岡山県出身
環境情報学部4年の谷吉晨と申します。この度、貴会の奨学生として採用していただく運びとなりました。ご支援をいただき、心から感謝いたします。
私は、日本中の人が自分自身の人生を愛すことのできる社会を創りたいと考えて活動をしてきました。私自身、「なんとなく」で自分の進路やキャリアを選択する人が多いことに対して課題意識を感じています。それが結果的に学校や仕事の充実感のなさに繋がっているのではないかと推測していました。実際に、今の日本の社会人は、働くことを楽しめている人が全体の約3割しかいないという統計もあります。充実感のある生活を作り、自分の人生を愛すことができるためには、キャリアの選択の場面で自分のやりたいことを深く追求することが必要だと考えていました。
そこで私は、大学1年生の頃から高校生向けにサマーキャンプの運営を行なっています。高校生が大学生や社会人と1週間寝食を共にしながら、自分のやりたいことや将来のキャリアについて熟考していくことを目的にしているものです。2年目の時は運営委員長を務めており、100名のメンバーを率いる運営委員長という立場も務めました。コロナ禍の影響で初めてオンラインでの開催をすることとなり、先行きが不透明な状況の中での運営に非常に苦労しました。その中でも最終的に、満足度を昨年と比べて114%向上させることができ、高校生の納得できるキャリア選択の支援が達成できたように振り返っています。
そして私は大学でも、「高校生の主体的な進路選択を支える環境のデザイン」というテーマで研究活動を行なっています。サマーキャンプの運営の経験を活かし、高校生へのアンケートやインタビューを行いながら、高校生が「なんとなく」、世間的な物差しで測られた「良い」大学に行くのではなく、目的意識を持って進路選択ができるような環境について、結論をまとめていく所存です。また、就職先も人材系の企業に就職が決まっており、今度は社会人がより良いキャリア選択ができるような環境を作るために尽力していきたいと考えています。
この度は、貴会の奨学生に採用していただいたこと、重ねて御礼申し上げます。末筆ながら貴会の益々のご発展を祈念申し上げます。
岡山県出身 環境情報学部4年(2022年度)
このたびは、慶應義塾維持会奨学金に採用していただき誠にありがとうございます。私は双子の兄であり、この4月から弟とともにそれぞれ岡山から首都圏の大学へ進学しました。一人暮らしにかかる費用や私立の学費、それが同時に2人分かかってしまったことで両親に多大な負担をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。そんな中、このように奨学生として選んでいただいたことで、両親への負担を少しでも軽減することができ、また自分がやりたい勉強や経験を積極的にできる環境を手に入れることができました。慶應義塾維持会の皆様のご支援のおかげです。選んでいただいたからにはより一層勉学に励み、慶應義塾の塾生としての誇りをもって大学生活に努めていこうと思います。
私は社会学を学びたいという理由で文学部に入学しました。5年前、マスクをつけることは風邪をひいたときなどと限られていたのに、今ではマスクをつけることが当たり前になっています。このようにほんのわずかな期間で社会も常識もすべて変わってしまいます。社会学を志した理由はこのような必然的に変わっていくものたちに対処する、またそれらを受け入れるだけの教養を得るためです。1年生の私はまだ専攻が決まっていません。社会学を学ぶという強い意志のもと、社会学を専攻できるよう日々の学習に取り組んでいきます。
また、私は第二外国語として韓国語を選択しています。それに伴い、韓国の文化や歴史を勉強したいと考え、それらが学べる授業を履修しています。授業が進んでいくにつれてますます日韓の文化や考え方の違いに興味を持つようになりました。例えば、学生の政治に対する関心の違いが挙げられます。日本の学生に比べ韓国の学生は積極的に政治に参加する、それも民主主義を自らの手で成し遂げたことに起因すると学びました。このような日韓における文化の差異は無数に存在します。そこで私は韓国に留学し、実際に韓国の文化に触れ、日韓お互いの文化を尊重しあい、日韓における軋轢を少しでもなくすために、自分にできることは何かないか模索すると同時に様々な価値観を受け入れる力を養いたいと考えています。
最後になりますが、慶應義塾維持会の奨学生として選んでいただいたこと、重ねて感謝いたします。これからも今の気持ちを忘れず、全力で学業に邁進してまいります。
岡山県出身 文学部1年(2022年度)
この度は慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。昨年に引き続き、今年も奨学生として採用していただき、家族一同大変感謝しております。私は4人兄弟で兄は大学院へ進学し、弟2人も大学への進学を目指しております。そのため、両親に大きな負担をかけてしまうのに心苦しく感じておりました。さらに、学業との両立の面でアルバイトをする時間も十分にとれない中、奨学生として採用していただき心に余裕を持って大学で学べることに大変ありがたく感じております。私はシステムデザイン工学科に所属しており、力学、電磁気学、デザイン工学などを基礎から学び、さらにそれらの基礎を身につけた上でより深く研究したい分野を深めていくため、日々勉強しております。特にCADを使った演習では建物の図面を書くようなより専門的な知識を身につけることができていると感じています。CADを使いこなすのもそうですが、その他の講義も理解し自分のものにすることは一人の力では難しいと思います。しかし、対面授業となり先生方や先輩方、友人と直接わからない点を議論できることで講義内容を理解することができ、この先の見えないコロナ禍で対面授業を実施してくださった慶應義塾大学の関係者の皆様には感謝しております。
学生生活の面では去年の秋から剣道部に所属し、大学から剣道を始めたのですが、同期や先輩、先生方のご指導をいただき初段に合格いたしました。また、今年の春には留学生が八人入部したため、留学生と会話をする中で英語力を高めることができ、さらに異文化交流をすることができるといった非常に充実した日々を送ることができています。
このように学業や課外活動に取り組むことができる環境に感謝し、この度ご支援くださった慶應義塾維持会の皆様や慶應義塾大学の発展を支えられる人間となれるよう努力していく所存です。
改めて、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただき、御礼申し上げますとともに、慶應義塾維持会の皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
岡山県出身 理工学部2年(2022年度)