熊本県出身
この度は慶應維持会奨学金に採用いただき、誠にありがとうございます。ご支援とご厚意に心より感謝申し上げます。
私は大学入学を機に上京し、一人暮らしをしております。家族からの仕送りとアルバイトの給料で生計を立てておりますが、兄弟もいるため、親の経済的負担が大きいことに申し訳なさと不安を感じておりましたが、学業や課外活動との兼ね合いから、アルバイトの時間を今以上に確保することは難しい状況にありました。そのため、今回慶應義塾維持会奨学金の採用をいただいたことで、家計の負担を軽くできることに大変安堵しております。
私は、他者に寄り添える人間になりたいとの思いから、大学入学時に2つの目標を設定しました。1つ目が、多くの人と関わる機会を持つこと、2つ目が、「他者」について学問的観点から学ぶことです。まず、1つ目の目標達成のためにアルバイト、ゼミ、サークル、学生団体、長期インターンのように、様々なコミュニティに属し、活動を行いました。それぞれのコミュニティで性別や年齢、出身、国籍など自分とは異なる様々な背景を持つ人と出会うことができ他者に対する理解を深められたような気がしています。自分の世界を広げてくれた友人には感謝しかありません。また、2つ目の目標達成のために、ジェンダーや障害者、社会福祉等の興味分野を履修するだけでなく、特に障害者の分野については自ら行動し、学びに繋げました。自分の人生に新たな影響を与える経験をできたことを嬉しく思います。こうした経験から、将来は、社会的に弱いとされる人を含めた、共生社会の実現に携われる職に就きたいと考えています。
残りの学生生活はわずかとなってしまいましたが、研究会での卒業論文執筆が残っております。4年間の集大成と言えるような、自分自身が納得できる論文を執筆できるよう、少しずつ書き進めていきたいです。
末筆ではございますが、慶應義塾維持会奨学生として採用いただきましたこと、重ねて御礼申し上げます。
熊本県出身 法学部4年(2024年度)
皆様方より賜りました慶應義塾維持会奨学金について、改めてお礼を申し上げますとともに、学業に有効に活用させていただきますことをお誓い申し上げます。私は小中高と公立学校で学び、全く裕福ではない家庭で育ちました。そうした中においてこの神奈川の地へと移住してまいりましたが、その生活費の高さに苦悶していたところでございました。また、自ら選択したこととはいえ学費の負担も重く実家の家計を圧迫していたところでございます。その中において、この慶應義塾維持会奨学金に採用していただいたことを熊本の家族に報告しますと、両親の歓喜の声を聞くことができました。自分自身家計に負担を強いていることに関して申し訳なく思っておりましたので、これは大変嬉しいことでありました。経済的負担がかなり軽減されますのでより一層勉学に励むことができます。
私は本学で学びを深め、教員免許を取得し、教員として教育界に貢献したいと考えております。私は法学部で法律を学んでいますが、現在教育業界で起こっている問題の解決の一端を法律が担えるのではないかと考えております。ですから法教育の探究にこの素晴らしい環境を生かしながら励んでまいりたいと考えています。また、慶應義塾大学は日本の近代教育の黎明期から我が国の教育の一翼を担ってきた歴史がありますから、その大学で教員免許を取得できることを大変嬉しく思います。本学の教育の指針をしっかり理解し、教育基本法に掲げられた「自己の崇高な使命」を自覚し、理想の教員を目指して研鑽に励んで参ります。最近、奈良教育大学附属小学校で学習指導要領遵守不徹底で校長や設置者の奈良教育大学長が謝罪する事態になりましたが、これを契機に問われたのは「良い教育とは何なのか」ということでした。学習指導要領を守ってさえいればいいのかという問題もありますが、進学した学校によって授業が全く違っているのもまた問題です。これについては様々な意見があると承知していますが、これからの学びの中で自分なりの答えを探っていきたいと考えています。
改めましてこの奨学金に採用していただきましたことに心から感謝を申し上げますとともに、奨学生としての自覚を持ち、社会に貢献する人材に成長いたしますことをお誓い申し上げます。
熊本県出身 法学部1年(2024年度)
この度は慶應義塾大学維持会奨学金に採用いただき、誠にありがとうございます。相応しい奨学生になれるよう、さらに勉学に励んでいきます。
私は大学進学に伴い、入学してから2年間1人暮らしをしています。そのため家庭には学費だけでなく生活費など多くの負担をかけています。加えて、今年は弟も慶應義塾に入学しました。姉弟での慶應への進学を家族は大変喜んでいましたが、私はこれまで以上に経済的負担を家庭にかけることとなり、不安を抱えていました。そのような中で昨年に引き続き維持会奨学金に採用いただき、安堵すると共に家族一同、維持会の皆様には心から感謝申し上げます。
将来は、企業や自治体間の連携によりサステナブルな社会を目指すビジネスのマネジメント業に従事したいと考えています。高校時代の食品ロス削減に関する課外活動の経験から、新たなイノベーションを生み出すのではなく、既存の要素を生かし組み合わせることで持続可能な未来を実現するビジネスのマネジメントを志しました。卒業後は、まず地元の企業に就職し、社会に貢献しながら、環境問題解決やまちづくりや地域活性化など様々な社会問題解決に取り組んでいきたいです。その後、企業や自治体間の連携を生み出すことで新たな価値創造を図る会社を立ち上げたいと考えております。
現在大学では、商業に限らない幅広い分野を学んでいます。3年次になり、より専門的な内容を学べるようになりましたが、私は自分の興味分野を優先し様々な学問に対して広く学びたいという考えからゼミに所属しない決断をしました。そのため現在は経営学をはじめとし、商業学など様々な授業を履修しています。それに加え、私は食品ロス削減推進活動の経験から環境問題やSDGs などに関心があり、今年度から教授から紹介された『塾生会議』と呼ばれる活動に参加しています。私と同じように環境問題に興味がある学生とともに慶應というフィールドで環境問題を考え、計画を立案・実行に移すことは大変刺激的な経験となっています。この実学の精神に基づく、まさに独立自尊な学びはこれまで以上に自分を成長させてくれるような予感がしています。
このように自分の興味関心を軸に、自由に学ぶことのできる慶應義塾の環境を存分に活かし、今後も様々なことに挑戦し、実りある素晴らしい大学生活にすべく、日々精進していきます。改めまして、この度は維持会の皆様に心よりお礼を申し上げます。
熊本県出身 商学部2年(2024年度)