京都府出身
この度は、慶應義塾維持会奨学金に奨学生として採用していただきまして、誠にありがとうございます。アルバイトをすることで学費及び生活費の補填をしようと考えていましたが、奨学金をいただけることで自らの知的好奇心を満足させる勉学へとより多くの時間を割くことができるようになりました。心より御礼申し上げます。
さて、慶應義塾大学に入学して、早くも2か月余りの月日が経ちました。この2か月間は私にとって多くの良い刺激をもたらすものであったように思います。その中でも最も大きな刺激は大学での学びです。大学では高校までのように与えられた情報を使って問題を解くのではなく、与えられた問に対して自ら情報を集め、自分の主張を形づくり、その主張を支える根拠を探し、正しい形式で説得力のある文章を作成して自分の主張を論じるというプロセスが重要になります。このような形式の学びは単なる知識の暗記と問を解く技術の習得に留まらず、自ら思考を深め、資料を批判的に読み、考察するという点で私に学問の楽しさを感じさせ、また私を成長させてくれるもののように思えます。慶應義塾大学の授業では数学、物理学といった学問そのものに加え、レポートの形式や説得力のある文章を書くにはどうすればよいかといったすべての学問をするうえで知っておかねばならない前提の事項についても詳しく教えていただき、私がこれからの学びについて熟考するとても良い機会を提供してくださいました。また、学部を問わず多くの志高い仲間に出会えたことも良い刺激となりました。同学部の仲間と休み時間に数学や物理の問に対してどのようなアプローチをすればよいか等の発想を共有することや、他学部の仲間と、ある人文学的な側面を持つ問に対し、自らの理工学部的な視点と他学部の学生の視点を共有することは、自分になかったものの見方、考え方を知れる機会であり、多角的な視点を形成するうえで有意義な時間となっていると感じます。
慶應義塾大学でこのような勉学や仲間との議論といった有意義な活動にこれまで以上に多くの時間を充てられるようになることは、奨学金を給付していただける維持会の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
京都府出身 理工学部1年(2022年度)
この度は慶應義塾維持会奨学金の奨学金給付生に採用していただき誠にありがとうございます.皆様の手厚い支援によって安心してこの慶應義塾で学業に励むことができることに心から喜びをかみしめております.今年に入って弟の進学や母親の退職などが重なり、家計の事情が大きく変わってしまったため今まで通り大学生活を送ることができるのかとても心配でしたが今回の援助によりその心配も解消されました.
私は理工学部の3年生であり、今年で所属する研究室を決めなければなりません.どの研究室に配属されるかでその先の将来の方向性が変わってくるためよく考えて決めなければなりません.そこで自分が将来携わりたいことについてもう一度よく考えてみました.今までは創薬の道に進みたいと考えていましたが、応用化学科の授業を受けている中で、ここで学んだことは創薬以外の分野でも広くにわたって役に立つと感じることがよくあります.それは今までは自分の知っている情報だけで将来の選択をしようとしていた自分の視野を広げてくれたという意味で大変刺激的なものでもあります.また、今回採用していただいた奨学金の面接時に教授の方とお話しした際、理工学部にはいろんな学科があるのだから応用科学の分野に固執しすぎず、自分が興味のある一般教養科目の授業や他学科の授業も履修してみるとよいのではないかという提案をして頂きました.これは今の自分にとって的確なものでした.応用化学以外の分野にも関心を示すことでさらに視野が広がったり、さらには応用化学とそのほかの分野の複合によってより興味深い学問体系がそこに見つかったりするかもしれません.維持会の皆様方から援助をして頂けるということで一層勉学に励むよう自分を後押ししていただいているように感じました.今は自分の将来に向けて何を学ぶべきなのか、どのような技術が必要なのかをよく考え、さらに学問の道に精進していき、いつか慶應義塾の発展に理系分野を通して大きく貢献できるような人材になりたいと思っています.
京都府出身 理工学部3年(2022年度)
この度は、奨学金を受給してくださり誠にありがとうございます。慶應義塾維持会の皆様との御縁、ならびに奨学金をいただく機会に恵まれたことに心から感謝しております。今後は、慶應義塾維持会の皆様に多大なバックアップを受けているという自覚と感謝を持つとともに、学生としての研究意識と知的好奇心を高めつつ、より一層の自己研鑽に努めてまいります。
私は入学時から現在に至るまで、文武双全の取り組みに努めております。まず、学業面では、入学当初より関心があった比較政治学の研究会に所属し、国際社会の貧困問題についての研究に励んでおります。また、體育會アメリカンフットボール部に所属しており、日々「学生日本一」を目指して仲間とともに切磋琢磨し、厳しいトレーニングに励んでおります。加えて、学年のリーダーとポジションのリーダーを兼任しており、部活動以外のプライベートな時間もチームビルディングのために犠牲にする必要があります。一方、家計の事情で私はアルバイトで生活費を稼ぐ必要がありますが、三田キャンパスへの通学や部活動によって、結果的に学業およびアルバイトの時間を確保することが非常に困難な状況にあります。以上の生活状況に鑑みて、維持会奨学金に応募いたしました。
併せて、近況のご報告をさせていただきます。まず、奨学金の受給が決定したことで、文武双全の取り組みを持続させることが現実的に可能になりました。それに伴って、学業面および部活動の面で、以前よりも時間的・精神的余裕をもって勉学と研究、鍛錬に励むことができております。中でも、研究会での活動において内ゼミ代表を務め、自らの学びだけでなく他者の学びを促進させる役割を全うしております。さらに、體育會の一員として日頃のトレーニングにも積極的に取り組むことができており、3年生ながらリーダーとして練習を部分的に指揮・指導し、日本一という目標に向かって日々邁進しております。こうして、学業および部活動で精力的に活動できているのも一重に慶應義塾維持会の皆様のご支援があってこそだと思っております。
改めまして、この度は奨学金を受給してくださり、誠にありがとうございます。この御恩を忘れずに、今後より一層、勉学と研究、部活動に積極的に励んでいくとともに、義塾のさらなる発展に尽くしていく所存です。
京都府出身 法学部3年(2022年度)