維持会奨学生からのメッセージ ー宮城県出身

宮城県出身

この度は、慶應義塾維持会奨学生としてご採用いただき、誠にありがとうございます。心より御礼申し上げます。
私は中学1年生のときに父を病気で亡くし、それ以来、母と兄とともに経済的に厳しい生活を送ってまいりました。高校生の頃から奨学金のご支援をいただき、大学進学という選択ができたのも、まさにそのご支援のおかげです。これまで、顔も名前も知らない多くの方々に支えられて学びを続けてこられました。
皆様一人ひとりと直接お会いする機会はございませんが、皆様からの温かなお心遣いは、私にとって「当たり前」だと思っていた学生生活を支え、一度は諦めかけた夢を追い続ける勇気を与えてくださいました。そして、ひとりで上京した今でも、「私は決して一人ではない」という心の支えとなっております。
そのために現在は、中国語検定HSK6級への挑戦や、Pythonなどを用いた分析スキルの習得を通じて、国際性と実務力の双方を高めております。今後は、福原正大研究会での実証分析や、英語による高度な経済学教育プログラム(Professional Career Program)を通じて、理論と現実をつなぐ力をさらに磨いてまいります。将来はFinTech業界に進み、金融リテラシーの普及や資金格差の是正といった社会課題の解決に貢献することを目指しております。
学業と並行して、女性の社会進出を支援する学生団体「KWIB(Keio Women in Business)」に所属し、内務委員会の副委員長として、団体内イベントの企画運営や新入生募集活動に携わっております。また、NPO活動や、あしなが育英会の募金活動にも参加しており、同じように困難な境遇にある学生たちと出会い、支え合えることの喜びと責任を日々感じております。
いずれは、私自身が奨学金財団を設立し、次世代の学びを支えられる存在になることが夢です。今こうして学び、挑戦を続けることができているのは、ひとえに皆様のご支援のおかげであると、深く実感しております。このご恩に報いるためにも、誠実に学び、努力を惜しまず、邁進してまいります。
最後に、改めまして慶應義塾維持会の皆様に、心より御礼申し上げます。皆様からの温かなご支援を励みに、これからも学業と課外活動に全力で取り組んでまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

宮城県出身 経済学部2年(2025年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金の採用いただき誠にありがとうございます。心より御礼申し上げます。
現在、私は慶應義塾大学において薬学部薬学科に所属し、日々学業に励んでいます。将来は、一人一人の患者と真摯に向き合う薬剤師を目指しており、そのために必要な知識と経験を積むべく努力しています。現在、SDGsについて議論する2025塾生会議というものに参加させていただき、薬学の分野とは異なる分野についての知識を得て、視野を広げようと努めています。視野を広げることは、様々な患者と向き合う薬剤師を目指す上で、非常に重要だと認識しているため、1年次からこのような経験をできていることに感謝しています。また、来年から海外研修や語学留学にも挑戦したいと考えています。そのために、現段階からTOEICの勉強に努めて参りたいと思っています。将来を見据え、海外研修や語学留学に参加したいと考えていますが、私にとって海外研修や語学留学に参加するということは贅沢品であり、現在、海外研修や語学留学に参加したいという気持ちよりもなんとか学費を納めたいという気持ちの方が強く、大学で良い成績を収めることができるように必死に勉学に努めています。私の家庭は、母子家庭で私を含め子どもが3人おり、学費はもちろんのこと生活費も全て母が一人で支払っていますので、経済的に厳しい状況であります。追い打ちをかけるように、現在子どもはみな学生のため、出費が重なり、より経済的に困難な状況になっています。私は、これまで一人で育ててくれた母に負担をなるべくかけたくないという思いで、慶應義塾維持会奨学金など多数の奨学金に応募し、その中で慶應義塾維持会奨学金の採用をいただくことができました。薬学部は他の学部と比較すると、学費が高く経済的負担も大きいため、今回いただいたご支援は非常に大きな助けになります。
将来は、患者に寄り添える薬剤師になり、患者が自らの意思で判断できるように医薬品の詳細な情報を伝えていきたいと思っています。いただいた慶應義塾維持会奨学金を励みに、今後も一層努力して参ります。末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げますとともに、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

宮城県出身 薬学部1年(2025年度)


この度は慶應義塾維持会奨学生に採用していただき、誠にありがとうございます。私は薬学部5年に在学し、かつ母子家庭であるため、経済状況の厳しい状態が続いています。今年は薬局実習・病院実習が始まったため、アルバイトをすることできず、さらに生活状況が厳しくなりました。そのため、実務実習中に経済的な不安を感じることもありました。そのような中で、昨年に引き続き、本年度もご支援いただけることになり、不安が解消され、集中して実務実習に励むことができています。
現在、私は病院実習で薬剤師に必要な薬学的な考え方や能力を日々学び、培っています。患者様一人一人の持つ考え方や状態はそれぞれ異なり、病院ではそれに合わせて最適な医療を提供するために多職種が連携しています。薬剤師は薬物治療が目の前の患者様にとって適切かどうかを確認します。同じ医薬品を使っている場合でも、用法用量によって適応疾患が異なり、また患者様の身体機能によって量や投与間隔を調整する必要があります。医薬品の適正使用は副作用のリスクを下げ、効果を最大限発揮すること、さらに保険医療を行う上では重要であることを学びました。薬剤師が医薬品情報を他職種に情報提供することで、高度な医療に大きく貢献していると感じました。残りの実習期間も臨床の場でしか学ぶことができないことを積極的に学んで参りたいと思います。
私は将来医薬品の品質管理の業務に関わりたいと思っています。品質管理は患者様が安心して医薬品を使っていただくために重要な工程です。品質管理が不十分な場合、薬が疾患に対して効果をなさないだけでなく、患者様も薬に対して不信感を抱いてしまいます。患者様中心の医療が求められる現代において品質が安定していることは、患者様に幅広い選択肢の中から納得のいく薬物治療を提供することに繋がり、重要な基盤だと考えています。そのため、私は品質管理によって多くの患者様の治療に貢献したいと思います。
慶應義塾大学で薬学を存分に学び、日々成長できるのは維持会の皆様のご支援のおかげです。これからも夢に向かって精進して参ります。最後になりますが、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

宮城県出身 薬学部5年(2025年度)