維持会奨学生からのメッセージ ー群馬県出身

群馬県出身

この度は、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。
我が家は、私の幼少期より母子家庭であり、学費の捻出が難しい状況です。また、母子別々に生活する経済力がないため、大学進学時に母と二人でこちらに引っ越しています。母の勤務先は地元にありますが、現在、母は勤務先のサポートを得て、本来対面で行う業務をリモートで行っております。なお、私自身もアルバイトを行うことで生活費の一部を賄ってはいるものの、学業や就職活動、サークル活動などとの両立のため、その力は微々たるものです。奨学金によりご支援いただくことで、不安なく学業や将来へ向けた取り組みに専念できます。
私は、現在、教育学専攻で教育心理学を学んでいます。昨年度より引き続き所属しているゼミでは、環境が人のパーソナリティにどの程度、どのような影響を与えているのか検討しています。私個人としては、言語障害の一つである吃音当事者の、社交不安障害などの二次障害を発症する人としない人との差異は何か、どのような環境を整えることで二次障害のリスクを減らせるかに関心があり、卒業論文を通じて研究しております。
また、卒業後には心理系の公務員として勤務することを目指しています。具体的には、大学での学びで培った心理学・教育学の学びを活かし、非行を犯した少年の背景を探りながら更正を促す業務や家庭内での紛争解決に従事することを通じて、複雑な環境にいる子どもたちの健全な育成に寄与したいです。上記の業務に関心を抱いたきっかけとしては、様々な障害児の支援現場で勤務や見学での気づきがあります。それは、上記のような場で適切なケアを受けている子どもたちの周りには必ず、障害に対する理解を深めるための努力を怠らない大人たちがいるという事実でした。反対に、支援の網からこぼれてしまった人が犯罪に手を染めてしまうことがあるとも知り、健全な社会復帰を促したいと考えるようになりました。加えて、自身の経験を元に、家庭内の紛争に否応なく巻き込まれる子どもたちの声に耳を傾け、子を含めた家族皆ができるだけ納得することのできる解決方法を考えるプロセスにも携わりたいと感じているところです。
最後に、繰り返しになりますが、私を奨学生に採用して頂いたこと、心から感謝申し上げます。これからも大学での学問をはじめ、課外活動や希望進路の実現に向けて精進して参ります。

群馬県出身 文学部4年(2025年度)


この度は慶應義塾維持会の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。私の学費や東京での一人暮らしにかかる諸費用は家計に大きな負担をかけており、アルバイトによって生活費を賄ってはおりますが、地元で暮らす両親にその負担を背負わせてしまうことについて申し訳なく思っていました。しかし、今回奨学金をいただいたことで、経済的負担を軽減することができ、勉学に費やせる時間も増えました。両親も喜んでおります。経済的不安の少ない状態で学ぶことのできる素晴らしい機会を与えてくださった維持会の皆様に、重ねてお礼を申し上げます。
大学では経済の仕組みを大きな視点で捉えると同時に、個々の消費者や企業の行動がどのように経済全体に影響を与えるのか学んでいます。特に、景気の変動や経済政策に関する分野に関心があります。専門的な授業やゼミを通じて、理論だけでなく実際の経済問題を分析し、データに基づく経済予測を行うスキルを磨きたいと思っています。さらに、専門分野だけでなく、宗教学や歴史といった科目にも熱心に取り組んでいます。自分が興味を持っている学問を、自由に学ぶことができるというのは大学生活のとても楽しい部分だと感じています。実用性だけにとらわれず教養を深めていきたいです。
学問以外についても、私は畑活動や料理会を主な活動とするスローフードサークルに所属し、サークル活動に勤しんでいます。自分とは全く異なった性格の人々が多数所属しており、彼らと交流することは楽しく、大変充実した学生生活が送れているように感じます。多くの友人を持つことは人生を豊かにしてくれると確信しております。
私は金融系の職業に興味があり、大学の勉強の傍ら、簿記の勉強をしています。既に3級は取得しており、現在は2級取得に向けて学習を進めております。大学の学問とも両立しつつ、将来のキャリアを見据えて知識を蓄えていきたいと思います。
最後になりますが、慶應義塾維持会の皆様には心より感謝申し上げます。慶應義塾という素晴らしい環境で学ぶことができるのは維持会の皆様のご支援のおかげです。これからも維持会の奨学生として誇れるような行動をとり、人間として成長していきたいと思います。

群馬県出身 経済学部2年(2025年度)


この度は慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。私は大学進学を機に、地元を離れ一人暮らしを始めました。両親には姉と私の大学の学費と家賃を援助してもらっていますが、父親の退職と重なりそのことが家計に大きく負担をかけていることに申し訳なさを抱いていました。そのため、維持会の皆様からご支援いただけることとなり、感謝の念に堪えません。ご支援いただいた奨学金を学費に当てさせていただき、これまで以上に学業に注力していきます。
私は慶應義塾に入学をしてからというもの、留学生との交流の機会が増えました。昔から国際交流に興味のあった私にとって最高の場所であり、授業や課外活動の中で外国語使い機会があるのは良い刺激でもありました。また日本語学校でのボランティアを始める大きなきっかけにもなりました。大学で英語、仏語、韓国語を勉強する傍ら、ボランティア活動の中で実際に使うことで自らの糧にしています。そして昨年はカナダからの留学生を慶應義塾に受け入れる活動にも携わることができました。自分一人では体験できなかった国際交流の機会や仲間との出会いを私は慶應義塾で得ることができ、充実した大学生活を送れていると感じています。
大学卒業後の夢は広告代理店で勤務することです。私はデジタル媒体でのマーケティングに非常に興味があり、今後はその専攻に進みたいと考えております。大学では販売活動に影響を及ぼす消費者心理について研究し、就職先でのブランディングやPRといった活動に活かしたいです。また商業分野でのグローバル化は現在も大きく進んでおりますが、日本に生活の基盤を置く外国人も増えており、幅広い層を対象としたマーケティングを打ち出すことへ語学学習の積み重ねを役立てていきたいです。
最後になりますが、この度の維持会の皆様に深くお礼申し上げます。この感謝の気持ちを忘れず、慶應義塾の名に恥じないよう日々精進して参ります。皆様に私の学業生活が支えられていることをしっかりと自覚し、勉強に励みます。

群馬県出身 商学部2年(2025年度)