インタビュー:三田 貴良さん/1995年三田会 会長

塾生は自分のやりたいことをやってほしい。OBがサポートする。


1995年三田会会長。在学中は慶早戦支援委員会、オリエンテーション実行委員会委員長、卒業準備委員会委員長と多様なポジションを務めあげ、卒業後は1995年三田会会長として同窓会を盛り上げる三田 貴良さん。
塾生・塾員の集まりの中心で活躍し続ける三田さんに、慶應義塾OBとしての思いを聞かせていただきました。

Q.1 在学中はどのような学生生活を送られていましたか?

ゆりかごから墓場まで。様々な委員会に参加していました。


まず、慶早戦支援委員会に所属し、東京六大学野球の神宮のチケットの販売、会場誘導。優勝すれば優勝準備委員会、優勝パレードの警備などもやっていました。
当時は今より慶早戦に多くの人が来場していたため、土曜日の試合をやっている最中に、日曜日の列ができ始めるような状況でした。トラブルが起こってしまうと、慶早戦の開催に支障が生じ、来年以降の塾生が泣くことになります。そうならないよう、神宮球場に泊まり込んで、しっかり警備していました。
4年生の時には天覧試合の慶早戦があり、入り口に金属探知機が導入され誘導・入場に苦労しました。相手校は試合開始時間でも観客席が埋まらず、試合開始までに観客の入場を終えた慶應側は神宮球場からも評価されました。

新入生オリエンテーション実行委員会の実行委員長をしたこともあれば、卒業準備委員会の委員長として卒業式当日に5,000人規模の園遊会の開催や義塾へ卒業記念品の贈呈も行いました。「ゆりかご(入学)から墓場まで(卒業)」をやってきています。

Q.2 1995年三田会は卒業25年記念事業の一環として奨学金設置のための募金をしてくださっています。どのような思いから、実施を決められたのでしょうか。

奨学金によって支えられている塾生には、継続的な支援が必要。


卒業25年記念事業における募金の使途は、ここ何年かは奨学金になっています。今年、奨学金を受けた塾生は、来年も受けられなければ困るだろうと考え、奨学金に決めました。
今回の奨学金は、経済的に困窮している2年生以上を対象としたいと考えています。慶應義塾大学に入学したものの、経済的な困難に直面し、学問を続けられなくなってしまった学生が対象です。成績優秀者よりも経済的苦境に陥っている学生こそ、私たちOBがサポートしたいと思います。

Q.3 成績だけを重視せずに支援する意義は何でしょうか。

慶應義塾が素晴らしいと思うのは、偏差値ではなく、豊かな経験を経て卒業したOBの活躍が素晴らしいから。


私は在学中、様々なイベントを裏方として運営する立場を経験しました。
ひとつひとつのイベントは、突き詰めても突き詰めても、まだまだ奥がある。裏方の苦労が「印象に残らない」ことが「イベントの成功」だと感じる一方、苦労したことほど記憶に残っています。世の中は誰かがこういうことをしてくれているんだな、という気付きは、外に出てこそ得られると思います。
福澤諭吉先生は「実学」を重視しました。今も昔もその「実学の精神」に基づいて行動しています。慶應義塾が素晴らしいのは、卒業生に有名人がいるからでも、偏差値が高いからでもなく、OB一人一人の活躍が素晴らしいからです。そして、なぜ一人一人のOBが素晴らしいかというと、在学生が素晴らしい人間になるために必要な経験を得るチャンスと環境が慶應義塾にはあるからです。
塾生には、やりたいことをやってほしい。外に出て、いい経験を積んでほしい。それができる環境をOBとして支援することに、強い意義を感じています。

Q.4 卒業後、慶應義塾との繋がりを、どのような時に感じますか?

義塾が「そこにある」ということが大事。


慶應義塾との繋がりは、いつでも感じています。
日本最古の学塾である慶應義塾がいつでも「ここにある」ということが大事です。
「福澤先生ウェーランド経済書講述記念講演会」のように戦争中でも授業をやる。ここに学問の火が燃え続けている。慶應義塾がここに「ある」だけで、私にそれを感じさせてくれます。

Q.5 三田会の良いところを教えてください。

「こいつも頑張ってるな」が7,768人分ある。


自分の人生は、ひとりの人生でしかありません。
しかし、1995年三田会には同期の「こいつも頑張ってるな」が7,768人分ある。それだけの人生がある。同期の誰かからその話を聞き、他の7,767人にフィードバックできるのは、とても楽しいことです。
新聞やテレビなど何かのきっかけで「平成7年卒」「1995年卒」と聞くと、ピンとくるものがある。つい連絡してしまう。いつもアンテナを張っています。来年には卒業25年を迎えます。卒業25年記念事業にまだ参加していない同期の方へ、「今すぐご連絡ください!」

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