維持会奨学生からのメッセージ ー青森県出身

青森県出身

この度は、慶應義塾維持会奨学金の2022年度奨学生に採用していただき、ありがとうございます。理工学部を始めとした4つの学部で合計55名という狭き門に選んでいただいたことは大変光栄です。昨年度、一昨年度と過去2年間、多大なご支援を頂き、勉学を維持することができましたが、今年度もご支援を継続していただけるとのことで、より緊張感を持って修学したく存じます。
さて、今年度はほとんどの講義で対面授業となり、コロナ禍以前の態勢にほぼ戻りつつあります。対面授業のメリットは教員との双方向性、そして同じく学ぶ者たちとの交流にあると考えます。前者は講義によって既に一定程度満たしているもの(リアルタイム型等)もありますが、特に後者はこの2年間で最も欠けていたものです。当然、独りで思考する力も必要ですが、ともに慶応義塾で学ぶ同志の力は、時に視野を広げ、新たな知識を授かるきっかけや苦しい壁を乗り越える助けとなります。大学側に与えて頂いた機会を有効に活用し、大学での本来の恩恵を享受したいと考えております。
私の今後の展望について、今年度の秋学期に研究室配属がありますが、どの研究室に所属するか決めかねている上に、他の塾生との兼ね合いが影響します。そういった不確定な状況であるからこそ、今現在の学業に対する取り組みが重要だと考えます。その一方で、これまでの講義から、制御工学や量子力学といった興味のある学問が、私の中で少しずつ露わとなっており、それに関連した研究ができればと考えております。また、内部の大学院への進学も考え、修士ないしは博士まで深く研究するために必要な知識をこの第3学年で修得します。
理系大学生として、第3学年は本格的に研究へ足を踏み出す正念場であり、身の引き締まる思いでございます。改めて慶應義塾維持会の方々に感謝を申し上げつつ、慶應義塾生として皆様と社会のご期待に沿えるよう学業に精進していく所存です。

青森県出身 理工学部3年(2022年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金に採用していただき、誠にありがとうございます。父が定年退職し、家庭の収入が減少している状況です。そんな家計状況が厳しい中、自分自身最終学年として「研究」や「国家試験」の勉強に力を注がなければならず、今まで通りにアルバイトに時間を割くこともできない状況です。そのため両親の負担を減らすこともできず、ますます負担をかけなければならないことに不安を抱えていました。そんな中維持会の方からのご支援をいただき、生活の面だけでなく、精神の面からも支えていただき心から感謝申し上げます。
私は現在、研究室に所属し、最終学年となったため、卒業研究を11月まで仕上げ、慶應義塾での学びの集大成として、研究と勉強の両立ができるように励んでいます。
研究の取り組みについては、マウスを使って研究をしているため、日々の尊い命に感謝し、将来医療の現場に活かせることを目標に、これからも励んでいきたいと思います。慶應義塾大学は勉学だけでなく研究環境においても素晴らしく恵まれています。このような素晴らしい環境の下で研究ができることは非常に貴重で幸せなことだと思っております。
自分の夢に近づくためには、まず国家資格取得が学生生活において1番の目標です。計画的に勉強を進め、学生生活6年間で学んだ知識を存分に発揮できるように努力を重ねていきたいと思います。将来は患者様にとって身近な存在となり、「親しみやすく」「存在感があり」「専門性の知識を有し」「求め頼られる薬剤師」として活躍したいと考えています。そして優秀な薬剤師として、社会に、そして慶應義塾大学に貢献できる存在になりたいと思っております。
これからの学生生活を、学業に全力を注ぐことができるのは、慶應義塾維持会の皆様のご支援があってのものです。感謝の気持ち、そして奨学生としての自覚を決して忘れることなく、成長していきます。このご支援を無駄にせず、慶應義塾大学の模範学生であり続けられるよう、目標に向かって日々精進していきます。

青森県出身 薬学部6年(2022年度)


今回、慶應義塾維持会の奨学生として採用していただいたことに心より感謝申し上げます。私は現在、法曹を志望しており、司法試験の合格に向けて日々努力をしております。そうした中にあって維持会の皆さまの厚いご支援は大きな励みになります。
日々の学生生活は私が想像していたものよりも忙しく、充実した毎日を送れています。お互いを高めあい、切磋琢磨できる仲間との出会いや、興味深い授業の数々により、4月からこれまで、成長を感じる毎日です。本気で学び、本気で遊ぶことによってこれからの社会に貢献できる人材になりたいと考えています。
私が特に魅力を感じる教科は、歴史です。私が履修している歴史の授業では、日本陸軍史を取り扱っており、第一次世界大戦における山東半島青島要塞の攻略が近代戦争のあり方を抜本的に変えたという内容です。私は素より歴史、とりわけ昭和史が好きで様々な本を読んできました。特に、昭和初期から第二次大戦までの日本社会の変容ぶりは興味深くもあり恐ろしくもある、現代に生きる人々が学んでおかねばならない重要な時期であると考えます。したがって、私は大学でこの分野について学べることを大変な幸せであると感じています。
また、メインとなる憲法や法律の授業は、難しく、理解しづらいこともありますが、色々の分野を勉強することにより、社会の見方が変わってきました。単に一方的な見方をするのではなく、人権の視点からはどうだろうか、損害賠償請求は可能になるか、など様々なことを考えるようになりました。多角的な視点を持って生活ができるようになったことは大きな収穫であり、今後もより深めていきたいと考えています。
先述した通り、私は法曹を志望しています。法曹になり、マイノリティの人権保障に努めたいと考えています。そのためにも現在は司法予備試験合格のための予備校に通い、勉学に励んでいます。大学での勉強との両立は大変ですが、自らの目標の達成のため、全力を尽くしていきます。
改めて、奨学生として採用していただいたことに御礼申し上げます。今後の慶應義塾の発展のためにも非力ながら精進してまいります。

青森県出身 法学部1年(2022年度)


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