慶應義塾維持会とは
現在、維持会員数は約45,000名を超え、会員のみなさまからのご厚志による維持会基金は、2021年度末には約42億円を超えております 。2007年度にはこの基金の運用益を充てることで「慶應義塾維持会奨学金」を創設、愛塾心に富んだ優秀な塾生の経済的負担を軽減し充実した学生生活を送れるよう支援しています。また、義塾の教育・研究の振興、施設の拡充などに幅広く寄与しています。
維持会の事業
維持会は、これまでにさまざまな事業を支援しています。一部をご紹介します。
奨学支援
- 維持会奨学金(2007年度~)
- 東日本大震災により被災した塾生の授業料減免の資金
- 東日本大震災により被災した塾生への奨学金
- 障がいのある学生への学業奨励金
キャンパス整備
- 三田キャンパス施設改善(福澤記念園等整備・照明・防犯監視用カメラ)
- 矢上キャンパス屋外椅子・テーブル設置
- 日吉キャンパス図書館内サイン工事費
- 大学キャンパス(三田・芝共立)・一貫教育校(志木校・女子高・中等部)AED増設費など
研究支援、福澤文明塾への支援、国際交流助成など
- 大学博士課程学生研究支援プログラムへの支援
- アントレプレナー支援金(ベンチャー支援)
- 創立150年記念講演会「学問のすゝめ21」への財政支援
- 「福澤諭吉記念文明塾」への財政支援
- 国際センター留学生奨学金
維持会会長ご挨拶
ここに一人でも多くのみなさまが維持会の趣旨にご賛同いただき加入されることを心からお願い申し上げます。
慶應義塾評議員会議長
岩沙 弘道
維持会の歴史
明治34(1901)年3月設立。福沢諭吉長逝直後の34年2月、福沢亡き後の義塾運営の方針について議論した評議員会において、かねて寄付を募っていた慶応義塾基本金が十分な金額を充足するまで、経費の不足分を補うために維持会を設立することが決定された。
同年3月には「福沢先生没せらる、慶応義塾も共に葬る可きか」という一文で始まる「慶応義塾維持会設立の趣意」、および維持会の運営規則を定めた慶応義塾維持会規則が発表された。同規則によれば、会員資格は塾員に限らず「男女老少を問はず何人にても本会の会員たることを得」とされ、会員は毎年6円を1口(口数は自由)として10年間納めることとし、会員には各種の論説や醵金の収入、義塾の会計報告、会員の動静などを掲載する『慶応義塾学報』(大正4〔1915〕年から『三田評論』に改題)を毎月送ることが定められた。この規定から明らかなように、維持会の特徴は、維持法案、資本金、基本金というそれまでの寄付制度とは異なり、1回きりではなく、個人が小口の寄付を長期にわたって継続して行うことで義塾の運営を支えるという点にあった。
維持会による寄付制度は、その後も拠出金額の引き上げなどを行いながら存続し、今日に至っている。