青森県出身
この度は、2024年の慶應義塾大学維持会奨学生に選出していただき、誠にありがとうございます。皆様のご支援により、勉学に集中できる喜びを感じております。現在、大学院進学に向けて学業に専念していますが、大学院の奨学金が給付されない場合に備えて就職活動も行っております。そのため、アルバイトの時間を捻出できず、生活が厳しい状況でした。このような困難な中でご支援をいただけることに、心より感謝申し上げます。
私の将来の夢は、世界銀行に入行し、マクロ経済スペシャリストとして貧困撲滅に貢献することです。この目標を達成するために、大学院進学に向けてマクロ経済理論のゼミに所属し、賃金格差や人材資源への投資など、労働経済学を学んでおります。卒業後は海外の大学院で国際間の労働移動や南北問題、途上国内格差などの研究を進めていきたいと考えております。修士号取得後は、職務経験を積みながら博士号を目指し、世界銀行への入行を目指しております。
夢の実現に向け、これからの三田での2年間は、ゼミ活動と語学能力の向上に力を注ぎたいと思います。マクロ経済学の理論と発展をしっかり学び、日本の雇用構造の課題について研究する予定です。人口減少や国際競争力の低下が予想される日本経済を、人材投資を通して再建できるかについての分析は、今後の日本の将来を左右する重要なトピックであると考えております。また、英語のみならず、国際機関への就職に備えて第2外国語の向上も目指しております。フランス語を三田でも継続して履修することで、実用的な運用レベルにまで向上させたいです。
学業に安心して専念できるのは、慶應義塾維持会の皆様のご支援のおかげでありますことを心に刻み、一日一日を大切にしながら前進していきたいと思います。そして将来、慶應義塾大学に恩返しができるような人物となるよう、努力して参ります。最後になりますが、重ねまして感謝申し上げます。
青森県出身 経済学部3年(2024年度)
今年度もご支援をいただきまして、心より感謝申し上げます。慶應義塾大学理工学部はカリキュラムが充実している分、学費も非常に高いものとなっており、今年度は約176万にも上ります。青森県から上京して一人暮らしをしていることに加え、昨今の物価高の中でどのようにして出費を抑えるかは非常に重要な命題です。そのような中で、維持会の皆様にご支援いただいた80万円によって、国立大生と変わらない金額負担を実現できており、今年度も安心して学業に励むことができます。改めて感謝を申し上げます。学業に関しては、システムデザイン工学科の学生として、熱流体システム第一、回路とシステム第一、電磁気工学、力学的モデリングといった物理系科目四つ、工学数学、応用解析第一、確率・統計といった数学系科目三つ、図学や英語、SD工学概論のカリキュラムとなっています。一年は座学で基礎学問がほとんどだったので、二年以降はもう少し実践的なことを学ぶのかなと予想していました。しかし実際にはニ年もかなり座学、基礎学問中心のカリキュラムであり、去年あれだけ学んでもまだ足りないのかということを思い知らされました。とはいえ、一年との違いも明確にあり、二年次のカリキュラムは一年次に学んだ土台と実践分野を鮮やかに繋ぐものだという特徴があります。一年次とは違って明確に実践への道筋が見えてきたのもあって、学業に対するやる気はさらに高まっています。いただいた奨学金を胸にこれからも学業に励んで参ります。一方、サークル活動は(慶應義塾)ワグネル・ソサィエティー男声合唱団にしぼり精力的に取り組んでいます。ドイツの作曲家ワーグナーにちなんで名前をつけた弊団も123年目を迎え、合唱界の盛り上げに尽力していると自負しております。最近歌う曲が難しいものばかりで学業やバイトと両立させることは大変ではありますが、その分充実感もとてもあるので、毎日楽しく過ごすことができています。中間試験も終わり落ち着きを見せた直近では、大阪で行われる第73回東西四大学合唱演奏会に向けて地道に、愚直に練習に励んでおります。本年度も相変わらず忙しいのだなぁと思いつつ、それはそれでありがたいことなのだということを胸に噛み締めながら一つ一つのことに丁寧に取り組んで行きたいと思います。改めてご支援を賜りまして心より感謝を申し上げます。
青森県出身 理工学部2年(2024年度)
今回、慶應義塾維持会の奨学生として採用していただいたことに心より感謝申し上げます。私は現在、法曹を志望しており、司法試験の合格に向けて日々努力をしております。そうした中にあって維持会の皆さまの厚いご支援は大きな励みになります。
日々の学生生活は私が想像していたものよりも忙しく、充実した毎日を送れています。お互いを高めあい、切磋琢磨できる仲間との出会いや、興味深い授業の数々により、4月からこれまで、成長を感じる毎日です。本気で学び、本気で遊ぶことによってこれからの社会に貢献できる人材になりたいと考えています。
私が特に魅力を感じる教科は、歴史です。私が履修している歴史の授業では、日本陸軍史を取り扱っており、第一次世界大戦における山東半島青島要塞の攻略が近代戦争のあり方を抜本的に変えたという内容です。私は素より歴史、とりわけ昭和史が好きで様々な本を読んできました。特に、昭和初期から第二次大戦までの日本社会の変容ぶりは興味深くもあり恐ろしくもある、現代に生きる人々が学んでおかねばならない重要な時期であると考えます。したがって、私は大学でこの分野について学べることを大変な幸せであると感じています。
また、メインとなる憲法や法律の授業は、難しく、理解しづらいこともありますが、色々の分野を勉強することにより、社会の見方が変わってきました。単に一方的な見方をするのではなく、人権の視点からはどうだろうか、損害賠償請求は可能になるか、など様々なことを考えるようになりました。多角的な視点を持って生活ができるようになったことは大きな収穫であり、今後もより深めていきたいと考えています。
先述した通り、私は法曹を志望しています。法曹になり、マイノリティの人権保障に努めたいと考えています。そのためにも現在は司法予備試験合格のための予備校に通い、勉学に励んでいます。大学での勉強との両立は大変ですが、自らの目標の達成のため、全力を尽くしていきます。
改めて、奨学生として採用していただいたことに御礼申し上げます。今後の慶應義塾の発展のためにも非力ながら精進してまいります。
青森県出身 法学部1年(2022年度)