維持会奨学生からのメッセージ ー岡山県出身

岡山県出身

この度は慶應義塾維持会奨学金に採用していただきありがとうございました。私の父は一家の収入のほとんどを稼ぎ、生計を支えております。しかし父は現在再雇用として働いており、以前よりも大幅に収入を下げることになりました。加えて父は私が幼い時から双極性障害を患い、現在に至るまでたびたび休職を余儀なくされてきました。私が県外の大学に通うことで、心理的不調を抱えながら十数年家族のために働いてきた父や母にさらなる負担をかけてしまうことに引け目を感じていました。そのような状況で今回、奨学生として選んでいただいたことで両親の負担を減らすことができました。支援していただいたことに両親ともども心から感謝申し上げます。
私は現在経済学部の2年生です。私は高校時代に行動経済学に興味を持ち、経済学部への進学を決めました。そのため3年生時には行動経済学のゼミに入ろうと考えております。3年生で研究を深めるために現在は基礎的な経済科目を中心に学んでおります。
また、私は卒業後の進路として弁護士を志しております。弁護士業務として一番取り組みたいと思っているのは刑事弁護です。被疑者被告人は罪を犯した可能性がある人々です。そのような人々に対する世間の目は厳しいものがあります。それは当然のことかもしれません。そのような状況でただ一人、刑事司法の正しさのために被疑者被告人の弁護をする刑事弁護という仕事に非常にあこがれています。加えて、経済学部というバックグラウンドを活かして企業法務でも活躍することができる弁護士になりたいとも考えております。そのため課外活動として在学中の司法試験予備試験合格を目標に、日々法律の勉強を行っております。経済学と法学の学習を両立させることは容易ではありませんがそれと同時に多角的な視点をもって学びを深められることに喜びを感じております。
私がこのような夢を持ち、それを追い求めることができるのは支援をしていただける皆様のおかげです。改めまして、この度のご支援に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

岡山県出身 経済学部2年(2025年度)


この度は慶應義塾維持会奨学生に採用していただきありがとうございます。家族共々喜んでおり、心より感謝申し上げます。
現在私は岡山から上京して一人暮らしをしているため、両親に家賃と学費を支払ってもらっており、生活費の一部も仕送りしてもらっています。癌を患っている一人暮らしの祖母の生活費を援助したり生活の手伝いをしに行ったりもしており、家のローンも残っているためなかなか貯金ができません。今回奨学生に選んでいただき、私のやりたいことを応援してくれる家族の負担を少しでも減らすことができて本当に良かったです。また、似た境遇にありながら不採用となった方々や奨学金を融資してくださった皆様のお気持ちを考えると、より一層努力する気持ちが強まります。
3年生になり、今まで基礎的に学んでいたことが少しずつ分野間で関連付き社会への役立ち方が見え、管理工学科で今後社会に貢献する自分の姿が想像できるようになってきました。私は管理工学は多分野横断型で組織を統治・運営していくための学問だと感じています。管理工学科ではヒト・モノ・カネ・情報の4分野を扱いますが、人間の特性、生産やサービスの仕組み、資産管理、情報社会でのシステム化と改善のための統計分析、どれも会社や国など組織をうまく回すために必要な力だと思います。現在は特に情報系に興味があり、一年間エンジニアとしてインターンも続けています。事業やサービスの立ち上げから企画、開発、運用までをどのフェーズもできることを目標として日々勉強しています。自分で練ったアイデアを多く、速く、安く、自由度高く実現可能にするためにエンジニアスキルをつけて将来の武器にしたいです。
最終的な目標は地方創生に貢献することです。上京し、想像通り格差は実感しました。予想外だったのは格差に気付いている人、問題視している人がとても少なかったということです。将来地方に戻って内部から盛り上げるか外部から刺激を与え協力するか、形はわかりませんが自分の力が最大限いかせる方法で格差是正に貢献したいと思います。
皆さんからの支援のおかげで慶應義塾大学という素晴らしい環境で人一倍学べることに深く感謝し、このようなご縁を大切にしていきたいと思います。本当にありがとうございます。

岡山県出身 理工学部3年(2025年度)


この度は慶應義塾維持会奨学金に3度目の採用をしていただき誠にありがとうございます。昨年度に引き続き、本年度も奨学生として採用していただいたこと、心から感謝しております。私は双子の兄で弟とともに首都圏の大学に進学してきており、それに伴う費用で両親に大きな負担をかけてしまっています。また、本年度から兄が医学部へ進学したことにより、さらに家計が圧迫されていました。そのような中、本年度も慶応義塾維持会の皆様のご支援をいただいたことで、両親への負担を軽減することができたと同時に、様々な活動に積極的に取り組む機会を得ることができました。家族一同とても感謝しております。昨年度と変わらず、今年も奨学生、そして塾生としての誇りをもって大学生活に励んでまいります。
私は現在文学部社会学専攻第3学年に在籍しており、本年度からゼミに入って研究活動を行っています。私の所属しているゼミは家族社会学を中心に研究しており、そのなかでも特にマイノリティに関する研究に興味を持っています。今は様々な文献を読みながら教養を深めている段階なので、まだマイノリティに関する詳しい研究ができてはいませんが、様々な文献に刺激を受けながら、これまで学んだことを活かして研究をしていきたいです。また学生生活に関しては、私はダンスサークルに所属しているのですが、先日新歓合宿がありました。私は合宿係の代表として旅行会社と打ち合わせを行ったりしながら、合宿の運営をしてまいりました。100名以上参加する大規模なものでしたが、仲間と協力することによって、無事成功させることができました。この経験を通じて、改めて私は周りの人に支えられていること、および慶應義塾には素敵な人がたくさんいることを実感しました。これからも周りへの感謝を忘れず、様々な活動に挑戦し、後悔のない大学生活を送っていきたいです。
最後になりますが、慶應義塾維持会の奨学生として選んでいただいたこと、重ねてお礼申し上げます。末筆ながら貴会の益々のご発展を祈念申し上げます。

岡山県出身 文学部3年(2024年度)