維持会奨学生からのメッセージ ー高知県出身

高知県出身

この度は、慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。今回の奨学生としての採用を両親に話すと、二人とも非常に喜んでおりました。そもそも私がこの奨学金を志望したのは、家庭が金銭面で苦しいからです。私の家は三人兄弟で、兄は就職しておりますが、私と弟は私立の大学、高校にそれぞれ通っています。現在私の一人暮らしのための生活費がかさむうえに、弟が大学受験に際し、塾に通う予定のため、弟の学費の負担も大きくなります。また、父親の両親は二年前に他界し、母方の祖父も入退院を繰り返す状況であるため、身内からの経済的支援もなく、両親二人の稼ぎで子供二人を養っている状況です。したがって、家庭の経済的負担を軽減しようと、慶應義塾維持会奨学金への志望を決めたのです。以上のように、ここ数年、我が家の経済事情は込み入っています。その点を踏まえて、今回の奨学生としての採用に対して、改めて感謝申し上げます。
ここで、私が大学入学後の学習の中で気づいたことについて、執筆させていただきます。そもそも自分の中で学習とは、知識を吸収することが第一歩だと考えています。この取り組みは小学生のころに始まり、中学、高校時代も継続しました。その中で、高校時代には、勉強は数学や英語などで知識を習得することが目的であり、大学受験の手段に過ぎないと考えていました。しかし、大学の勉強に取り組む中で、勉強の持つ本当の意味に気づくことができました。それは、物事を体系的に考える技術を会得することです。このことに気が付けたのは、スペイン語の勉強を始めたからです。スペイン語は、単語や文法の形式が英語と通ずることが多いです。したがって、高校時代に培った英語の言語体系を応用すれば、スペイン語の理解が容易でした。この経験のおかげで、私は勉強の本当の意味に気づき、勉強の面白さを知ることができました。
このような汎用性のある学びを得るため、より一層勉学に励みたいと思います。重ね重ねではありますが、この度は慶應義塾維持会の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。

高知県出身 商学部2年(2023年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金の給付者に選んでいただき、誠にありがとうございます。大学で学びたいという意欲がありながらも、学費の面で不安があった中で、奨学金がいただけるという事実は、とても心強いです。私は、4年間の大学生活を通じて、「人間と自然環境の共生」というものをデザインしていきたいという風に考えています。この奨学金によって、過ごすことのできる学生生活を大切に、自分が実現したいと感じているものへと進むことのできる、そんな実りあるものにしていきたいと感じています。
1年次の春学期では、様々な学問領域の授業を履修しながら、自分自身に必要だと思う知識やスキルの習得に励んでいます。具体的には、今起こっている環境問題に対する政策を比較することで、その地域における自然環境への意識の差を考えてみたり、情報編集力を養うことで、現代のインターネット時代の中で、どのように人々と関わっていくのかということなどを学んだりしています。ここで学んだ事柄は、この先、人々との関わり方、人々の「自然環境」というものに対する意識を知ることでの課題設定など、これからの研究を助ける糧になるのではないかと考えています。また、寮生活をしており、多様な考え方、背景を持った方達と一緒に、一つ屋根の下で暮らすということの大変さ、面白さを日々感じています。加えて、ユニットリーダーという役割を通して、新しくできた寮をどのようにしていくのか、どの様に運営していくのかを考える機会もあり、「人々の意見をくみとる・考える」ということを学ぶことで、将来、チームとして何かを作り出す時の力を身につけることができていると感じています。
課外活動の面では、藤沢市の平和学習プログラムのユースリーダーに応募するなど、積極的に学びのチャンスを掴んでいこうと考えています。
まだ、大学生活が始まって間もないにも関わらず、このように充実した学生生活を送ることができているのは、慶應義塾大学という環境に身を投じることができたからであると感じています。維持会の方々はじめ、親のみならず、たくさんの方々に支えられているということを常に念頭に置き、これからの学校生活を精進していきたいです。この度は、奨学金の受給者に採用していただき、本当にありがとうございました。

高知県出身 総合政策学部1年(2023年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学生に採用していただきまして誠にありがとうございます。両親にも選ばれたことを話すと、とても喜んでくれました。家族一同、心より御礼申し上げます。私は三人兄弟で、兄は国公立大学の院生でして、妹も中学三年生と受験生で塾に通ったり、参考書を買ったりする必要があるため、私の学費を払うことが難しい状況でした。もともと両親からは、国公立大学に行ってほしいという理由で、二浪もさせていただきました。しかし、私の意識を尊重して慶應に通わせてもらっていました。そのため、少しでも親の負担を減らそうと思い、アルバイトを始めました。それでも、ちょうどコロナウイルスの影響もあり思うようにお金を稼ぐことができない日々が続いていました。しかし、今回奨学生として採用していただいたことで、親の負担を減らすことができるとともに、自身も勉学に専念することが可能になりました。心より感謝を申し上げます。
一年生の間は、コロナウイルスの影響で大学に行く機会が制限されてしまい、友人もできず、サークル活動もできないため、孤独な一年間でした。しかし二年生になり、ようやく対面授業が始まり友人もできました。初めて慶應生の人たちと話をすることによって、自分だけでは思いつかなかったような思想を知ることができました。慶應生は、意識が高く、社会に貢献しようという思いを強く感じることができる素晴らしい人たちばかりなので、このような大学に通わせてもらえていることに感謝し、自分も名に恥じないようにこれからの学生生活を歩んできたいです。まずは、高校の頃からとても苦手意識がある英語ですが、世界で活躍する人になるには必ず必要になるので、勉学に励み、英語能力試験を受けることによって能力向上を図りたいと思います。
このように、学生生活において勉学に集中できるのは、維持会の方々や多くの方々の支援があってのことなので、感謝の気持ちを忘れず、より一層精進していきます。また、自分も維持会の方々のような人々を支えられる人になりたいと強く思いました。この度は奨学生に採用していただきまして、本当にありがとうございました。

高知県出身 理工学部2年(2022年度)


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