宮城県出身
この度は、慶應義塾維持会の皆様に採用いただき多大なるご支援を賜りまして深く御礼を申し上げます。私の学生生活は、とても充実しています。自ら興味のある分野に身を投じる能動的な学習習慣を根本に、サークル活動においては未経験ながらダンスサークルに所属し、新しい自分の姿を模索する毎日です。新たな友との出会いもあり、刺激あふれる日々の中で将来への期待は入学当初よりも大変大きいものになりました。しかし、その背景には、学費を納めるために昼夜働く両親の支えがあります。私立大学に通う姉の学費も重なり、決して余裕のある家計とは言えない状況でありましたが、この度皆様より奨学金を賜りまして、家族一同大変安心しています。
私は将来、証券会社に携わり金融商品開発の部門で新たな金融商品を提供していくことを現在の目標としています。アフリカなどの貧困地域は、他国の株式投資による資本金が十分にない国も多く、発展の基盤が整えられていない状況があると考えます。単にアフリカと一括りにしてもそこには経済格差が広がっています。投資のモチベーションがリターンであるという市場の原理と、貧しい国を支援するという慈善活動をどのように結び付けていくかがこの問題を解決するカギとなります。そのために、グローバルで複合的な諸問題を多面的に分析できる視野と、さまざまな問題に応用できる教養を身につける必要があり、それらを修めることを今後の大学生活の学習の指針としていく次第です。今特に興味を持って学んでいる授業は国際政治の分野を取り扱う政治学の授業です。外交や安全保障など、国際政治の在り方が体系化されていて大変興味深い内容です。
私は慶応義塾維持会の奨学生として優れた学業成績を収めることでお応えさせていただく所存です。自分の学校生活が多くの方々の支援の上に成り立っていることを深く心にとめ、社会規範を遵守することを忘れず、さらなる成長を求めて歩んで参ります。
宮城県出身 商学部1年(2024年度)
この度は慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。私は薬学部に在学し、かつ母子家庭であるため、経済状況の厳しい状態が続いています。勉強と両立するために、私は長時間のアルバイトをすることができず、生活費の一部しか負担できない状態です。経済的な問題によって大学で薬学を学ぶことができなくなってしまうのではないかと不安を抱えていました。そのような中、昨年度に引き続き、ご支援していただけることになり、維持会の皆様に対する感謝の念が深まるとともに、これからも身を引き締めて勉学に励む所存です。
私は現在薬学部4年生であり、秋学期から研究室へ配属され、研究活動に励むとともに、実務実習で臨床の場で学びを得ていく時期になります。私の配属予定の研究室は疾病の原因となるタンパク質を立体構造の観点から構造生物学の技術により解明し、疾患を制御する薬の創製を目指す講座です。創薬をする上で、研究者としてどのような視点を持つべきなのか、より良い医薬品にするためにはどの分子に、どのような修飾を加えると良いのか、など創薬の分野に興味があります。今後研究室でご指導していただき、自分自身が創薬に必要な考え方や基礎的知識を身につけ、成長できる機会があることに対して、期待に胸を膨らませています。また、実務実習において、現在は実習に行くために必要な知識や技能の習得をしています。実務前実習で、自分の改善点が明確になったため、実務実習前に基本的な流れを身につけるとともに、目の前の患者様に寄り添えるように努力をしていきたいと思います。臨床の場でしか得られない学びがあるので、学ばせていただくことに感謝し、実習に励みます。
今年は研究活動、実務実習も始まるため、私にとって刺激が多く、変化のある年になると思います。このように慶應義塾大学で薬学を学び、成長できるのは、維持会の皆様のご支援のおかげです。最後になりますが、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
宮城県出身 薬学部4年(2024年度)
この度は、私を慶應義塾維持会の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。私は薬学部に所属し、かつ母子家庭であるため、母の金銭的な負担が大きく、経済的な問題によって大学での学びの機会がなくなってしまうのではないかという不安がありました。そのような中で、慶應義塾維持会の皆様に支援していただけたことによって、不安が解消され、勉学に集中することができる環境となり、母と共に心から嬉しく思っています。
3年生に進級し、2年生の頃よりも専門性が増し、興味深い講義ばかりで、充実した大学生活を送っています。現在私は薬物動態という、体内で薬がどのような挙動を示すのかという分野に対して特に興味を持っています。薬学部でしか学ぶことができない分野であるため、一人ひとりによって大きく異なる挙動を示す場合に、この知識を持つ者として、臨床の場で重要な役割を担っていると感じました。また、日本が薬の開発や研究分野で抱える問題として、小児の適応が少ないことや希少疾患の治療薬の開発が難しいことを、講義を通して知りました。この問題を解決するためには研究者間でスムーズに会話できることが求められていると考えるため、共通言語となっている英語を積極的に学び、国際的に活躍のできる人になりたいと思います。
今後の抱負としては、興味のある分野の学びを深め、薬剤師資格を持って活躍できる場を知ることです。今までは薬剤師資格がある場合、活躍の場は病院や調剤薬局だけであると思っていましたが、薬剤師資格が必要となり、薬学部出身者として活躍できる場が自分の思っていた以上に存在することを知りました。今後は、幅広い視野で薬学という学問を学び、どのような活躍の場があるのかを調べ、自分の興味のある分野と照らし合わせていきたいと思います。
薬学に真剣に向き合い、勉学に励むとともに、慶應義塾の理念である独立自尊の精神のもと大学生活を送りたいと思います。改めて、慶應義塾維持会の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
宮城県出身 薬学部3年(2023年度)