維持会奨学生からのメッセージ ー北海道出身

北海道出身

この度は、慶應義塾維持会奨学金に採用していただき、心より御礼申し上げます。奨学生として、慶應義塾の塾生であることの自覚と責任を胸に、一層勉学に励む所存です。
私は昨年一年間、貸与奨学金を利用して学費を工面しておりました。しかし、4年間借り続けるとなるとその総額は非常に大きく、卒業後の経済的負担となることを危惧しておりました。地方出身の私にとって、東京での一人暮らしは想像以上に費用がかかり、生活費の捻出にも日々頭を悩ませておりました。政治学を学びたいという一心で上京したものの、アルバイトに多くの時間を費やさざるを得ない日もあり、思うように学業に集中できないことに焦りを感じることもございました。そのような状況の中、本奨学金に採用していただいたことは、まさに私にとっての一筋の光です。この奨学金のおかげで、経済的な不安が軽減され、学業に専念できる環境が整いつつあります。これまで以上に学業に励むことができ、日々新たな知識や視点を得る喜びを感じられるようになるだろうと、今から期待に胸を膨らませております。維持会の皆様のご支援がなければ、これほど充実した学生生活を送ることは叶わなかったと存じます。
私は将来、慶應義塾で培う知識と経験を存分に生かし、生まれ育った地域の活性化に貢献したいと考えております。少子高齢化や過疎化が進む地方において、地域に新たな活力を生み出すことは、日本の未来を創造する上で不可欠であると信じております。大学で学ぶ政治学の知識は、地域が抱える課題の本質を見極め、効果的な解決策を導き出す上で不可欠です。また、慶應義塾で出会う多様な価値観を持つ仲間たちとの交流は、私の視野を大きく広げてくれると期待しております。これからの大学生活で、政治学に留まらず幅広い学問を積極的に学んでいきたいと考えております。
慶應義塾維持会の皆様の温かいお気持ちが、私の生活と学びを支えてくださることを決して忘れません。この感謝の気持ちを胸に、今後も一層勉学に励み、将来社会に貢献できる人材となれるよう精進いたします。そしていつの日か、慶應義塾に恩返しができるよう、努力を続けていく所存です。改めまして、慶應義塾維持会奨学金に採用していただいたこと、そして学業に専念できる環境を与えてくださったことに、厚く御礼申し上げます。

北海道出身 法学部2年(2025年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金に採用していただきまして、誠にありがとうございます。現在一人暮らしをしているため、学費、家賃、生活費、など多くの支出があり、学費と生活費の一部は両親に負担をしてもらっていますが、家賃とその他生活費を仕送りとバイトで補うことが難しく、家賃の支払いの為に貸与奨学金を借りている状況でした。また、高校一年生の妹がおり、その通学費用や習い事の費用等もあり、仕送りをそれほど多く貰える状況でもありませんでした。今回採用していただいた奨学金は両親に負担してもらっている学費の一部に充てる予定です。奨学生としてより一層勉学に励み、充実した大学生活を送ることができるよう精進していきます。
私は現在商学部で多岐にわたる授業を受けています。その中でも興味を持った会計学、商業学のフィールドに関するゼミに3年生から入りたいと思っています。会計学では、企業の財政状態などを分析したり、株主が把握できるように、簡単な企業の経済活動を財務諸表に記入し作成できるようになりました。商業学では、消費者の心理をつくマーケティング戦略や生産者から消費者にものが届くまでの卸売業者の介入と目的などを学びました。また、今年度は一般教養として一風変わったアグノトロジー(無知学)についても学んでいます。世の中の事柄についてどのように無知が広まっていくのか、その無知化を防ぐための策などを多数の外部講師の方の授業を聞いて学んでいます。このように自分の学びたい学問を学べているのも慶應義塾維持会の皆様のご支援のおかげです。それに加えて、バイトでもただ生活費を稼ぐための方法としてみるのではなく、今後社会に出るためのマナーや言葉遣い、上下関係、お客様との接し方など多面的に見て、学んでいきたいと思っている所存であります。
改めまして慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただいたこと、今後も学びたい学問を学んでいけること、維持会員の皆様に深く感謝申し上げます。

北海道出身 商学部2年(2025年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学生にご採用いただき、誠にありがとうございます。ご支援を賜りました維持会の皆様に、心より厚く御礼申し上げます。
私の家庭は父からの支援がなく、母が1人で私達兄弟3人を育ててくれました 。その母も、これまで期限付きの職を繋いで必死に家計を支えてくれましたが、本年3月に再び任期満了で職を失い、現在は失業しております。私を含め兄弟3人とも未だ就職しておらず、家庭にまとまった収入はありません。母の貯金を切り崩して日々の生活費と学費を工面しておりますが、家計は極めて深刻な状況でした。私自身も学業に支障のない範囲でアルバイトに励んでおりますが、それだけでは到底追いつかないのが実情です。このような状況下で今年度の学費の工面に途方に暮れておりましたので、今回のご支援は、私の学びの道を繋ぐまさに命綱です。慶應義塾大学で学びを継続できることに、今はただ安堵と感謝の気持ちでいっぱいです。
私が経済的な困難の中でも学び続けたいと強く願うのは、日本と、私のルーツであるガーナを結ぶ「世界の架け橋」になりたいという夢があるからです 。ガーナにはカカオ豆やシアナッツといった豊かな天然資源がありながら、その多くが未加工のまま輸出されるため、国が潤わず貧困から抜け出せずにいます 。日本の優れた加工技術や製造ノウハウを活かし、例えばカカオ豆を良質なチョコレートへ、シアナッツを高品質なシアバター製品へと加工できれば、大きな付加価値が生まれます 。これにより現地の雇用を創出し、国の経済的自立に貢献したいのです 。総合政策学部での多角的な学びは、この夢の実現に不可欠であると確信しております。
皆様からいただいた奨学金は、全額を今年度の学費に充当させていただきたいと考えております。経済的な不安が大きく和らぎ、苦労を重ねてきた母の心労を少しでも軽減できたこと、そして何より、私自身が心置きなく学業に専念できる環境を与えていただけたことに、深く感謝しております 。このご厚情に報いるためにも、今後は一層勉学に励む所存です。コミュニケーション能力を高めるとともに、フィールドワークや調査研究を通じて実践的な課題解決能力を養い、社会に貢献できる人材へと成長することで、維持会の皆様にご恩返しができるよう、より一層努力してまいります 。私の可能性を信じ、温かいご支援を賜りましたこと、重ねて心より御礼申し上げます。本当にありがとうございます。

北海道出身 総合政策学部2年(2025年度)