維持会奨学生からのメッセージ ー群馬県出身

群馬県出身

この度は、慶應維持会奨学金の奨学生として採用して頂き、誠にありがとうございます。慶應維持会の皆様からのご支援には、感謝をしてもしきれません。この春から塾生として慶應義塾に入り、東京で寮暮らしを始めた私の学費や生活費が家計の負担になることは必至でしたが、貴奨学金のおかげで負担が軽減され、私はバイトに割く時間を減らし学業に専念できるようになりました。また、私には私と同じく慶應義塾の経済学部に通い一人暮らしをしている兄がおり、兄だけでも家計的に厳しかった状況下で、私も同じ慶應義塾で精神的、経済的不安なしに学べる機会を与えて下さったことに感謝を申し上げます。
私は将来銀行員に就きたいと考えております。そして、その前段階の目標として日商簿記の資格を得たいと考えています。5月に罹患した風邪も治まり、群馬から東京に移って2ヶ月が経ち寮や大学での生活にも慣れ、ようやく資格勉強を開始することができました。簿記を勉強してみて、かなり実務的な作業をするのだな、と率直に感じました。経済学部1年で履修するマクロ経済学は、調べる対象が個ではなく大きな経済の流れであるので、その抽象的なものが経済と考えていた私にとって、簿記の作業は衝撃的なものでした。性格が対称的なその2つの科目は、同じ経済を学ぶときでも2つ以上の視点から見て、枠に囚われ過ぎないことが大事だと私に教えてくれました。大学は多種多様な人材に溢れ、それゆえ交友関係も面白く多彩なものになる所です。大学生は十人十色、そんな当たり前のことを思い出させてくれました。話が逸れましたが、私は最終的には簿記2級まで取得するつもりであり、3級でさえもそう簡単には思えなかったので、日々勉学に精進する所存です。
最後に、繰り返しにはなりますが、私を奨学生に採用して頂き本当にありがとうございます。慶應義塾という環境で満足に勉強でき、更に資格勉強まで行えるのは、維持会の皆様の手厚い支援のおかげです。今後4年間も慶應義塾の塾生、また慶應維持会奨学金の奨学生としてその名に恥じぬよう自覚を持って、学業に励みたいと考えています。この度のご支援に重ねて御礼申し上げます。

群馬県出身 経済学部1年(2024年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。私には大学進学および留学を希望する妹がいる中で、私の学費や一人暮らしによる家賃等が家計の大きな負担となっており、両親に経済的な負担を負わせることへの後ろめたさを感じていました。そんな中で今回奨学金をいただけたことは、これから充実した大学生活を送るうえで本当に大きな出来事であり、維持会の皆様には感謝しきれません。奨学金を学費として使わせていただくことで、より勉学に集中していきたいと考えております。
私は今年慶應義塾に入学をし、現在大きな環境の変化を楽しんでいます。まず、留学生と触れ合う機会が増え、英語を用いてコミュニケーションをとる機会がたくさんできました。また、サークルや授業において、個性豊かな仲間と出会い、活動をする中で、自身の視野が広がっていく喜びを実感しています。さらに、前向きに目標に向かいながら仲間に手を差し伸べてくれるような素晴らしい仲間や先輩方に恵まれたことで、私自身勉学や社交において何度も励まされています。このような充実した環境下で、私は地球環境の改善に大きく貢献できるような研究者になるために精進したいと考えております。現在身の回りでは、マイクロプラスチックを用いた化粧品や、重金属を大量に用いた合成等が大量に存在しており、地球環境の悪化を招く要因として問題視されています。そんな中、環境への負荷が小さい触媒である有機触媒の使用が注目されていますが、いまだ普及が進んでいません。そこで私は有機触媒の研究および開発を行い、流通の実現に努めたいと考えます。そのために慶應義塾の授業や研究活動において基礎的な知識及び技術を身に着けたうえで大学院に進学したいと思っております。さらに、研究者として活動していく中で必要な協力する姿勢や主体性を育むために、サークルや周囲の方々と触れ合う中で、社会性や主体性を身に着け、協力することの大切さや喜びを実感したいと思っております。
最後になりますが、慶應義塾維持会の皆様には心から感謝申し上げます。この感謝の気持ちを忘れず、慶應義塾という素晴らしい環境で大学生活を送れることを誇りに思い、今後も沢山の人と触れ合い、沢山のことを学ぶ中で将来の夢に近づけるよう努力を積み重ねていきます。

群馬県出身 理工学部1年(2024年度)


この度は慶應義塾維持会様の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。私は大学進学のために地元の群馬県を離れ、現在一人暮らしをしています。生活費はアルバイトで賄っているものの学費は両親に頼ってしまっており、実家は地方にあるために収入は高くなく、弟も地元から離れた私立大学に在籍しているため、学費を気にかけずに学業に専念することが厳しい状況にありました。そのため、慶應義塾維持会様のご支援のおかげで今後も学業に専念できることに重ねて感謝申し上げます。
私は現在分子有機化学研究室という研究室に所属し、有機合成化学に関する研究を行っています。有機合成化学には主に、天然に存在する複雑な構造を持つ化合物を単純な原料から合成する過程を研究する全合成と、目的とする化合物を合成するための新規反応を研究する反応開発があります。私は反応開発の一端として、動的結晶化を用いた不斉合成の研究を行っています。これは、化合物の結晶化を利用することで、望む立体構造の化合物のみを選択的に合成する技術の開発を目指すというものです。この分野は世界的にもまだあまり研究が進んでいませんが、この技術が確立された場合、医薬品や食品をはじめとした様々な化合物の製造コストを削減できる可能性を秘めています。将来は修士課程に進学してこの研究を続け、研究を通して学んだ知識や技術を活かせるよう、化学メーカーや製薬会社に勤務したいと考えています。また、私は地方の高校出身なので都市部と地方の教育格差に興味を持っており、現在はタルトタタンという教育系学生団体に所属してSNSでの情報発信、教育格差の実情の分析などの活動をしています。この経験を活かし、大学で学んだ学問を地方の子供たちに分かりやすく、面白く伝え、学問に興味を持ってもらえるような活動をしたいとも考えています。
最後になりますが、経済的困窮の中でもありがたく支援を受けて学問に従事することができるのだと心に留め、これからも精進していきたいと思います。改めて感謝申し上げます。

群馬県出身 理工学部4年(2024年度)