維持会奨学生からのメッセージ ー静岡県出身

静岡県出身

この度は、昨年度に引き続き、慶應義塾維持会の奨学生に選んでいただき、誠に有り難うございます。
私の母は大腿骨を骨折して障害者となってしまったため、以前のように働くことが難しくなりました。そのような家庭状況の中で私が私立大学に入学したため、第一希望に入学できた嬉しさと同時に、学費が多くかかってしまうこと、また予備試験の合格に向けて高いお金を払って塾に入れてもらったことに対して親への申し訳なさを感じていました。そのため、塾講師のアルバイトをして生活費を稼ぐなど節約していましたが友人との時間や勉学に励む時間が削られてしまって、自分の理想としていた大学生活を送れていないことが大変残念に思っていましたが、昨年度奨学金をいただき、精神、身体的に心の余裕ができ、充実した大学生活を送ることができました。今年も奨学金を有効的に活用させていただきことで金銭面での心配をせずに自分の目標に向かって歩んでいくことができそうで大変安心し、親子共々喜んでおります。このような状況の中で生活することができるのは維持会の皆様の存在無くしてはなし得ていないものです。改めて感謝申し上げます。
私の今後の目標についてですが、慶應義塾大学の法曹コースに入り、法科大学院に進学し、司法試験に早期に合格して地元静岡で活躍できる弁護士を目指しています。都市圏に比べて静岡は裁判所や弁護士の数が少なく、市民の司法へのアクセスが制限されており迅速な解決が難しいという現状があります。静岡を愛する自分が市民の方々にとって身近であり、信頼できる地域に根ざした弁護士になることでその問題を解決して、今まで育ててもらった御恩を還元したいという思いがあります。
そのために、慶應義塾大学の教授の方々の貴重な授業に熱心に耳を傾けて聞き、小テストを含めた試験に万全の準備をして全力で臨み、高い成績を取れるように、またそれを重視するがあまり忘れそうになる学問の楽しさを持って1年間努めてまいりました。それを持続していくとともに、慶應義塾維持会奨学生としてふさわしい学生となれるよう、より一層精進して、少しでもこのいただいたご恩をお返しできるように励んでまいります。このたびは誠にありがとうございました。

静岡県出身 法学部2年(2025年度)


この度は慶應義塾維持会奨学金奨学生として採用していただき誠にありがとうございます。
学部3年では、これまで以上に自分の興味のある分野を選択して学ぶことができるようになりました。一方、昨年父親が辞職したこともあり、経済的な悩みが常に生活の中でありました。学業と生活費のためのアルバイトを両立させ、勉学に集中できるか不安がありましたが、このようなご支援のおかげで心置きなく学業並びに学外活動に専念することができると感じております。学部2年に進級したとき入学当時から希望していた情報工学科に進学し、現在3年では情報工学分野への造詣を深めるべく情報工学実験を中心に幅広く学びに励んでいます。学外活動では、矢上祭実行委員会IT局の活動としてアプリやWebの開発に関わらせていただいております。行動力溢れる仲間たちとの活動は大変刺激的で楽しく、日々いろいろなことを学ばせていただける良い機会になっています。今年度もより活動に力を入れ、慶應義塾大学理工学部の名に恥じない魅力的なものを作り上げていきたいと思っております。
また、9月下旬には委員会活動が終わるので、その後は使える時間を活かしてインターン活動やワークショップへの参加も積極的に行いたいと考えております。4年からは研究が本格的に始まり時間の確保が厳しくなるので、それまでに大学で培った知識を実践の場で活かすとともに、情報工学の分野で活躍する方々との交流を広げるためにも、活動の場を見つけていきたいと考えております。こういった学外活動に専念することも今までの状況では難しかったことなので、貴団体の奨学金が大変貴重な支えとなっております。学部3年という時間の使い方が最も重要であるだろうこの年に、採用いただきご支援いただけるのはとても有難い限りでございます。今後塾生として社会に出たとき、支援いただいた方々とその活動に貢献できるようこの一年間を大切にし、自分自身が成長できる一年にしてまいります。
最後になりますが、改めて慶應義塾維持会の奨学生として採用いただいたこと、心より感謝申し上げます。

静岡県出身 理工学部3年(2025年度)


このたびは慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。私は幼い時に、父を病気で亡くしました。現在は、会社員として働く母の収入によって学費や生活費を賄っています。故に収入面での不安がありましたが、このような環境の中で慶應義塾維持会の皆様方からご支援をいただけることに感謝すると共に、奨学生として恥じぬよう自覚を持ってこれからの勉学に努めて参ります。
私の将来の夢は、化粧品会社に就職し、化粧品の企画・開発に携わることです。私は、長い間、肌荒れに悩んだ経験があります。その時、さまざまな化粧品を試す中で、自分の肌が少しずつ綺麗になっていき、前向きに生活できるようになりました。この経験から、化粧品によって外見を綺麗にすることは単なる自己満足ではなく、人生を明るく豊かに生きていくために必要不可欠なことの一つであり、化粧品には人の心に働きかける力があると強く考えています。だからこそ、かつての自分のように外見に自信を持てず苦しんでいる誰かの人生をそっと後押しできる化粧品を開発したいと考え、この夢を掲げました。
私は現在、薬学や化学の授業で化学物質、成分が人体へどのように作用するのかについて学んでいます。学習範囲は基礎的なことがまだ多いですが、学年が上がって行き、実践的な学習や研究が多くなっていくために必要な準備だと思っています。3年生の研究室への配属後に自分の追求したいことを追求できるように目の前のことに集中して、今後の研究分野の基盤を作っていきたいと思っています。
また、「早期体験学習」や「生命倫理」という必修の授業では実際に医療の分野や企業で活躍している方の講義を聞くことができます。自分と似たような環境から業績を残した人の人生を知ると、自分にも同じように可能性があると感じられる非常に貴重な時間になっています。これからも、そのような方々からお話をしていただける機会を大切にして、自分の学びに繋げていきます。
最後になりましたが、維持会の皆様からご支援をいただけますこと心より感謝申し上げます。維持会の皆様のおかげで得ることのできているこの環境を十分に活かして、自分の夢の実現へ、日々励んで参ります。

静岡県出身 薬学部1年(2025年度)