っていることが分かります。私は、自らの経験を何らかの形で有効活用できないかと考えました。そこで私は中高の英語科教員免許を取得することを決断し、今年度から教職課程にも取り組んでおります。本塾の創始者である福澤諭吉先生の言葉にある「活用なき学問は無学に等し」は私の教員になるという意思を常に後押ししてくれています。将来的に大学院への進学も希望しています。児童教育に関しての勉強、そして文学研究を今後も続けられること本当に嬉しく思います。改めて慶應義塾維持会の皆様に心より感謝申し上げます。

東京都出身 文学部2年(2023年度)


この度は、2023年度慶應義塾維持会奨学金に採用していただき、誠にありがとうございます。ご支援をいただきました維持会の会員の皆様に深く感謝申し上げます。大きな支援をいただけることを身に刻み、今後の学業における学びに、より一層磨きをかけていきたいです。
私は現在、幅広い年代の看護ケアや、臨床現場での基礎的な手技やケアを講義のみならず、演習も通して学んでおります。非常に興味深い授業は、やはり演習授業です。仲間と協力し、患者の目線になって重要となるケアは何かを話し合うことにより、これまで気づけなかった幅広い視点で物事を考えて学びを深めることができるようになってきました。看護には明確な答えはありません。その人に応じて何が最善であったかを常に探求し続けます。特に終末期分野においては患者のQOL向上のために何をすべきだったかが重要になります。そんな分野で私は患者さんの強みやその人らしさを生かせるケアを実行できる看護師になりたいのです。積極的治療を行わないと決めた患者にも寄り添える存在であり、様々な身体的、精神的、心理社会的な問題に対処するとともに患者の人生目標に貢献したいと考えております。座学だけでは測りしえない部分、病の治療だけではない心のケアも実際の現場で積極的に学ぶ姿勢を忘れないでいきたいです。
今後の大学での学びを基に、将来は実際に臨床現場で看護師として働き、さらなる高みを目指していきたいです。看護師でありながら専門性も兼ね備えた資格を取得し、病棟で学んだことは自分自身の発見に留めずに他者にも共有できればと考え、チャンスがあれば教育の場にも関わり、社会に貢献できる人材育成に携わりたい心持ちです。
最後になりますが、重ねて慶應義塾維持会の皆様には御後援頂きますこと、誠に有り難く、厚くお礼申し上げます。今後の学生生活で学業に全力を注ぐことができるのは慶應義塾維持会の皆様のおかげです。奨学生として恥じぬよう、社会に貢献できる人材として将来活躍できるように学業に励んで参ります。

東京都出身 看護医療学部2年(2023年度)


この度は慶應義塾維持会奨学生として採用していただき誠にありがとうございます。地方出身の塾生が優先的に選出される中選出していただいたこと、心より感謝申し上げます。ご支援いただいた維持会員の皆様への感謝の気持ちを忘れずに今後も勉学に励み、社会のさらなる発展に貢献できるよう精進していきます。
私の父は10年以上前に退職しており、現在私の家庭は父の年金と、母の収入が主な収入となっております。私はそのような経済状況で両親に学費を負担してもらっており、また、学部卒業後には大学院への進学もしたいと考えております。そのため、両親に大きな経済的負担を負わせてしまっていることを非常に心苦しく思っておりました。しかし、慶應義塾維持会奨学生として採用していただいたことで経済的負担を減らすことができ安堵するとともに、維持会員の皆様への感謝の念で一杯です。
私は現在応用化学科に所属しており、将来は太陽電池の研究をしていきたいと考えております。日本では再生可能エネルギーが少しずつ普及してきておりますが、いまだ総発電量に占める割合は低いのが現状です。この現状を打破するためには、既存のシステムにとらわれることなく革新的なシステムを構築していく必要があります。新たな素材を試してみる、触媒を変えてみる、形状を変えてみる、既存のシステムを組み合わせてみるなど、様々な挑戦をした先に新たな発見があると考えております。そのためには基礎的な知識を蓄えることが不可欠だと思いますので日々の地道な学習を大切にし、そしてそれがいつか大きな成果につながることを信じてこれからも精進していきます。
最後に、この度は慶應義塾維持会奨学生として採用していただきありがとうございました。慶應義塾維持会員の皆様のご支援により経済的な不安が払拭され、学生生活がより豊かになることを確信しております。今後も皆様からご支援を頂いたことを忘れず、奨学生としてより一層勉学に励んでいこうと思います。
末筆ではございますが、改めて慶應義塾維持会員の皆様に厚く御礼申し上げるとともに、慶應義塾維持会のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

東京都出身 理工学部2年(2023年度)


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