維持会奨学生からのメッセージ ー長野県出身

長野県出身

この度は奨学金のご支援を頂き、誠に感謝しております。父と音信不通であり、母のみの収入で生活しています。私には弟と妹がおり、私を含め、将来の目標に向けて勉学に励み、努力しています。しかし、金銭面で制約があり、思うように参考書が買えなかったり、塾に通えなかったりと学びを深められる環境が整っておりません。また、今後弟と妹の大学受験が控えており、更なる出費が予想されています。奨学金を頂き、学費の支払いに当てる他、参考書購入などの学びを深めることに活用したいと考え、維持会奨学金に志望致しました。
私は、知らないことを学ぶことが好きです。去年1年間、高校までには詳しく学ぶことができなかった、経済学や経営学などを学び、新しい学問分野に心を弾ませながら充実した1年を送ることができました。経済学の授業で学んだ知識を用いて、身の回りの現象を経済学的な視点で分析したり、経営学の授業で学んだ知識を用いて、企業の経営実践を分析したりしました。流行るラーメン店に流行る理由を調べに足を運んだこともありました。新たな視点で世界を見ることができ、とても楽しいです。また、サークル活動に積極的に参加したり、様々な県から来た友人と沢山会話をしたりすることで、自分の視野を広げることができました。
私は将来、公認会計士になり、企業の財務諸表を監査し正しい財務諸表を投資家に公表することで、正しい投資につなげ日本の経済の発展に貢献したいと考えております。更に、海外とのミーティングにも積極的に参加し、日本だけでなく世界の経済の発展にも貢献したいと考えています。公認会計士に求められる能力として、専門知識を身に付けていること、クライアントに積極的に情報開示をしてもらえるように幅広い知識をもとにたくさんコミュニケーションをとり、クライアントと信頼関係を築く力が挙げられると考えています。ですので、大学在学中にたくさんのことに挑戦し、たくさんの方と関わり、知らないことを積極的に学び、自分の視野や知識を広げていきたいと考えております。
将来、自分の知識を使って、社会に貢献し、ひいては母校に恩返しができるよう努力を続けていきたいと考えております。最後になりますが、ご支援を下さった慶應義塾維持会の皆様には、心より御礼申し上げます。

長野県出身 商学部2年(2024年度)


この度は、慶應義塾維持会の奨学生として採用して頂き、誠にありがとうございます。義塾を体現する維持会の理念に深く共感しており、大変光栄に思います。いつの時代にも普遍的に通じる先生の教えを、塾生として常に心に留めておきたいと考えております。
私の家庭は、父が主要な収入源となっておりますが、私と兄が私立大学に在籍しております。また兄は高校3年生から体調が優れず、今後休学せずに大学を卒業できるかの見通しも立っていません。その中で私は院の進学を前提に勉強をしながら、アルバイトに時間を割かれていました。出費を抑えるため、毎回の食事量も制限してきました。このような状況の中で、貴会からのご支援をいただき、今後は十分な食事を取りながら勉学に専念できることを大変嬉しく思っております。
私は、学部卒業の後、修士課程、博士課程へ進学しコンピュータサイエンスを理解し、 基礎基本の地盤を持つ、時代の変化について行けるコンピュータビジョン(CV)の研究者として活躍したいと思っています。具体的には、CV技術を医療分野に応用し、診断精度の向上の革新に寄与することを目指しています。この研究テーマを通じて、医療現場での実際の問題解決に取り組むことが私の目標です。
CV分野は、深層学習と密接に関わっており、近年飛躍的な発展を遂げています。そのため、最先端に追いつくため弛まぬ努力を重ねています。現在は、当該分野の論文を読むことから、深層学習、古典的な機械学習の勉強、また理工学部のjrep制度を活用してCV系の研究室の補助で研究にも携わり、全力で理解を進めています。これにより、理論と実践の両側面から学ぶことができています。さらには、将来的に国際的に活躍できる研究者となるべく、英語の資格勉強にも励んでいます。
大学三年生は来年度以降本格的に研究を始めるにあたって、学問的に成熟するために非常に重要な期間だと捉えています。貴会のご期待に沿えるような研究者になるために、常に緊張感を持ち、覚悟を決め、より一層努力を重ねて参りたいと思います。
将来は尊敬する貴会の皆様のように、自分が義塾の維持のため貢献できる立場となって、恩返しをしたいと強く思います。最後になりますが、ご支援くださる貴会の皆様に深く感謝を申し上げます。

長野県出身 理工学部3年(2024年度)


この度は慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。皆様からご支援いただいていることを胸に、今後、学問をはじめとした活動により一層邁進する所存でございます。父が一昨年定年退職を迎えたこと、また今年度からキャンパス間での移動が必要となり、アルバイトと勉強の両立に不安を感じていました。そんな中、今回ご支援いただけることが決まり、家族ともども感謝しております。同時に、これから思う存分勉強できることが嬉しく、とても楽しみです。
私は「言葉」が大好きです。同じことを伝えるにも、言葉一つで相手の感情を揺さぶり、変えることができる。そんな言葉の魅力に取り憑かれ、「言葉で世界を変えたい」そう考えるようになりました。SFCで学ぶ中で、さまざまな学問領域に触れてきましたが、今年度からは広く学びながらも、「言語」と「報道」をより専門的に学んでいます。
私は、昨年度からフランス語を履修しており、今年度からはSAとしてフランス語研究室全体の運営に携わっています。フランス語履修者同士の交流の場を作り、もっと勉強したい、と思ってもらえるような企画に力を入れています。また、今年度末にはより本格的に、集中してフランス語を学ぶために1ヶ月間のフランス語学研修を計画しています。研究会では言語と報道を掛け合わせて、日仏米での性犯罪報道比較研究を進めています。言葉に表れにくい各国の価値観を読み取ることに苦戦していますが、「視聴者の心を動かし、考えさせる報道」を実現するために諦めず続けて行く所存です。
今年度から、メディアコミュニケーション研究所研究生としてメディア、特にジャーナリズムと広告について勉強させていただいています。講義では実践的な取材の方法や、報道の今日の課題について現場で働く記者さんから学び、ゼミでは志を同じくする仲間と熱い議論を交わしています。さまざまな学部の生徒が所属しているからこそ、自分とは異なった視点からの意見が多く、日々刺激を受けています。
現在、私は国際報道記者を志しています。世界中のあらゆる地域に赴き、世界の現状を私自身の言葉で届けたい。視聴者に考えるきっかけを提供できるような記者になることが私の目標です。最後になりましたが、貴奨学会のご支援のおかげで、私は目標を持ち、勉学に励むことができています。改めて、この度ご支援いただきました慶應義塾維持会の皆様に深く感謝申し上げます。

長野県出身 総合政策学部2年(2024年度)