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Keio University  SPECIAL SITE

義塾社中の誰もが過ごしやすい場所を目指して
塾員なら知っておきたい!進化を続ける大学キャンパスの今
社中交流の要、大学キャンパス活用のすゝめ

Date.2024.08.19

#卒業しても利用できるあの施設

#こころの故郷

#未来のキャンパスのあり方

学びを深め、そして友人たちとかけがえのない時間を過ごす場として、数えきれないほどの人々が利用してきた慶應義塾のキャンパスや施設。時代の変化に合わせてアップデートを重ねる中で、慶應義塾が大事にしている理念や、塾員にこそ知ってほしいキャンパスの活用法についてご紹介します。

全国各地に広がる慶應義塾の「キャンパス」

明治維新に向かう激動期の1858年、築地鉄砲洲(現在の中央区明石町)に開塾し、何度かの移転を経て、1871年に三田に移り、以降同地を拠点として長い歴史を紡いできました。現在では6つのキャンパスを擁し、そのほかにも一貫教育校やタウンキャンパス、産学連携施設、学校林「慶應の森」など、全国各地に様々な施設を保有しています。

福澤諭吉は、明治の初め、三田キャンパスに現存する演説館に隣接して、教職員、塾生、塾員など、志を同じくする人々が集い自由に懇談し交流を深めるための施設として萬來舎(ばんらいしゃ) を建てました。この思想は、慶應義塾の施設運営の理念として受け継がれていると、施設・管理を担当する岡田英史常任理事は語ります。

塾生にとっては
大学生という貴重な時間を仲間たちと共に過ごす場所、
塾員にとってはかつての塾生としての思い出の場所、
そして研究者にとっては、日本のみならず
世界各国の様々な分野の研究者と交流できる拠点として。
キャンパスの中で多くの出会いと発見、経験が生まれるよう、
毎年設備改修や新施設への投資を行っています。

慶應義塾 常任理事 岡田 英史

直近で動いているプロジェクト一覧
  • 東別館「慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)」新築工事(2019年4月着工,2020年9月竣工)
  • 福澤諭吉記念慶應義塾史展示館の整備(2021年3月完了)
  • 湘南藤沢キャンパス Η(イータ)ヴィレッジ(学生寮)建設事業(2021年8月着工、2023年2月竣工)
  • 三田一丁目計画建設工事(2022年10月着工、2024年12月竣工予定)
  • 大学病院予防医療センター移転整備(2022年11月着工、2023年11月竣工)
  • 志木高等学校開設75年事業 多目的棟(光彩館)新築工事(2023年2月着工、2023年12月竣工)
  • 信濃町2号館9階インキュベーションラボ(CRIK信濃町)整備工事(2023年8月着工、2024年3月竣工)
  • 大学(日吉)日吉陸上競技場第4種公認継続のための改修工事(2023年10月着工,2024年3月竣工)
  • 日吉キャンパス「人間交際エリア」構想に伴う藤山記念館レノベーション計画の検討(2024年度工事予定)
  • 大学(矢上)理工学部産学官連携棟(36棟)増築工事(2024年度工事予定)

最新の例では、塾生の交流拠点として利用されてきた藤山記念館の改修計画があります。

What’s  藤山記念館?

藤山記念館

塾員の藤山雷太氏に由来する「藤山記念日吉図書館」を前身に持つこの施設は、多くの塾生に自主学習の場として活用されていました。

しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを契機に、キャンパスでの塾生の過ごし方は大きく変化しています。こうした時代の変化に合わせて藤山記念館も交流や発表などを行うスペースのほか、劇場やカフェテリアの整備を行うなど、「塾生たちの新たな交流の場」として機能更新を図るべく、改修工事に着手しています。

こうした既存施設の改修はもちろん、新しい施設の開設にも慶應義塾は取り組んでいます。その一例として、三田キャンパスの近く、三田一丁目のエリアに、新たな研究拠点が生まれようとしています。

新たな価値創造を目指す
研究者交流の場づくり
「三田一丁目計画」

三田一丁目にある、かんぽ生命保険 旧東京サービスセンターの跡地で、慶應義塾大学の新しい研究棟の建設計画が進んでいます。この研究棟は、文系を中心とする研究者が分野を横断して交流し、新しいイノベーション創出を目指すためのものです。建物は2025年4月の運用開始を目指し、建設が進められています。

Under Construction

三田一丁目に完成予定の建物外観イメージ図

施設運営の課題の一つに、
限られた敷地面積をどのように有効活用するかがあります。
その意味で、こうした新しいスペースの開拓は、
既存のキャンパスの機能拡充にとって重要な機会となります。

慶應義塾 常任理事 岡田 英史

本施設では、新たな価値創造を目的とした領域横断研究を生み出すためのセレンディピティな場づくりをしたいと考えています。より多くの研究者が研究教育に活用できるよう、スタジオなどの共有スペースを設置することを見込んでいます。また、オープンスペースを中心とした設計により、今後のキャンパス計画による使途変更にも対応できる設計となっています。

信濃町キャンパス(慶應義塾大学病院)では、産学連携により研究成果の活用を図る新しい動きも。「未来のコモンセンス」をつくる大学として、医療・ヘルスケア領域におけるスタートアップ・大企業・慶應義塾大学病院の共同研究開発として、2024年5月に慶應義塾大学信濃町リサーチ&インキュベーションセンター(CRIK信濃町)が開設されました。

CRIK SHINANOMACHI

CRIK信濃町は医療データを活用した共同研究の場。
独自のデータアクセスルームを整備し慶應義塾大学病院の医療データの活用方法をデータサイエンティストと相談しながら共同研究を行うことができます。

※医療データの活用は研究ごとに審議のうえ患者さんの同意を得て行います。

この場所ならではのコミュニティがCRIK信濃町のもう一つの特徴です。
慶應義塾大学病院の医療関係者とカジュアルなディスカッションができ、共同研究に参加しているスタートアップや大手企業との出会いの場にも。

慶應義塾は研究分野において、実学の伝統をもとに、学問や産官学の領域を超えた共創・交流の中で、社会を先導する研究成果を生み出していくことを目指しています。その環境を支える基盤として、施設面でも様々な進化が図られているのです。

こうした施設のアップデートには、塾員に関係するものもあります。それは、塾員にとって慶應義塾が思い出の場所であり続け、そしていつでも帰っていける場所であってほしいと考えているからです。では、実際に塾員が利用できる施設には、どのようなものがあるのでしょうか。

塾員なら知っておきたい!
卒業しても利用できる
あの施設

塾員向けの施設としては、福澤諭吉が建てた萬來舎にちなんで名前をつけた「社中交歡 萬來舍」が三田キャンパスにあります。また、「ファカルティクラブ」や「カフェ八角塔」も利用いただけます。日吉キャンパスにも同様の機能を持った「ファカルティラウンジ」が設置されています。

これらのラウンジは、食事やスイーツを楽しみながら歓談できるようになっているので、三田会やクラス会など、学友と久々に再会し、大学生活を懐かしみ、昔話に花を咲かせたい時はもとより、キャンパスの近くにお越しの際に立ち寄るにもぴったりの施設となっています。

各施設へのアクセスはこちら

知識・学びを深めたい塾員に
ぴったりの施設も

Works

セミナーや講演会向けの施設としては、丸の内大阪のシティキャンパスがあります。夕学講演会などの教養を深めるための学び直しプログラムや一流のビジネスパーソンによるビジネスプログラムなどが提供されており、卒業後も引き続き最先端の知識に触れ、学びを深めていきたい塾員にとっては欠かせない施設となっています。

直近では、2021年に慶應義塾と福澤諭吉を知ることができる常設展示「福澤諭吉記念慶應義塾史展示館」が開設。100点以上の資料やデジタルコンテンツ、模型などを通して福澤諭吉の生涯に触れ、慶應義塾での学びの意義を再確認できる場となっています。

また、慶應義塾の新しい大学ミュージアムとして「慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)」が開設。大学に蓄積された様々な文化財を基点として、出会い、交流し、さらにデジタル空間を通じでグローバル・ネットワークに接続する場となっています。

「心の故郷」を目指して、
歴史の継承と使いやすさの
両立で
慶應義塾らしい
キャンパスを守り続けていく

最後に紹介したいのは、日吉キャンパスの象徴ともいえる日吉記念館です。2018年から着工し、2020年に建て替えが完了しました。

New Hiyoshi Commemorative Hall

建物の外観は、隣接して広場を囲む日吉キャンパス最古の第一校舎や第二校舎と調和したもので、日吉駅から銀杏並木の奥に日吉記念館を望む景観は日吉の街の新しいシンボルに。
入学式や卒業式、慶應連合三田会大会などが行われる「慶應義塾の顔」となる施設であり、塾生だけでなく、塾員やそのファミリーも訪れ、愛される場所となっています。

日吉記念館が象徴するように、慶應義塾では施設運営において歴史・伝統の継承と時代に合わせた機能更新のバランスを重視していると岡田理事は語ります。

施設の改修をする際も、
それまで施設が積み重ねてきた歴史をどのように残し、
いかに塾員の「心の故郷」となれるかを意識しています。
その一方で、常に最新の技術や社会課題も視野に入れつつ、
誰もが使いやすく、集まりたくなるような
未来志向のキャンパスでもあらねばならない。
そのバランスをとりながら、今後もキャンパスを進化させていく予定です。

慶應義塾 常任理事 岡田 英史

最近訪れていない塾員にとっても、慶應義塾のキャンパスはどこか懐かしく、そして新しいワクワク感に満ちた場所になっているはずです。そして、今後もそうした場所でありたいと考えています。塾員の方々は、この機会にぜひキャンパスを訪れてみてください。そして、慶應義塾が目指す未来のキャンパスのあり方に触れ、もし共感してもらえた方はその取り組みをさらに進めるべく、応援いただければと思います。

慶應義塾が目指す未来のキャンパスに
興味を持ってくださった方へ

慶應義塾では、今回ご紹介したようなどこか懐かしく、
そして新しいワクワクに満ちたキャンパスを展開していく
ために慶應義塾維持会への入会を募集しています。​
ご興味を持たれた方は、基金室までお気軽にご相談・お問い合わせください。

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