維持会奨学生からのメッセージ ー鹿児島県出身

鹿児島県出身

この度は、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただき、ご支援いただいた維持会の皆様に心から感謝致します。本当にありがとうございます。
私は長い闘病の末、3年前に父を亡くしました。両親は自営業をしていたため、仕事を失った上に父の入院費は家庭にとって大きな負担となりました。父の他界後、母は実家のある鹿児島県奄美大島においてピアノ教室をしていましたが、コロナウイルスの影響で生徒数が減少しました。そのため、現在は父の遺族年金と母の貯金をメインに生活しています。私はアルバイトで塾の講師をしていますが、コース予約制で定期的な仕事ではないため家計を安定的に支えるのは困難でした。また、仕送りがないため都内での一人暮らしの生活費や大学での教材資料がまた大きな負担となっておりました。この度は維持会の皆様により奨学金を通じて支援していただけることになり、学業により一層励むことができるためとても安堵しております。また、私自身の研究テーマが地元の奄美大島に関することであり奄美へのフィールドワークへの費用としても使用させていただけるため、研究にも集中して取り組めることに喜びを感じております。
私が慶應義塾に入学した2020年はちょうどコロナウイルスが猛威を振るい始めた年であり、念願の入学式が行われず入学の実感がないままオンライン授業が始まりました。しかし、今学期からようやく待ちに待ったキャンパスライフを送ることができています。対面での授業では、多くの学友や先生方との出会いに恵まれ、日々新しい自分になっていく気がしています。そんな環境を与えてくださっている慶應義塾には感謝の念しかありません。
現在、私は社会学系の研究会に所属し、首都圏における「奄美社会」についての研究をしております。研究会では社会学的観点から研究を進めるための知見をいただき、時間がある際には首都圏の奄美の人々を対象にフィールドワークを行なっております。担当の先生にもお褒めの言葉をいただいており、今後ますます研究を進めることが楽しみでなりません。
将来は地元の奄美大島、そしてこの度ご支援いただいている維持会の皆様に恩返しができるような存在になるように努めてまいります。改めまして、この度は奨学生に採用していただき誠にありがとうございました。

鹿児島県出身 総合政策学部3年(2022年度)


この度は私を慶應義塾維持会奨学金に推薦していただき誠にありがとうございます。
私は、小さい頃から化学に関心があり、化学に関する仕事を通じて社会に貢献できるような人になりたいと思い、学ぶための素晴らしい環境が整えられている慶應義塾大学理工学部に入学致しました。1年生の頃は、コロナ禍で、学校にもほとんど行くことができず、友達もなかなかできないという大変な時期でしたが、見方を変えて、家からあまり出られなくなり自由な時間が増えたことで、より勉学に打ち込み、新しいことに挑戦したりなどと、このような時代だからこそ自分にできることはないか考えて日々を送っていました。勉学の他にもできる範囲でサークル活動に参加したり、アルバイトをしたりして、社会経験を積んでいきました。
現在は理工学部の中の応用化学科に所属しており、日々、講義や実験を通して、より専門的な分野を学んでいます。今年からほとんどが対面授業となり、待ちわびていた大学生活を過ごしております。様々な方と出会って、多くの視点や考え方を得て、新しく学んでみたいと思うものができました。そのような中、経済的な負担が多く、アルバイトを増やすなどして学業のための時間を多くとれずにいましたが、奨学金のご支援のおかげで、学費や教材費への経済的な不安なく、学業に専念することができます。これを機に、大学で授業の勉強に励むのはもちろんのこと、資格を取るための勉強や、留学をするための準備など、大学生だからこそできることに惜しみなく挑戦してみたいと思います。
そして、私は将来、化学の分野で自分の創造力を活かした開発業の仕事に就きたいと考えています。ご支援をいただいたことに恥じぬよう、また、立派な社会人となって社会に貢献していけるよう、一日一日を大切にし、精進してまいります。最後になりましたが、ご支援をくださった全ての方々に心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

鹿児島県出身 理工学部2年(2022年度)


この度は慶應義塾大学維持会奨学金により、ご支援してくださり、誠にありがとうございます。維持会の皆様には、心より感謝申し上げます。
私の家庭は裕福ではないのですが、両親は私の将来を考え、私を県外の私立大学、慶應義塾へ進学させてくれました。父は一昨年、定年を迎えて収入が大きく減ってしまい、学費や寮費や食費などが家計の大きな負担となっていました。私は、1,2年生の時には塾講師のアルバイトで家計を助けておりましたが、キャンパスが日吉から三田へと移り、ゼミ活動も始まったためにアルバイトを継続することが困難になり非常に悩んでいました。この度は維持会の皆様より、奨学金がいただけるということで学業により一層専念することができます。
私は商学部3年となり、今年から交通経済学を研究テーマとする加藤一誠研究会に所属しました。ゼミ活動では交通に関する事象を計量経済学の観点から統計的に分析する研究を行っており、研究についての理解を深めるために日々、三田において計量経済学や交通経済学、国際経済学を履修し、勉学に励んでおります。また私は自身の研究テーマとして、アメリカの港湾を研究するために、日々港湾に関する本や資料を読み、研究分野への理解を深めております。維持会の皆様の奨学金により、アルバイト時間を削減することができるため、大学での授業、ゼミ活動での研究に専念することができます。
私は将来、海運業界に就職して、世界の海を舞台にして働き、世界の物流を支えたいと考えています。島国である日本は、輸出入の99%が海上輸送であり、グローバル化に伴い、ますますその重要性は高まっており、日本経済を下支えしています。私は鹿児島出身で、小さい頃から桜島を囲む錦江湾の海を見ながら育ちました。その海を舞台に海運業界で世界を相手に仕事をしたいと思っています。今後、世界を舞台にして働くために、この慶應義塾で学ぶことは自分の人生に大きな影響を与えると思います。
末筆ではございますが、この度奨学生として採用していただき、重ねて感謝申し上げます。

鹿児島県出身 商学部3年(2022年度)


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