維持会奨学生からのメッセージ ー石川県出身

石川県出身

この度は、2024年度慶應義塾維持会奨学生に採用して頂き、誠にありがとうございます。
私は石川県の能登出身で、慶應義塾大学進学を機に上京してまいりました。慣れない環境と新たな課題に直面しつつも、刺激的な毎日を送ることができています。
能登地方は2024年元日に大きな震災に見舞われました。父の勤務先は大きな被害を受け、進学や将来に不安が残りました。そのような状況の中で維持会の皆様に支えていただけることとなり、心から感謝しております。金銭面だけでなく、慶應義塾の先輩方から支えていただいているという事実が、精神面でも学業や課外活動に励む原動力となっております。
私の将来の夢は、日本をより豊かな国にしていくということです。震災の経験から、この国のために奔走する国家公務員に憧れを抱きました。現在は経済学部において統計学やマクロ経済学といった関連する学問領域に興味を持ち、主体的な学びを実践しています。
また、夢の実現のために慶應義塾の恵まれた環境を生かし、様々なことに挑戦したいと考えています。慶應義塾が塾生に提供しているリソースは世界的にも類を見ないほど高いレベルにあり、出会う友人や體育會の活動、留学制度の充実度、三田会のつながりなど、数え切れないほどあります。そのような機会を一つも逃すことなく、充実した4年間を過ごしたいと考えています。具体的には交換留学制度を利用し「慶應・延世・香港 東アジアリーダーシッププログラム」への参加を計画しております。日本と関係性の深いアジア諸地域に留学することで、理想の日本経済実現のための視野を広げたいと考えています。
この度は、維持会の皆様に手厚いご支援を頂けたこと、重ねて御礼申し上げます。この御恩を忘れることなく、卒業後には維持会の皆様のように後輩の支援をしていけるよう、今の生活を精一杯楽しみ、努力に励みます。支援していただけることの重責を理解し、日々の生活に一生懸命に取り組んでまいります。慶應義塾への愛塾心を忘れず、塾生の規範たりえるような人間になることを誓います。

石川県出身 経済学部1年(2024年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金に採用していただき誠にありがとうございます。維持会を支えてくださっている全ての皆様にこの場をお借りして心より御礼申し上げます。皆様への感謝の気持ちを忘れずに今後も勉学に励み、社会のさらなる発展に貢献できるよう精進していきます。
私には将来「法曹となり、社会的に弱い立場の人々を救うことに貢献したい」という夢があります。大学卒業後は法科大学院進学を志望しており、法の専門性だけでなく、様々な分野に関して幅広く知見を深め、人に寄り添う法曹になりたいです。そして、これまで自分が志す法曹像に近づくために勉強はもちろん、自分自身の視野を広げ、価値観の柔軟性を高める必要があると考え、様々な人との交流や経験を得るためにサークル活動、研究会、ボランティア活動にも積極的に取り組んできました。
しかし、親元を離れ一人暮らしをしているため学費に加え生活費の負担が大きく、楽しみの一つであったサークル活動をも諦め、学業との両立に不安を抱えながらもアルバイトの時間を増やしてきました。そんな中、母が失業し、さらに家計が困難な状況に急変しました。さらに、父の会社は能登地震の影響を受け経営悪化し先行き不透明な状態です。私自身最終学年として司法試験予備試験、法科大学院試験の勉強に力を注がなければならず、今まで通りにアルバイトに時間を割くこともできない状況です。そのため両親の負担を減らすこともできず申し訳ない気持ちもありますが、それでもやはり私は法曹という夢を諦めたくありません。今回奨学生に選んで頂けたことで、慶應義塾で学び続けることができることを大変嬉しく存じます。
重ねてにはなりますが、慶應での充実した時間を過ごせているのは、両親をはじめ、友人、先生方、そして維持会のみなさまをはじめとする私を支えてくださっている方々のおかげです。感謝の気持ちを忘れず、学業はもちろんのこと様々な課外活動や資格試験に積極的に取り組んでまいります。そして、卒業後は、大学生活で学んだことを活かして社会に貢献することで恩返しができればと思っております。この度は、奨学生に採用してくださり本当にありがとうございました。慶應義塾の名に恥じない人物になれるよう、これからも邁進してまいります。

石川県出身 法学部4年(2024年度)


この度は、一昨年度及び昨年度に引き続き、慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、誠に有難うございます。
私立の理系学部に進学した双子のものを合わせると学費が大きな負担となっており、また後期高齢者を迎える祖父母の内、一昨年度末に祖父が認知症を発症し、介護が必要となったことで非常に厳しい家計状況となることが予想されていました。そのため、昨年度に奨学金を頂けることになり、家族共々大変安堵しましたと共に、支援者の皆様への感謝の念で一杯であります。私個人としても学問に専念できる環境を与えて頂いたこと大変有難く思っております。
私は現在法律学科3年生で、将来の夢である法曹を目指して勉学の日々を送っております。私が法曹を目指すきっかけは、高校時代に貧困の研究をする中で、貧困に陥っている人々を支援する団体に出会い、彼らの社会のセーフティネットから振り落とされた人々を絶対に見捨てないという姿に大変な感銘を受けたことにあります。私は、貧困の問題の本質が必死に働き努力していながらも貧困から抜け出せないという社会にあると考えています。今年の3月地元石川県で行われた知事選や市長選、そして7月の参議院選挙に合わせて出馬される方々に『学生が候補予定者にきくっ!!』と題してインタビューをYoutube配信という形で実施しました。貧困問題には、金銭的な援助のみを挙げる方もいれば、体験格差など非金銭的な部分における援助をも語る方もいらっしゃいました。社会制度を変えていく上では政治の力は不可欠です。目の前の困窮者の救済はもちろんのこど、将来世代の社会を良くしていくためには多くの方に当事者意識を持って頂き、政治参画してもらう必要があることを実感いたしました。まずは、私自身がそのような人物になるために、慶應での学びを経て、あらゆるセーフティネットをすり抜け、追い詰められた人々を絶対に見捨てない、そんな法律家になりたいと思っております。そして、引いては誰もが、どんな境遇だったとしても、生きやすい社会の実現に貢献したいと思っております。
この度は手厚いご支援を頂きましたこと、重ねて感謝申し上げます。この御恩を将来自分が誰かを支援する立場となってお返しできますよう奨学生としての自覚と責任をもって精一杯勉学に励まさせて頂きます。

石川県出身 法学部3年(2022年度)