島根県出身
このたびは、慶應義塾維持会奨学金にご採用いただき、心より御礼申し上げます。
私は商学部に所属しており、マーケティングや経済学、経営学を幅広く学んでおります。また、寺西勇生ゼミにも所属し、Pythonなどの分析ツールを用いて社会事象を定量的に分析する手法を理論・実践の両側面から深めております。3年次からは、GPP(Global Passport Program)にも挑戦し、留学生と大学院レベルのマーケティングについて議論し合いました。また、学内選考を経て、GPPの海外研修に参加させていただき、サンフランシスコで最先端の技術や起業家マインドに触れ、グローバルな視点から自分自身の将来について考える転機となりました。必要な単位を取りきり、GPPの修了を目指します。今後は、「日本企業の海外展開における成功要因の分析」をテーマに卒業研究に励みたいと考えております。海外展開の成果は、ビジネスモデルといったマーケティング戦略だけでなく、現地文化やそれへの適合力といった「文化的要因」も大きく影響すると考えます。そのため、文化的要因を適切に回帰分析する手法を新たにゼミ等で身に付け、経営的要因と文化的要因の両面から定量的にアプローチしようと考えています。
課外活動では、「理工学部體育會硬式野球部」に所属するとともに、当部が所属する連盟の副理事長を務めました。そこでは、他大学の代表と年間を通じて運営や予算管理、対外調整を行い、協調性と交渉力を磨くことができました。
将来的には、慶應義塾で培った幅広い知見とグローバルな視点、マネジメント経験を、教育現場で最大限に生かしたいと考えています。具体的には、生徒一人ひとりの知的好奇心と探究心を十分に引き出し、「学ぶことの面白さ」「挑戦することの喜び」を実感させ、生涯学び続ける土台を育ませることで、未来のリーダーを育成していきます。
改めまして、慶應義塾維持会の奨学生にご採用いただきましたことに、深く感謝申し上げます。今後も学業と課外活動の両方に全力で取り組み、そこで得た学びを社会・地域へ還元していく所存です。末筆ながら、慶應義塾維持会の益々のご発展と、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
島根県出身 商学部4年(2025年度)
この度は慶應義塾維持会の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。ご支援を受けられることに家族共々喜んでおります。
私は島根県から昨年上京し、一人暮らしを始めました。都会での暮らしは想像以上に生活費がかかり、仕送りしてくれている両親に対して心苦しく感じていました。アルバイトもしていますが、勉強とアルバイトのバランスの取り方を難しく感じることも多く悩んでいました。1年次は新生活スタートのドタバタで、不本意ながら申請の機を逃し応募していませんでした。今回応募し、無事に奨学生として採用していただけたことに重ねてお礼申し上げます。
私は、慶應大学に入学して以降、学業が一番大切だと考えて行動してきました。学部の必修科目である経済学・商業学などの授業では、日々の予習・復習に加えて授業で紹介された参考書や文献を読むなど主体的に学んでいます。また、必修科目だけでなく数学と英語にも力を注ぎました。数学に関しては経済学をきちんと理解するには数学の素養が必要だと考え、経済学部設置の経済数学、解析学を2年次春から履修しています。英語に関しては、必修以外に商学部の自主教科科目とされている英語アカデミックライティングと英語ディスカッションを1年より履修しています。
課外活動では、社会人となる意識と経験を早期に持ちたいと考え、1年生で参加する不安もありましたが、経済産業省と地元島根県の民間企業のインターンシップに参加しました。経済産業省では政策をディスカッションして発表する経験をし、職員と懇談の場を設けていただき仕事や働き方についてのナマの声を聞く機会を得ました。島根の企業では、営業活動の同行がメインであり、学びを得た気持ちよりも自分に足りない部分(コミュニケーション能力など)に気づかせてもらえたものでありました。
今後、維持会の皆さまからご支援をいただいていることを心にとめ、感謝の気持ちを持ちながら学業に励み、精進してまいります。
島根県出身 商学部2年(2023年度)
この度は三年次までに引き続き慶應義塾維持会奨学生として採用頂きまして本当にありがとうございます。維持会の皆様のご支援のおかげで、学業に打ち込むことができること、本当に感謝の念に堪えません。
私は現在理工学部化学科で有機金属化学研究室に所属し、鉄錯体を用いた新規触媒反応の開発に取り組んでいます。有機金属錯体を触媒とする反応には、従来反応性の低かった位置を反応点にできるなど多くの利点がある一方、希少であったり毒性が強かったりする高周期遷移金属が多く用いられてきたという経緯があります。そこで、より環境負荷が少なく、将来に渡っての供給にも耐えうる金属への代替が求められており、私は地殻中にも多く存在する鉄を用いた触媒反応の開発、応用を研究しております。毎日研究室で実験の傍ら、研究室の勉強会では近年の論文に関する議論なども行ない、それぞれの研究の背景と最新の知見を得て広い視野で研究ができるよう鍛錬の日々です。これまで教科書で学んでいた事柄も、実際に自分で実験とデータの解析を行うようになると、多くの知識を組み合わせる必要があり、組み合わせるべき知識にたどり着けないことも多いですが、先輩や教授の助けを得ながら日々多くのことを学ばせて頂いております。このような学びに経済的な不安なく集中し、研究に全力で取り組めるのは、維持会の皆様のご支援のおかげであり、皆様から頂いたチャンスであると考えております。このチャンスを最大限に生かし、社会に貢献できる研究者となることで、この恩を返していきたいと考えております。近年、気候変動をはじめとする環境問題への対策が不可欠であると言われていますが、現代の化学工業では非常にロスの大きい方法がまだまだ多く使われています。つまり、1 kgの目的物を得るために、1000 kg、10000 kgの廃棄物ができてしまうというような状況です。大学で研究している有機金属化学の知識や経験を生かして、このような状況を改善し、持続可能な社会の実現に向けて、アトムエコノミーに優れた反応の開発に携わることが現在の目標です。この目標に向けて、日々研究に邁進する所存です。末筆ではありますが、維持会の皆様に、重ねて、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
島根県出身 理工学部4年(2020年度)