岐阜県出身
この度は、慶應義塾維持会奨学金にご採用いただき、心より御礼申し上げます。私は母子家庭で育ち、物心がつく前から母の手一つで育てられてきました。母は生活に不自由を感じさせることなく、好きなことに挑戦できる環境を与えてくれました。現在は、母が一人で祖父母の面倒を見ながら私の生活を支えてくれています。
大学では学業と体育会での活動を両立しつつ、母の負担を軽減するためアルバイトにも取り組んでいます。平日は朝から夕方まで授業、夕方から部活動、夜からアルバイトという生活で、帰宅が日付を超えることも多々あります。部活動が早く終わる日は、アルバイトを掛け持ちすることもあります。
私は高校時代から比較教育に関心があり、現在は文学部教育学専攻で学んでいます。関心を持った契機は、イエナプランを導入した公立小学校を見学したことです。イエナプランとは、「自他ともに認め合い、みんなが幸せになる教育」と謳われています。その学校では、異年齢での遊びや学び合いが日常的に行われ、子どもたちは自ら考えて行動しており、生き生きとしていました。教師は教えるのではなく、見守り、学びの支援をする立場になっていました。また、どのような違いがあるのかを見るために従来の教育を行う公立小学校も見学した際には、子どもたちの様子には明らかな差が見られました。イエナプランを実践した小学校の子どもたちの方が対話の質や頻度が高く、非認知能力の差を大きく感じると同時に、教育方法の違いが子どもの発達に与える影響の大きさも実感しました。大学ではこの経験を活かし、非認知能力の発達を促す教育的アプローチを中心とした教育の実践について研究し、子どもたちが自分らしく活躍できる社会の形成に貢献したいと考えています。
現在は塾とコンビニでアルバイトをしています。経済的理由もありますが、特に塾では授業で学んだ教育的知見を実践する場として、実際に子どもたちと接する大切な機会と捉えています。ただ、二年次になり授業の専門性が増し、体育会でも自主練習やトレーニングの比重が高まったことで、これまでの生活の維持が困難になってきました。そうした中でこの慶應義塾維持会奨学金は大きな支えであり、心から感謝しております。
この御支援を励みに、学びと実践により一層励んでまいります。改めまして、この度は誠にありがとうございました。
岐阜県出身 文学部2年(2025年度)
この度は、慶應義塾維持会奨学金奨学生に採用いただき誠にありがとうございます。私は学費と生活費を両親からの仕送りとアルバイトで賄っています。しかし、私の家庭は父の病気や定年退職、妹の学費や部活動費といった要因により厳しい経済状況です。そこに加え私の学費、生活費への援助は大きな負担になっています。また、アルバイトにより学業へ費やす時間が少なくなっていることも懸念しておりました。そのため今回奨学生に採用いただき、両親の負担を減らし喜んでもらえたことにつきましても、皆様方に心より感謝申し上げます。
私は1・2年次に、国際交流とビジネスコンテストに力を入れて活動しました。今年度も継続して語学力を向上すべくたくさんの留学生と関わりたいと思っています。留学生との関わりは英語でコミュニケーションを取るという経験だけでなく、様々な国の文化や価値観を知ることができるため、自身の視野が広がる経験となりました。また、ビジネスコンテストでは大学で学んだ専門知識に加え、プレゼンテーションスキルや発想力も鍛えることができました。今年度は商学関連のゼミに所属し、マーケティング大会での上位入賞を目標に学びを深めているところです。これまでの2年間の大学生活を通し、講義だけでなく人間関係からも大きな学びを得ました。さまざまなバックグラウンドや将来の夢を持つ仲間に出会い、日々刺激を受けています。互いに切磋琢磨し自分のモチベーションを高めてくれる環境の中で生活できていることに喜びを感じています。今後も現状に甘えることなく、挑戦し続える姿勢を大切にしたいです。
歴史ある慶應義塾維持会の皆様に学生生活をサポートいただけること、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として選んでいただけたことを、心から光栄に思います。奨学金をいただけたことで、家庭の負担を軽減し、より学業や学外での活動に積極的に取り組むことができます。歴史ある慶應義塾維持会の奨学生として実績を残し、将来慶応義塾で得た学びを社会に還元できるように精進してまいります。最後になりますが、慶應義塾維持会奨学金に携わる全ての皆様に重ねてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
岐阜県出身 商学部3年(2025年度)
この度は、慶應義塾維持会奨学金の受給者に採用していただき、誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。寛大な寄付のおかげで、経済的負担が軽減され、学業や部活動に集中できるようになりました。日々努力を重ね、充実した学生生活をおくることができています。
私は、看護医療学部に在籍しており、看護の道を志して学んでいます。授業の中で印象に残った「今日の看護医療」という授業では、今まで詳しく分からなかった看護職の特徴や役割について学んでいます。中でも、国際看護について学んだことが強く記憶に残っています。現在、世界の様々な地域では、自分が思っている以上に多くの人が戦争に苦しみ、生きることに必死になっている現実を知り、衝撃を受けました。これまで私は国際看護にあまり関心を持っていませんでしたが、世界中で苦しんでいる人を少しでも減らす力になりたいと思いました。この授業を通じて、看護の本質を理解し、社会に貢献していくための自分の視野を広げることで自分自身に役立てています。「心の理解と共有」という授業では、コミュニケーションをとるときに気をつけることを学んでいます。共感や傾聴が重要で、相手の考えを否定せず、必ずしも慰めるのではないことが必要であることを初めて知りました。相手を傷つけずその人らしく生きられるようにコミュニケーションの仕方をしっかりと考えます。このように、授業では毎回新しい発見があり、自分の知識や視野が広がることを実感できて楽しいです。これからも積極的に学び、実践に活かしていきます。
また、私は、医学部三四会競争部に所属しています。高校でも陸上競技部に所属し、短距離走をやっており、大学でも自己ベストを更新したいという思いからやりたいと思いました。大学では、100m、200mで三四会記録ベスト3までに入れるよう練習を頑張ります。
今後は、より高度な知識や技術を身につけるために日々、勉学に励みます。慶應義塾大学でしかできない充実した施設やシステムを最大限に活用していきたいと考えています。貴重なご支援により、看護の道を歩むことができ、将来社会に貢献できる看護師を目指して努力し続けます。
岐阜県出身 看護医療学部1年(2025年度)