維持会奨学生からのメッセージ ー茨城県出身

茨城県出身

この度は、貴会奨学金の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。私はもとより家族一同、心から御礼申し上げます。私の家庭では、父が重度の脳疾患により長期病気療養をしている状態にあり、家庭の経済的問題の解消が見込めない状態にありました。そのような厳しい状態の中で、皆様からのご支援を頂けたことは大きな支えであり、ご厚情に報いるため学業・自己の目標達成に一層励む所存です。
私は文学部に所属し、今年度より社会学専攻に進み研究法の基礎を学んでおります。私は茨城県の農村部で育ち、自分自身を育ててくれた地域社会に愛着を抱き、地域に貢献することのできる人物になりたいと思う一方で、高齢化や家族の介護など、地域が直面している問題についても身をもって体感してきました。大学進学をはじめとする進路選択の際には、家族が営む農業を継いで地域や家族のために尽くすか、他の方法から自分自身の追求したいことを見つけるかということが大きな問題になっていました。そのような悶々とした自身の将来に対する気持ちがあったなか、ある講義にて、社会学を学ぶ際には、ある地域や個人に固有なものに思われる生きる中での「息苦しさ」であっても、社会全体との関係性のなかで捉えることが重要であるという「社会学的想像力」という考え方について学びました。私はこの経験を踏まえ、専攻において地域社会の実情を客観的に捉えることのできる技量を身に着けたいと思うに至りました。
昨春、私が慶應義塾大学に入学してから約1年半が過ぎました。私は入学以来、「自らを育ててくれた地域社会に貢献したい」という思いをどのような形で実現できるかということを熟思してきました。それに対する明確な答えは未だ出ていないということが、現在の偽らざる思いです。このことを踏まえ、今年度は一層学業に励むとともに、多様な課外活動に挑戦する中で、今後の自身の進路について真剣に向き合いたいと考えております。今後も、皆様をはじめ私の学びを支えてくださる全ての方々への感謝を忘れず、「公共の発展」に尽くすことのできる者となれるよう、努力を続けていく所存です。最後になりますが、慶應義塾維持会の皆様のご支援に心から御礼を申し上げるとともに、皆様のご健勝・ご発展をお祈り申し上げます。

茨城県出身 文学部2年(2025年度)


このたびは、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただき、心から感謝いたします。私の家庭では、父の定年退職に伴い家計の収入が半減し、十分な貯蓄がないなかで、学費の捻出が困難になっておりました。そのため、勉学を中心とした大学生活を継続することに不安を抱えておりましたが、このたびの採用通知を頂戴し、大きく安堵するとともに、慶應義塾維持会の会員の皆様からの温かいご支援に対し、深い感謝の気持ちでいっぱいです。
私の慶應義塾での学生生活も、いよいよ最終年度を迎えました。これまでの学生生活を振り返ると、慶應義塾維持会の皆様をはじめ、多くの塾員の方々に支えられていたことを深く実感しております。現在、私は公認会計士の資格取得を目指して日々勉学に励んでおりますが、その大きなきっかけとなったのは、大学一年次に監査法人でご活躍されている塾員の皆様から、会計士という職業の魅力について直接お話を伺う機会を得たことでした。また、事業会社でご活躍されている塾員の方々の講義に参加する機会に多く恵まれ、社会の中で果たすべき役割について明確なイメージを持つことができました。このような貴重な経験は伝統と実力を兼ね備える慶應義塾で学び、塾生・塾員の方々との出会いに恵まれたからこそ得られたものだと感じております。
先述のとおり、現在、私は8月に実施される公認会計士試験に向け日々勉学に励んでおります。それと並行して、大学の授業にも精力的に取り組んでおり、学業と資格試験の両立に努めております。中でも、経営学や管理会計の授業では積極的に発言し、ディスカッションにも主体的に参加することで、資格勉強だけでは得られない実務的な視点や柔軟な思考力を養っています。こうした幅広い学びを通じて、知識の習得にとどまらず、思考力や柔軟性を兼ね備えた、実力ある公認会計士を目指して努力を重ねております。
最後になりますが、卒業までの残された学生生活を、慶應義塾維持会の皆様からのご支援に心より感謝しつつ、悔いのないよう全力で学ぶ所存です。また、在学中に培った「社中協力」の精神を胸に、今後は慶應義塾の仲間と助け合い、協力しながら、社会の発展に貢献できる人材となれるよう努めてまいります。

茨城県出身 商学部4年(2025年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用いただき、誠にありがとうございます。並びに、ご支援をいただきました維持会の会員の皆様に心より御礼申し上げます。
私の父は5年前に救急搬送をされ、母のみの収入で家計を養っています。そんな状況の中でも、高校生から奨学金を受給し、学業を優先して日々勉学に励んできました。私自身もアルバイトをして収入を得ていますが、昨年度から弟も私立大学に進学し、学費の工面が大変難しい状況に置かれています。そのような中で、昨年度より慶應義塾維持会奨学金を受給させていただいたことで、私の学生生活は大きく変わりました。以前は学費や生活費を工面するため、研究やサークル活動に十分な時間を割くことができず、多くの時間をアルバイトに費やさざるを得ませんでした。しかし、貴奨学金のおかげで学業に専念できる時間が増え、大学生活をより充実させることができるようになりました。
私には、長年思い続けている大きな目標があります。日本は世界で最も睡眠時間が短く、日本人の3人に1人が睡眠に悩まされています。私自身も中学生のときに病気による痛みのせいで寝付けず、日中は常に眠く、人との会話も難しくなりました。そんな経験から睡眠の大切さを身に染めて感じ、「世界中の人々が睡眠の質を向上できるサービスを提供したい」と思うようになりました。このような背景から、中学生から睡眠研究を行っており、現在は2つの研究会に所属し、「外部環境が睡眠の質に与える影響」と「文化的背景や生活環境が睡眠に及ぼす影響」の2つの視点から睡眠研究に励んでいます。今後も睡眠の質向上に向けて、照明や音、香り、空調などの外部環境から睡眠の質を高めるためのアプローチを模索し、目標達成に一歩近づけたいと思っております。
私が慶應義塾大学に入学して二年が経ちました。多くの友人やサークルメンバーに恵まれ、充実した大学生活が送れています。私は日々、目標を達成するため必死に課題と向き合い、多岐にわたって活躍をしている方から多くの刺激を受けます。今後も、睡眠研究や睡眠に関する資格の取得、ボランティア活動、サークル活動に力を入れ、大学在学中に様々なことに挑戦していく所存です。慶應義塾の学びを大切にし、世界で活躍する先駆者を目指し、日々勉学に励んで参ります。
最後になりますが、ご支援いただきました慶應義塾維持会の皆様に、心より御礼申し上げます。

茨城県出身 環境情報学部3年(2025年度)