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2024年度 慶應義塾維持会 常任委員会・懇話会の開催

2024年7月11日(木)、慶應義塾大学三田キャンパスにて、年に一度の「慶應義塾維持会 常任委員会」「慶應義塾維持会 懇話会」が開催されました。
常任委員会は、維持会役員(会長・副会長・監事・常任委員)の皆様が、伊藤塾長、山岸常任理事とともに維持会の今後について議論する会議です。
懇話会は、維持会役員の皆様と、伊藤塾長、山岸常任理事、維持会奨学生が集い、維持会奨学金制度を通して世代を超えた交流が行われる場となっております。
今年も70名を超える方に参加いただきました。

■懇話会の様子

懇話会冒頭で、岩沙弘道維持会会長よりメッセージをいただきました。

奨学生の皆さまと話ができること、うれしく思います。
各テーブルには、地域の三田会の代表をしている会長がおり、興味深い話をしてくださると思います。
ぜひ聞きたいこと、聞いてほしいことなどがあれば、遠慮なく積極的に懇談してください。
維持会は、1901年に慶應義塾の発展を支えていく会として発足していて、長い歴史を持っています。
奨学生を支援するのは、2007年からですが、これからももっと発展していく会にしたいと思っています。

また、塾長からもメッセージをいただきました。

1858年に福澤先生が自分の塾を作り、後からできた東京大学をはじめとする、あらゆる帝国大学に教員を送り込みながら、相当な努力をして発展してきました。
1901年に福澤先生が逝去され、慶應義塾をたたむか否かを迫られたときに、たたむ道はないということで維持会を発足し、卒業生が多額な寄付をして慶應義塾が維持されました。
2007年からは、奨学金を支給できるまでに維持会が発展しました。
皆さん、卒業したら、維持会に入り、後輩を支えてください。そのためにも、まずは、学業を頑張ってください。そして、キャンパスライフを楽しんでください。

懇話会の初めのうちは奨学生の皆さんも緊張していましたが、すぐに笑顔になり、会話がはずんでいました。

 

最後に、奨学生代表として4名の塾生から、懇話会の感想と今後の目標、維持会への感謝が伝えられました。

この度、慶應義塾維持会の皆様のご支援を受け、安心して大学での学びに取り組めることを、本当に嬉しく感じるとともに、頂いた機会や環境に感謝申し上げます。
また、本日の懇話会では他の奨学生や維持会関係者の皆様との対話を通して、同じ慶應義塾大学内に、こんなにも多くの学生が多方面で活動・活躍している姿に刺激を受けました。
今後も自分らしく、そして慶應生の一人として何ができるのかを問いながら、活動して参りたいと思うきっかけになった、非常に有意義で貴重な懇話会でした。
このような場を設けてくださりありがとうございました。
私は今大学4 年生で、大学生活も残りわずかとなりました。今年度は大学内での学びにとどまらず、学外の活動にも取り組みながら学びをさらに発展させたいと考えております。
改めて、学びの機会を頂けたご支援に心から感謝を申し上げます。
(法学部政治学科4年 神奈川県出身)

この度は慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。
地方から上京してきた私にとって、家族以外にも支えて下さる方々がいることは本当に心強いです。心から感謝申し上げます。
両親は私の意志を尊重し慶應義塾大学への進学を認めてくれましたが、山形県からの進学であったため、学費の他にも家賃、生活費など様々な面で両親に経済的負担をかけてしまうことに不安を感じていました。
この度、奨学生として採用していただけたことで、両親への経済的負担を減らせること、落ち着いて学業に励むことができることを非常に嬉しく思っております。本当にありがとうございます。
本日の懇話会では、 学校生活を中心にお話ししました。先輩からは、慶應在学中、卒業後の経験を教えていただき、自分にとって今後参考になるお話で有意義な時間を過ごすことができました。
慶應義塾大学の志の高い仲間たちに日々刺激を貰いながら学ぶことができる環境は、私にとって最高の環境です。
卒業後も様々な方面で活躍し刺激を与えてくださる先輩方のように、私も大学での学びを通して少しでもより良い世の中にできる人財(材)になるために日々学び続けます。
改めて、慶應義塾維持会の皆様に心から感謝を申し上げます。
(商学部2年 山形県出身)

このたびは維持会の皆様との貴重な交流の場を設けてくださり、誠にありがとうございました。
皆様のご支援のおかげで、入学して数ヶ月ではありますが、とても楽しい大学生活を送ることができております。
今日は同じ九州出身の塾生の先輩方と九州にお住まいの維持会の方々とたくさんお話ができて楽しかったです。
大学生活に不安もありましたが、維持会の方々の大学時代のお話や、先輩方も楽しく過ごしていらっしゃるお話など、自分の知らない話もたくさん聞くことができて、これからの大学生活に希望を持ち、自分もこの慶應で頑張っていこうと思いました。
このような交流ができる機会は滅多にありませんので、とても大切な経験をさせていただきました。
今後も皆様のご支援・ご期待に応えられるように、一生懸命勉学に励み、良い成績を収められるよう頑張ります。これからも温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
(理工学部1年 福岡県出身)

日々のご支援に加え、本日はこのような懇親の場を設けていただき、誠にありがとうございます。
昨年度の懇親会に引き続き、今年度も大変充実した時間を過ごすことができました。
他学部で学ぶ同じ九州出身の奨学生や三田会の先輩方からお話を伺ったことで、今後の学生生活や研究に対して良い刺激を受けることができたと思います。
私は現在、SFCにて二つの研究会に所属し、地域活性化に関する研究を行っています。
地元鹿児島県の自治体と共同してデータに基づく観光振興事業と、SFC周辺地域で地域産業である稲作に取り組んでおり、「地域活性化」という一つのテーマを域学連携や伝統産業の振興、データ活用の面から多面的に研究しています。
維持会の皆様からご支援いただくのは今年で3度目になりますが、限りある4年間の大学生活で、経済面への不安を抱えず、ひたすらに自身の興味分野を研究できたのは、ひとえに維持会の皆様のおかげです。ありがとうございます。
学生生活も残り一学期となりましたが、ご支援いただいている維持会の皆様からのご期待に応え、自分が携わっている研究やプロジェクトをより良い形で終えられるよう、今後も邁進いたします。
卒業後も在学中のご恩を忘れず、いずれは維持会の皆様のように、慶應義塾を支える存在になれるよう精進してまいります。
(総合政策学部4年 鹿児島県出身)

あっという間に時が過ぎ閉会となりましたが、脈々と続く社中協力の伝統を目で見て肌で感じた時間は、かけがえのない時間だったに違いありません。
慶應義塾と慶應義塾維持会はこれからも、意欲ある塾生の皆さんを様々な形で支援してまいります。

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