維持会奨学生からのメッセージ ー岩手県出身

岩手県出身

この度は、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用してくださり、誠にありがとうございます。家族共々心より感謝申し上げます。今年度は新型コロナウイルスによる学生生活の制限が少しずつ緩和され、コロナ禍以前の大学生活を取り戻し始めたように思います。慶應義塾維持会の皆様からのご支援は、社会状況が絶えず変化する中でも私たち学生が安心して学業に専念するための大きな支えとなっております。また、現在私は薬学部薬学科の第6学年に在籍しており、卒業論文の提出と薬剤師国家試験が控えております。そのため、アルバイトを控え学業に集中したいと考えておりました。しかし、祖父に介護が必要になったことで家計にも負担がかかり、経済的な不安がありました。このような状況の中、奨学生として採用していただき、より一層勉学に励むことを決意いたしました。
大学生活最後となるこの一年は、卒業研究の遂行及び薬剤師国家試験合格に向け、これまで以上に学業に全力を尽くしたいと思っております。私が行っている研究は2つあり、1つ目は「ドラッグリポジショニング」という手法を用いた新たな抗腫瘍薬の開発、2つ目は大規模診療情報データベースを用いた医薬品の有効性評価です。前者は細胞等を用いた実験中心、後者は統計解析中心の研究であり、それぞれ異なる知識が求められますが、将来の医療に役立つ可能性があるという大きなやりがいを感じながら研究しております。
薬剤師国家試験の対策に関しましては、卒業研究と並行して行う必要があるため、効率よく進められるよう今年4月に参考書を新たに購入しました。この参考書は外部講師による講義でも使用するため薬学生の大半が購入するものですが、冊数も多いため高価であり、家計に負担がかかっておりました。そんな中いただいた今回のご支援は、経済的にも精神的にも大きな支えとなっております。今後も妥協することなく勉強し、国家試験の合格を勝ち取りたいと思います。
末筆ながら、慶應義塾維持会の皆様にご支援いただきますこと、深く御礼申し上げます。

岩手県出身 薬学部6年(2023年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。家族共々心より感謝申し上げます。
私は大学進学を機に1人暮らしを始めました。家賃や光熱費、食費などは、実家からの仕送りとアルバイトを掛け持ちしながら支払いに充てており、学費は両親が支払っておりました。しかし昨年、新型コロナウイルス感染拡大の影響でアルバイト先が1つ閉店してしまい、収入が一気に減少しました。就職活動もこれから始まるという時期であったため、アルバイトを新しく始めることはせず、実家からの仕送りと継続中のアルバイトの給与で支払うようになりました。しかし、両親の所得は高いとはいえず、このようなご時世で父の給与も下がり、学費の支払いが困難になり、経済状況が大変苦しいものとなっておりました。また、学びたい気持ちがあるにもかかわらず、経済的な事情により、学ぶ機会が奪われるのは大変やるせない思いでおりました。このような中、慶應義塾維持会奨学金の奨学生に採用していただき、学費の支払いに充てることができ、学業にも専念することができます。
私は現在、法律学科の4年生で、大学で学ぶことのできる時間が約半年となりました。私は現在、ゼミナールに所属しており、昨年は、先輩や同期と白熱した議論を行ってきました。昨年は、議論を通して、問いを様々な視点から吟味し、自身の考えを深めたり、これまで多くのことを学び、研究してきた教授から教えを受ける中で、専門的な奥深い部分まで学び続けてきたりしました。このように、同じ学問を学ぶ人々との関わりの中で、問いに対し学びを深め、自分なりの答えを導く有意義な時間を過ごしてきたと実感しております。そして、4年生となった今、ゼミナールに後輩が入会してきたため、昨年、教授や先輩から学び取ったように、今度は私が後輩に学ぶ場を創っております。そして、白熱した議論を通じ、悔いの残らないよう、自分自身も学びを深めていきたいです。
将来は、世界に影響を与え、世の中に役立つ価値を生み出し、慶應義塾に恩返しができるよう、日々精進して参ります。
最後になりますが、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただいたこと、維持会のみなさまに支えていただき、学業に専念できていることに厚く御礼申し上げます。

岩手県出身 法学部4年(2021年度)


このたび、慶應義塾維持会奨学金の奨学生としての採用をしていただき、誠にありがとうございます。今回のご支援をしていただいた慶應義塾維持会のみなさまに心より感謝申し上げます。今年度も新型コロナウイルスという未曽有の感染症拡大により、本来送れたはずであろう通常の大学生活に完全には戻っていません。しかし、そのような状況下においても少しでも現状を改善していこうという取り組みが多くの方々によって為されていることに本当に感謝しながら日々を送っています。
私は商学部の第一学年に在籍しています。一年時には、商学に関連する基礎を学ぶだけではなく総合教育科目を幅広く学ぶことになります。その総合教育科目で心理学を履修しているのですが、人の認知の仕方などが経営学で学んでいる経営戦略などにも生かせるのではないかと思い、分野の垣根を越えてそれぞれのことを活かすことができるということを学びました。このことから、まずはどんなことでも学んでみるという姿勢を持ちたいと考えました。また大学での学びの他にも、会計に関わる資格の取得、TOEICなどをはじめとする言語学習にも力を入れてその身に着けた技能を活かしてグローバルな舞台で働きたいと考えています。現時点で自分の専攻する分野が経営学、会計学、商業学などといったどの分野になるのかを断言することは出来ません。しかしどの分野を専攻するにしても高い専門知識を持って、相手の要望の真意を理解し、的確な解決策を提示することで、人からの信頼を獲得することができる人間になりたいと考えています。
慶應義塾には幅広い分野に多くの優秀な方々が在籍されています。この恵まれた環境で、同じような志をもつ仲間たちと出会うことで学問のみならず、人間性も大きく成長させていきたいと考えています。在学中に多くの経験を重ね、必ず社会に自身の学びを還元していくことが大学卒業時にできる人間になります。改めまして、今回の採用をしていただき誠にありがとうございました。

岩手県出身 商学部1年(2021年度)