維持会奨学生からのメッセージ ー海外出身

海外出身

この度は、名誉ある慶應義塾維持会奨学生として採用して頂き、誠にありがとうございます。
私は、幼少期より発展途上国で育ち、国際社会における数々の深刻な問題を、肌で感じてきました。途上国での経験が原点となり、義塾では、国際開発や環境管理を学び、環境デザインや地域開発を専門とする研究会や、政策メディア研究科の大学院プログラムに所属し活動しております。卒業研究では、「小型モジュール式の営農型太陽光発電ユニットの設計」に取り組んでいます。 これらの研究活動に加え、義塾の交換留学生として、米国のカリフォルニア大学バークレー校(UC バークレー)へ一年間の留学の機会を頂きました。また、島嶼国の環境保護庁や、国連機関でもインターンとして働き、自身の国際性と専門性を高めて参りました。
将来は、国連環境計画や、国連防災機関などの国際機関で、環境的に脆弱な国々や、コミュニティに対しての支援や政策提言に携わることを希望しています。この目標に向け、今秋からは、UCバークレーの「開発工学」修士課程へ進学し、工学的な専門性を核としつつ、持続可能な開発の実践的知識を学び深める所存です。
一方、父が定年退職したこともあり、一年生時より、複数の授業のスチューデントアシスタントとして、授業設計や講義を担当し、報酬を頂いております。しかし、米国大学院進学に際しては、高額な授業料に加え、現地のインフレと円安の深刻化により、留学費用の大幅な高騰が予想されています。今回の慶應義塾維持会の皆様からのご支援は、現在の極めて不安定な世界情勢や、将来を見通すことが難しい現実の中、私の学業の継続を可能にして頂けるものであり、心より深くお礼申し上げます。
また、慶應義塾維持会奨学金を頂くにあたり、日頃の学業サポートに加え、交換留学や、授業アシスタントなど、様々な学びや貴重な経験の機会を与えて下さった、慶應義塾に、あらためて謝意を表したいと思います。今後につきましても、本奨学金を通し、義塾との関係を一層深め、将来は、 アカデミアの世界においても、塾員として義塾に貢献できる人材になれるよう、一層の努力をして参ります。
慶應義塾維持会の皆様のご厚意に、重ね重ね感謝申し上げます。

海外出身 環境情報学部4年(2023年度)


この度は、慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。慶應義塾大学の方々や慶應義塾維持会の皆様には、奨学金の受給に関してご支援いただき、心から感謝申し上げます。
新型コロナウイルスの世界的な流行により、父の会社経営が悪化し、経済的に厳しい状況になってしまいました。私と母は現在アルバイトをして家計や学費を何とか支えていますが、同時に支えるにはとても困難な状況です。私たちの経済状態からすると、大学での勉強を続けることはまず不可能でしたが、奨学金のおかげで慶應義塾大学での勉強を続けることができ、心から感謝しています。
私は、将来は海外で働き、日本と海外をつなぐ架け橋となって文化やエンターテインメントを広めていきたいと思っております。
この目標に至ったのは、私は幼い頃から、家庭が日本人のため日本文化に囲まれて育ったからです。長年にわたり、日本の習慣に順応するだけでなく、アニメ、文化、言語など、あらゆる部分が大好きでした。
海外に住んでいて気づいたのは、日本のトレンドは世界的に流行するものもありますが、それは短命で、日本の経済にとって安定した収入にならないことが多いということです。日本にはたくさんの魅力があるのに、それが世界に広がらず、自国の中だけで完結していることに違和感を覚えました。さらに、パンデミック以降、日本は経済も少子化も進み、地方都市の消滅や物価の上昇も見られるようになりました。
そこで私のビジョンは、自分の知識と日本が持つ独自の技術やエンターテインメントを活用し、経済を回復させ、衰退の一途を辿る日本を救うことです。
この目標を実現するために、1年次からビジネスやデザインの授業やゼミを受講しています。また、サークルの運営やプランナーとしても活動しており、サークルの学園祭イベントを企画しました。現在は、第二外国語を研究するゼミと、複数のビジネスクラスを受講し、自分のバイリンガルで言語を完全に習得して、ビジネス経営の仕方を学ぶという目標に到達することを目指しています。
大学と課外活動を続けながら、ビジネスインターンに参加し、ビジネスの仕組みや国際展開に必要なことをより深く理解していきたいと考えています。
最後に、改めまして奨学生として採用していただいたことに深く感謝申し上げます。慶應義塾維持会の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

海外出身 環境情報学部2年(2023年度)


慶應義塾大学維持会の皆様が行なっている活動は、様々な夢を持つ若者の生活をしっかりとサポートする大変有意義で重要な社会活動だと思います。
私には将来国境を超えた商社を築きあげたい、という夢があります。私は10代前半の頃からビジネスに強い興味を抱き、大学でより深く学びたいという理由で、慶應義塾大学商学部へ入学しました。商売の他に私の情熱を100%燃焼できる分野が他になかったからです。この夢の実現に向けて私は強い野望を持って、今自分自身を成長させることに必死です。成長したい、という強い思いでいっぱいなのです。
勉強に費やす以外の時間は、大学では学べないような、社会的に将来必要となる人間としてのスキルの習得に集中しています。権力をどう行使し、どのように尊敬を得たり自身の地位を上げられるか、人間の心理を使ってどうすれば社会的リーダーとして人を動かせる人間になれるか、等について本などを通して毎日勉強しています。
加えて、より学ぶことが多いと感じるのが、社会的地位の高い方々と対話することです。私の同年代の多くの人たちは大人と関わるのが苦手な人が多いかもしれませんが、長年多くの経験や実績を積んでいらっしゃった方々から、教わることは多々あり、そう言った方々のお話を聞くことに非常に刺激やインスピレーションをもらうことができ、同年代の人と話すより有意義で貴重な時間を過ごす事ができるのです。今回、懇話会で慶應義塾大学維持会の会員の皆様とお会いして直接お話ができることをたいへん光栄に思います。
私は、なるべく早く社会に出て色々な人と関わり、失敗も含め多くの経験を重ねたいです。若いうちから嫌な経験を積み重ねて成長がしたいのです。今学期は、成績を上げるために学問の方に全力を尽くしていますが、秋からはスタートアップ、ベンチャー段階の商社でインターンシップを行なって、実際の会社の光景、社会の一員としての立場を自分の肌で感じたいと思っています。それ以外にも、私が高校まで暮らしていたイタリアの友人と2国を繋げたアパレル関係のビジネスにも挑戦してみたいですし、他にもやってみたいことが色々あります。
このような将来目標の追求のために私は毎日無駄な時間をできるだけ省き、自分の成長を目指して頑張っています。また、皆様に実際にお会いして直接お礼を申し上げられることを心から嬉しく思っています。本当にありがとうございます。

海外出身 商学部2年(2023年度)