栃木県出身
この度は、私を貴維持会奨学金の奨学生としてご採用いただき、誠にありがとうございます。私の家庭はひとり親家庭で、こんにちまで母の収入のみで生活してきました。現在は母が実家の近くで1人暮らしをする祖母の介護を1人で担う中、昨今のAIの発達などにより仕事内容の変化への対応も重なり、仕事時間の確保と収入面での不安がありました。そのような中で、慶應義塾維持会の皆様方のご支援をいただき、私自身も安心して学業に励むことができることへの感謝の念とともに、歴史と伝統のある貴維持会の奨学生としてお選びいただいたことに誇りを持っております。
私は現在商学部に在籍をしており、会計分野を専門として学習を進めています。将来的には公認会計士として企業の健全な経営を支える人材になりたいと考えております。本年度から学びの場を日吉から三田へと移し、財務会計・管理会計・会社法など、会計に関する学問をより深い領域で学習しているので、公認会計士試験合格のためだけの学問にとどまらず三田での学問を活用し、専門家として厚みのある人材になりたいです。しかし、公認会計士として重要なことの中には専門性だけではなく、公正に物事を判断できる視点を持った、信頼に値する人格も含まれています。このような人物になるためにも学生生活の中で、多くの人の価値観に触れひとりひとりに誠実に接して周囲の人と支えあう姿勢を意識していきたいと思います。私は今年から所属するサークルにおいて主務という大切な仕事を任されました。昨年度は会計係として自らのマネジメントやサークルの収支を考えることで精一杯でしたが、社会人に一歩近づく学年として、今年は後輩の業務を公正に監督しつつ困難に直面した後輩をしっかりとサポートできる、責任感と周囲からの信頼を備えた人物になれるよう励んでまいります。
最後に、改めまして、この度のご支援に深く御礼申し上げます。慶應義塾維持会の皆様の厚いご支援にお応えできるような立派な人材になれるよう、慶應義塾大学の塾生にふさわしい精神のもと、与えられた時間の中で学業や学内外の活動を楽しみながら引き続き努力してまいります。
栃木県出身 商学部3年(2025年度)
この度は、昨年度に引き続き、慶應義塾維持会奨学金にご採用いただき、誠にありがとうございます。採用の知らせを受け、私自身はもとより、両親や弟たちも大変喜んでおり、家族一同、皆様のご厚志に深く感謝申し上げます。長男である私が経済的負担を軽減できたこと、将来的な家族の支援の見込みができることは維持会役員の皆様のおかげです。おかげさまで、私自身の生活としても、昨年と同様にアルバイトに追われることなく、研究活動や将来への準備に集中できる恵まれた環境で学業に励むことができております。こうした現状の生活は維持会役員の皆様のおかげです。重ねての温かいご支援を賜りましたこと、感謝の念に堪えません。
私は現在、理工学部の物理情報工学科に在籍しております。3年生までに学んだ学問を中心に、現在は研究室に所属し、有機エレクトロケミルミネッセンス(有機ECL)をテーマとした研究をしております。将来は、この研究室で慶應の大学院へ進学し、技術職・開発職へと就職したいと考えています。
有機ECLに関する研究は、非常に将来性が高い技術分野であり、現在主流のディスプレイだけでなく、ユニークな特性を活かして様々な分野への応用が可能です。例えば、次世代ディスプレイや、高感度な医療診断センサーなど、人々の暮らしを豊かにする多様な分野へと応用が期待されています。大学院卒業後はその発展的な研究や開発ができる企業・機関へ入り仕事をすることで、社会に新しい技術の産物を生み出したいと考えています。そして、将来義塾へ支援や社会貢献として還元することで、維持会の方々のご支援に及ばずながら、義塾の発展に微力ながら協力したいと考えています。これらは、私自身、3年に渡りご支援いただいたことで、学問への意欲が向上し、その恩返しをしたいと思えるようになったからです。
加えて、3年次には慶應義塾ピアノクラブの学生代表を務め、多くの貴重な経験をさせていただきました。義塾で50年以上続く伝統あるサークルの長を務められたことは、人生の中での大きな思い出の一つです。団体を運営する中で培ったリーダーシップや責任感は、今後の研究活動はもちろん、将来社会に出た後も必ずや私の大きな糧となると確信しております。
最後になりますが、本奨学金をお支えくださっている維持会の皆様に、改めて心より御礼申し上げます。
栃木県出身 理工学部4年(2025年度)
この度は慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。家族一同、心より感謝申し上げます。
私は昨年から上京し、学生寮で生活しております。6年間の学費に加えて家賃や食費など予想以上にかかる生活費の大半を両親に負担してもらっていたため、その負担を軽減できることを大変嬉しく思います。また、以前からアルバイトで生活費の一部を賄っておりましたが、年々履修内容が難しくなっていく必修科目や日々の実習で長時間働くことが厳しい状況となっていたため、維持会の皆様からのご支援のおかげで今後は家庭の経済面を気にせず学業に専念することができます。
2年生に進級し、今年から芝共立キャンパスでの生活が始まりました。薬が体にどのように作用するか、などより専門的かつ高度な内容に大変さを感じつつも、自分が薬学部で学びたいと考えていた内容に徐々に近づいていることを日々実感しております。また、様々な有機物質を扱って行う実習では、化学反応式という形でしか理解していなかった化学反応を実際に自分の手で操作し、自分の目で見られることに非常に感動しました。しかし同時に、少しの操作ミスや試薬の量の微妙なズレで実験結果が大きく変わってしまうこともあり、研究の厳しさを知る機会にもなりました。このような実習に加えて試験が年に4回になり、より1日1日が大変に感じる生活ですが、同じく薬学の面から社会を支えたいという志を持った友人たちのおかげで、楽しく充実した学校生活を過ごせております。
私は将来薬剤師免許取得後、がん専門薬剤師として社会に貢献したいと考えております。入学してからの授業で実際に難病を患った方の体験談を聞く機会が何度かあり、私もチーム医療に参加し患者様の治療に直接的に貢献したいと思うようになりました。国家試験合格後も勉強や研究を継続する必要がありますが、塾生としての誇りをもってより高みを目指していきたいと思います。
最後になりますが、維持会の皆様からのご支援により将来の目標に向けて充実した大学生活が送れることを改めて御礼申し上げます。今後は奨学生としての自覚を持ち、一層学業に精進していきたいと思います。
栃木県出身 薬学部2年(2025年度)