維持会奨学生からのメッセージ ー香川県出身

香川県出身

この度は、慶應義塾維持会奨学金の奨学生に採用していただき誠にありがとうございます。維持会の皆様からの支援のおかげで安心して学問に打ち込むことができます。採用されたことを両親に報告したところ、たいへん喜び、感謝しておりました。
私は地方出身のため、学費以外にも下宿代や光熱費などが必要なため、時給の高い夜勤のアルバイトをして費用を工面してきました。しかし、学業との両立が難しく、生活リズムが乱れ、体調面にも不安を抱えていたところを、維持会の皆様の支援をいただき安心して学問に集中できるようになりました。心よりお礼申し上げます。
私は、所属するゼミにて東洋政治思想史・比較政治思想を学んでおります。今日、私たちが直面している日本や東アジア世界の様々な政治的課題について、歴史を振り返りながら多面的な角度から検討しています。私の卒業論文では、北条義時の歴史的評価の変遷を取り扱いたいと考え、現在執筆を進めております。
承久の乱において朝敵とされた北条義時が、その後の歴史観の中でどのように評価されていったのか。武家である徳川家が治めた江戸時代にはどのように評価されたのか。天皇を中心とした国家体制を敷いた明治時代においては、朝敵とされた北条義時の評価はいかに変化したのか。これらの比較を通して、歴史観の変化を読み取りたいと考えています。分析する史料としては、水戸藩の『大日本史』や頼山陽の『日本外史』、明治時代に教育現場で使われた政府の検定教科書を史料として扱いながら考察を進めたいです。このように卒業論文執筆に邁進できるのも、維持会の皆様の支援のおかげです。本当にありがとうございます。
また、学外での目標としては、来年からの社会人生活に向けて、在学中に宅地建物取引士合格をめざして勉強に励みたいと考えております。
残りの学生生活1年を通して、自分が幼い頃から大好きだった日本史についての学びを集大成するとともに、社会人になるための準備も進めてまいりたいと思います。この度は、私を支援いただき本当にありがとうございました。慶應義塾大学の名に恥じぬよう、これからも精進いたします。

香川県出身 法学部4年(2023年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金に採用していただき誠にありがとうございます。家族に報告したところとても喜んでおり、維持会の方々に感謝をしておりました。二つ上の姉も上京し私立大学に進学しています。だから私も上京し私立大学に進学することは経済的にも厳しかったと思います。それにもかかわらず両親は一度も反対をすることなくずっと応援し続けてくれました。その両親の負担を少しでも減らすことができ、私もとても嬉しい限りです。維持会の奨学生であるという自覚を持ち、この環境で今勉強できていることは当たり前のことではないと思い日々感謝しながら勉学に励んでいこうと思います。
私は理系の視点から見た地域モデルについて学びたいと思いこの大学に入学いたしました。近年、高齢者ドライバーによる交通事故の増加により、運転免許証の返納が話題に上がっています。しかし、自動車がないと生活が不便になる地域がたくさんあります。だから、私は自動車を持たない高齢者をはじめとした、誰もが住みやすい町を作りたいと思うのです。そのために、栗田治先生の研究室に入り、栗田先生の理系の視点から見た地域モデルの考え方を学び、私自身は公共交通機関の値段、本数、駅の場所などの最適な地域モデルの研究がしたいと思っています。このことは、買い物難民の減少、小売店の活性化、さらには流通機関の発展にも繋がっていくと考えています。そして将来は、東京の企業に勤めようと思っています。その後、東京の企業で学んだことを地元に持ち帰り地元の地域活性化に繋がる企業に勤めたいです。一人でも多くの人がここに住み続けたい、ここに住んで良かったと思える町を作り社会に貢献したいと考えております。
最後になりますが、重ねて慶應義塾維持会の方々にご支援していただき感謝申し上げます。一番私を応援してくれている両親、ご支援していただいている維持会の方々の期待に応えられるよう日々精進してまいります。

香川県出身 理工学部1年(2023年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。私は両親が早くに離婚し、私立大学に進学する経済的な余裕がないなかで親に懇願し、やっとの思いで慶應義塾大学に進学することができました。しかし経済難が解消されることはなく、アルバイトに明け暮れながら、勉学に励んでおります。そのような状況のなかで、慶應義塾維持会の皆様にご支援いただけるということ大変感謝しております。今後も、絶えず学問に日々励みながら、充実した残り3年間を過ごしていきたいと思います。
私は現在、メタ倫理学と呼ばれる分野を専門的に勉強しています。そこでは、規範倫理学の理論の中で使用される概念の意味を言語哲学的に分析することを通じて、価値それ自体を問い直すことが頻繁に行われます。また規範倫理学がどのようなモチベーションのもとでその理論を構築しているのかを検討することで、どのような道徳的判断の基準を採用しているのかを明らかにしようとします。
私はこのような倫理学それ自体を問い直すメタ倫理学という分野を通じて、動機付けや道徳的判断に関する人々の日常的な実践に適したのはどのような理論なのかということを明らかにしていきたいと考えています。というのも、従来の規範倫理学で行われていた議論は人々の日常的な実践のある一場面しか捉えることができないような理論ばかりが多く、現実の私たちの道徳判断の全体を捉え切れていなかったからです。このように、従来の規範倫理学をメタ倫理学によって問い直すことで、日常の人々の実践を十分に説明できる理論を考えていきたいです。
また、将来的には学士卒業後には大学院への進学も考えており、大学4年間で学んだ基本的な知識を基にして大学院では分野横断的に専門的な理解を深め、より良い理論の批判的構築に少しでも貢献できるように精進していきたいと考えております。
最後になりますが、慶應義塾維持会奨学生として採用していただいたことに重ねて感謝申し上げます。学問に日々一層精進してまいります。

香川県出身 文学部2年(2021年度)


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