維持会奨学生からのメッセージ ー新潟県出身

新潟県出身

この度は、慶應義塾維持会奨学金の奨学生に採用していただきまして、誠にありがとうございます。維持会の皆様方からの厚いご支援を賜り、両親ともども大変感謝しております。慶應義塾の一員として、また、維持会の奨学生としての自覚をより一層強く持ち、日々勉学に励んでいきたいと思います。
私は新潟県出身であるため、慶應義塾大学に入学してから約2年間の間、一人暮らしをしています。一人暮らしでの負担に加え、私の妹が私立高校に通学しているほか、父は今年の秋から国公立大学の博士後期課程に通うことになっているため、家族3人が学校に通うことになる状況です。さらに、私の祖母は精神障害1級と認定されており、長年にわたり地元病院にて長期療養を余儀なくされています。このような状況から金銭的な余裕がなく家庭教師のアルバイトを始めましたが、3年生になりさらに法律の専門科目について勉強する上で、勉強時間を確保するためにできる限りアルバイトの時間は少なくしたいと考えていたため、今回この慶應義塾維持会奨学金に応募させていただきました。
また、私は法曹になることを目指しており、そのためにこの慶應義塾大学に入学しました。入学してから2年間法律についての学習を進める中で、ますます法曹に対する憧れは増していきました。しかし、家計状況が苦しかったこともあり、司法試験合格のための学習環境が完全には整っていない状況でした。特に、講義動画の購入にはお金がかかるため、さまざまな種類の講義を購入するのはなかなか難しい状況でした。今回この奨学金をいただけたことで教材購入の幅が広がるため、本当に感謝しております。
今年度からは対面授業が増え、また3年生になりゼミも始まったことでこの2年間とは比べられないほど多くの人との交流が生まれており、法曹になる上でとても重要な要素である広い視野を持つためには最適な環境であるとより強く感じています。そのような大学で日々学習できることに対する感謝の気持ちを常に忘れずに、今まで以上に勉学に励んで参りたいと思います。
最後になりますが、重ねて御礼を申し上げますとともに、慶応義塾維持会の益々のご発展をお祈り申し上げます。

新潟県出身 法学部3年(2022年度)


この度は、ご支援を頂くこととなり、どうも有難う御座いました。私が学業に集中して大学生活を送ることができるのは、慶應義塾維持会の皆様のご支援があってこそで御座います。
昨年度は、オンラインでの授業が殆どであったこともあり、人と関わる機会があまり無かったのですが、今年度からは多くが対面授業となり、大学生活がさらに充実してきたように感じております。私は商学部に所属しており、マーケティングの分野を特に学んでいるのですが、一学年次に培った基礎知識をベースに、少しずつ発展的な学習ができており、大変嬉しく思っております。
又、昨年度より應援指導部のチアリーディング部門に入部し、特にコロナ禍の影響を感じておりました。東京六大学野球においても、なかなか内野応援には戻ることができず、外野でお客さまとも離れてマスクを付けての応援や、他のスポーツの応援でも発声することができないなど、活動上様々な制約に悩まされてきました。普段の練習も、現在は対面練習が行えている状況ですが、いつまたオンライン練習に戻ってもおかしくない状況ではあります。しかしながら、こうした制約があるからこそ、活動させていただくことの有り難みを他の世代よりも深く理解できているのではないかと考えております。もちろん、アルバイトに追われ部活動を辞めざるを得ない状況になることがなく、部活動に勤しむことができるのは、慶應義塾維持会の方々のご支援のお陰で御座います。
将来は総合商社に勤務し、流通の面で世界中の人々を幸せにしたいという目標があります。高校時代の企業訪問で、総合商社の行う事業のスケールの大きさに圧倒されて、私もここで働きたいと思うようになりました。その基盤となる知識を身に付けるために、二月より貿易の業務を行う企業にて長期インターン生として働いております。暗号のような貿易用語や慣れないアクセントの英語に戸惑うこともありますが、将来の目標を実現させるために必要であると考えて日々勤しんでおります。
ご支援してくださる慶應義塾維持会の皆様の期待に応えることができるように、今後も、学業、部活動、インターンと、様々なことに挑戦し続けて、短い四年間を有意義なものとしていけるように努めて参ります。

新潟県出身 商学部2年(2022年度)


この度は、昨年に引き続き、慶應義塾維持会奨学生に採用していただき、誠にありがとうございます。採用結果を両親に報告したところ、大変喜んでくれました。
私が慶應義塾維持会奨学金に応募した理由は2つあります。1つ目は昨年の3月に父が仕事を退職し、現在年金収入のみであり、また母も来年の3月に退職し、年金収入のみになるからです。収入が減少したために増大した両親の負担を少しでも減らすために、維持会奨学金に応募しました。2つ目は大学の勉強や公務員試験の勉強で忙しくなり、アルバイトに時間を割く余裕がないからです。
ところで、福澤諭吉は、「半学半教」を掲げていました。これは、「教える者と学ぶ者との師弟の分を定めず、先に学んだ者が後で学ぼうとする者を教える」という理念です。現在、この理念を肌で感じている活動は2つあります。1つ目は、ゼミナールです。私は法学部法律学科の刑事訴訟法を学ぶゼミナールに所属しており、日本の刑事手続に関する文献を講読し、その問題点について議論を重ねています。教授の深い知識と洞察から多くのことを学ぶと同時に、学生からの鋭い意見に教授が感心することも多々あり、まさに「半学半教」を体現していると感じます。2つ目は、サークル活動です。私は慶應義塾ワグネル・ソサエティ・オーケストラのヴァイオリンパートに所属しています。3,4年生が弾き方を1,2年生にアドバイスすることもあれば、後輩の方から先輩に曲の解釈について意見することもあり、音楽がより良いものになっていく実感があります。
私は将来的には、地元である新潟県庁で勤めたいと考えています。新潟県は少子高齢化と人口減少が喫緊の課題です。県の人口は年々減少しており、高齢化率も全国平均よりも高い水準です。私は、ふるさと新潟県の職員になって、新潟県の魅力を県内外に積極的にアピールしたいです。
最後になりますが、維持会のみなさまの温かいご支援に重ねて御礼申し上げるとともに、義塾ひいては日本の発展に貢献できるように努力していきます。

新潟県出身 法学部4年(2021年度)


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