維持会奨学生からのメッセージ ー鹿児島県出身

鹿児島県出身

この度は慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。学費や生活費を工面するため、大学での勉学や研究、楽しい友人たちと過ごす時間を手放し、アルバイトに従事しようとした矢先に慶應義塾維持会奨学金の存在を知りました。学業および課外活動に専念できる環境を整えていただけたことに心より感謝申し上げるとともに、奨学生としてより一層気を引き締めて、他の学生の規範となるような学生生活を送りたいと考えております。入学して約二カ月が経ち、大学生活にもだいぶ慣れてきました。SFCの授業はどれも興味深く、毎回の講義に集中して取り組んでいます。講義の復習や課題の管理にも慣れてきました。寮のルームメイトやクラスメイト、サークルのメンバーたちに恵まれ、充実した大学生活を送れています。私は日々、社会が抱える課題と向き合い、切磋琢磨し合って、様々な活動をしている方々から大きな刺激を受けます。また、SFCでは幅広い分野の授業を履修することができ、さまざまな側面から物事を分析しアプローチしたいと考えている私には最適な環境です。
現在私には長年描いてきた、アフリカを盛り上げる事業や途上国の経済が自立できるような事業に関わりたいという目標があります。そのために起業や自分で画期的なアイデアを出す能力を高めたいと考えており、ビジネスプランニングの手法についての実践的な授業やコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を高める授業をとっています。また、私は高校でラグビーを始め、現在所属している女子ラグビーチームではラグビーの普及活動や、女子ラグビーの地位向上に向けた取り組みを行っています。今年度発足したチームであるため、私たち大学一年生が主体となってグラウンドの使用許可の交渉やスポンサー契約のためのご挨拶に行っています。この経験は社会人としての責任やモラルを養うことに繋がり、周りの方に理解してもらい協力を得る難しさを実感しつつ自己の成長も感じております。
将来、私も慶應義塾大学を支えられるような人材に成長できるよう、これからの大学四年間勉学に尽力していきたいと考えております。
最後になりますが、この度慶應義塾維持会の奨学生として採用していただいたこと、改めて心より感謝申し上げます。

鹿児島県出身 総合政策学部1年(2025年度)


この度は、一昨年度および昨年度に引き続き、慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、心より御礼申し上げます。昨年度は、皆様の温かいご支援のおかげで、関心のある分野の海外研修にも参加し、知識が身に付くだけではなく自己研鑽への意識を高める貴重な経験となりました。
私は現在、看護医療学部に在籍し、助産師選択コースを履修しております。このコースでは通常の学費に加えて追加の負担が生じますが、皆様のご支援により、経済的な不安を抱えることなく、学習や技術演習に専念することができております。学生という立場から、主体的に学ぶ機会を得られていることに、心から感謝しております。
私は将来、助産師・看護師として海外で健康格差の是正に取り組みたいと考えております。大学での学びを通して、低・中所得国における妊産婦や子どもの健康格差に関心を持つようになりました。昨年度はカンボジアとイギリスでの研修に参加し、母子保健の現状について現地で学ぶことができました。特に低・中所得国であるカンボジアでは支援が一時的なもので終わってしまう現実、医療アクセスの不足や教育機会の欠如といった社会的課題が、健康格差の背景に深く関わっていることを実感しました。
こうした課題に対しては、個人が自らの身体に関心を持ち、正しい知識に基づいて自己決定できることが、その人らしい生活の実現につながると考えています。そのため、すべての人がその人らしい生活を送ることができるよう、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)の推進、そして包括的性教育を通じて正しい知識を提供し、家族計画の必要性を伝え、健康格差の是正に尽力したいと考えております。
現在履修している助産師選択コースでは、妊娠期から産後にかけての包括的かつ継続的な支援、リプロダクティブヘルス&ライツや家族支援など、多角的な視点から周産期について学んでおります。将来は、女性の力を信じ、女性の主体性を尊重する助産師として、分娩の介助のみならず、リプロダクティブヘルスの推進、周産期の課題解決、さらには健康格差の是正に尽力したいと考えております。その実現に向けて、残された学生生活では社中協力の精神を大切にしながら、一層学びを深めてまいります。改めまして、この度は奨学生として採用していただき、誠にありがとうございました。

鹿児島県出身 看護医療学部4年(2025年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただき、ご支援いただいた維持会の皆様に心から感謝いたします。本当にありがとうございます。
私は3年前に父を長い闘病の末亡くしました。両親は自営業をしていたため、仕事を失った上に父の入院費は家庭にとって大きな負担となりました。父の他界後、母は実家のある鹿児島県奄美大島においてピアノ教室をしていましたが、コロナウイルスの影響で生徒数が減少しました。そして今年になって母の膝の持病が悪化し、働くことが困難であるため現在は父の遺族年金と母の貯金で生活をしています。私はアルバイトで塾の講師をしていますが、今年は最終学年ということもあり大学院を目指しているため研究及び勉強に追われ働けておりません。また、仕送りがないため都内での一人暮らしの生活費や大学での教材資料が大きな負担となっておりました。
そんな中、この度は維持会の皆様により奨学金を通じて支援していただけることになり、学業により一層励むことができるためとても安堵しております。私が慶應義塾に入学した2020年はちょうどコロナウイルスが猛威を振るい始めた年であり、念願の入学式が行われず入学の実感がないままオンライン授業が始まりました。しかし、最終学年となった今、ようやく通常のキャンパスライフを送ることができています。対面での授業では、多くの学友や先生方との出会いに恵まれ、日々新しい学びを基に新しい自分になっていく気がしています。そんな環境を与えてくださっている慶應義塾には感謝の念しかありません。
現在、私は総合政策学部において社会学と音楽の研究会に所属し、首都圏の奄美コミュニティにおける島唄の役割についての研究をしております。先生方からご丁寧なご指導をいただきつつ、首都圏の奄美の人々を対象にフィールドワークも日々行なっております。今後は大学院に進み、ますます研究を発展させることが楽しみでなりません。
将来は地元の奄美大島、そしてこの度ご支援いただいている維持会の皆様に恩返しができるような存在になるように努めてまいります。改めまして、この度は奨学生に採用していただき誠にありがとうございました。

鹿児島県出身 総合政策学部4年(2024年度)