維持会奨学生からのメッセージ ー千葉県出身

千葉県出身

この度は慶應義塾維持会奨学金に採用していただき、誠にありがとうございます。
私の家は父子家庭であり、父が私と姉を育ててくれています。アルバイトで得た収入をもって、幾らかは自分で授業料を払っているものの、それでも学費の一部は父に頼っている状況です。可能であれば、父に頼ることなく自分で授業料を全額払えるようになりたいと考えているのですが、四年になる今年度からは自分の研究に多くの時間を割くことが予想されます。
その中、今回慶應義塾維持会の奨学金に採用していただいたことで、金銭面の心配なく学業に集中できるようになり、本当に感謝いたしております。
現在私は文化人類学を専門とする先生のゼミに所属し、参与観察やフィールドワークといった研究手法を学びながら、「社会における人間と動物の関係性」というテーマで研究を進めております。幼い頃から動物や自然に囲まれた場所に身を置くことが好きで、将来は国立公園の職員として生態系の保全に関わりたいと考えております。一、二年時の授業では開発学の授業を中心に受講し、国家主導の開発が地方に存在する自然や、そこに生息する生き物にどのように影響を及ぼしているのかといった点に興味を抱きました。直接日本の国立公園にも出向き、現地の職員の方からどういった政策を行っているかを聞くことで、仮に自分が将来環境省の自然系職員として働くことになった場合のことを具体的に想像できるようになりました。
また、大学二年終了後に慶應義塾大学を一年間休学し、カナダに留学に行っておりました。私立の大学で主に貿易学を専攻しながら、夏にはバンフ国立公園で現地のレンジャーと共にボランティア活動に参加させていただきました。短期間ではあったものの、実際に海外の国立公園で働くことができたのは今後の選択に大いに役立つものであると感じています。
日本では国立公園の存在はあまり認知されていないように感じますが、美しい自然が多い日本だからこそ、国立公園を自然管理のモデルケースとして維持していくことの必要性があると思います。私が慶應義塾大学で学んでいることを自然保護の分野で活かせるように、今後も精一杯努力してまいります。
繰り返しとなりますが、この度は貴奨学金に採用していただき誠にありがとうございます。

千葉県出身 文学部4年(2024年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金に採用していただき心よりお礼申し上げます。
私の家庭は、母の体調が思わしくなく、父の収入のみで生計を立てております。今年度より妹も私立の理系大学に通学し始め、学費が家庭の大きな負担となっており、生活に余裕がありません。私は千葉県の実家から大学へ通学しており、矢上キャンパスまで往復4時間以上かかってしまいます。そのため勉強の時間を確保するにはアルバイトも難しい状況でした。
その中、今回慶應義塾維持会の奨学金のご支援のおかげで金銭面の心配なく学業に集中できるようになり本当に感謝いたしております。維持会の皆様方のご支援に応えられるよう、また慶應義塾の名に恥じぬよう勉学に励んでまいります。
私は現在、情報工学科で情報科学系の領域を学習しております。近年、人工知能の発展など、情報産業は日々目まぐるしい変化を遂げており、学習内容も変化しています。次々と新たな領域へと踏みこむことは大変ですが、学ぶたびに多数の発見があるため非常に楽しいです。最近では特に、プログラミングをすることで日々の生活で抱える課題や、理想の技術を実現していくことに熱中しており、学習した知識や技術を実践的にアウトプットすることに喜びを感じています。
小さいころからの私の夢は、エンジニアとなり社会の人々の暮らしを豊かで便利なものにすることでした。私はまだ研究室へ配属されていないため、具体的な研究領域はまだ定まっておりませんが、最新の技術を取り入れた機械の制御や深層学習の手法などの研究に関心があります。自身の研究結果により、SDGsをはじめとした世界中で深刻に受け止められている種々の問題の解決へ尽力したいと考えております。
科学技術が急速に発達した結果、その対応が追い付かず環境問題や経済格差といった問題が浮き彫りになってしまった現状は、先進国である私たちが率先して解決へ導く使命があると思います。中でも私が慶応義塾大学という非常に恵まれた環境で学べることを最大限生かすことで、世界の環境問題や人道的問題へ大きな貢献することができれば本望です。
最後になりますが、この度はご支援いただきまして本当にありがとうございました。維持会の皆様への感謝を胸に、夢に向かって今後も一層精進してまいります。

千葉県出身 理工学部3年(2024年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金に採用していただき心より御礼申し上げます。
私は、母子家庭であり自分以外に兄弟がいないものの、母の収入だけでは生活をやりくりするのに精一杯で私も大学生になった時からアルバイトを始めましたが、勉強との両立はかなり大変であり、なおかつ学費のほんの一部しか払えないという状況でした。ただ、今回慶應義塾維持会奨学金に採用していただいたことで学費面では、不安な要素が消えたのでこれからはアルバイトとのバランスを考えて勉学に励んでいきたいと思っています。
私は、将来、地域に根ざした薬剤師なり、多くの命を薬を通して救える薬剤師になりたいと思っています。そのためにこの学校生活で自分が苦手としているコミュニケーションをとれるよう自分から話しかけみたり、人の命をしっかりと救えるように薬の知識を身につけれるように勉学には励んだりといったことをやっていきたいと考えています。今の学生生活は、一年生なので専門的な分野はあまりなく、その分一般教養科目が多いので幅広い知識を学ぶことができ、とても有意義な時間を過ごせています。自分はその中でも心理学の講義がとても面白いと思っており、薬剤師として働くにあたって患者さんの心理状態が少しはわかるという面ですごく役に立つだろうなと思い講義を受けています。また私はサークルにも入会しており、そこは日吉の全学部サークルなので色々な人とのコミュニティを広げることができ、さまざまな進路を描いている人たちと交流を深めることでより充実した学校生活を送っていけるだろうなと思っています。ただ、アルバイトをたくさん入れていたので、あまり参加できていませんでしたが、これからは今よりも多く参加できると思うので積極的に参加していきたいと思います。
最後に、支援いただいたからには期待に応えられるよう一層努力してまいります。これから勉学に励むことができるのは、慶應義塾維持会の皆様のおかげです。繰り返しになりますが、この度は慶應義塾維持会奨学金に正式採用していただき心から感謝申し上げます。

千葉県出身 薬学部1年(2024年度)