維持会奨学生からのメッセージ ー東京都出身

東京都出身

この度は慶應義塾維持会奨学金に採用いただき誠にありがとうございます。地方高校出身の方が多く選出されると聞いておりましたが、一年、三年時に選出されたにも関わらず選出していただけたことに大変感謝しております。私の家庭状況は2016年8月に父を亡くし現在は父が遺してくれた貯金と保険金、私のアルバイト代によって生活しています。母方の祖父母も高齢のため、生活支援が必要で母はそちらにも時間を取られることになり、今年の2月末まではパート勤務をしておりましたが、それも難しくなり退職することを余儀なくされました。私自身は、長期のインターンシップでお給料をいただいていますが、そのお給料でも学費を賄っていくのは非常に厳しいものであると考えております。理工学部の勉強についていくことや自分の将来を考えると働ける時間も少なくなり、いただける賃金も限られたものになってしまいます。そこで、少しでも家庭への学費の負担を減らそうと考え、維持会奨学金を志望しようと考えました。
今後の目標は、ITサービスの経営者になることです。そのためにも大学で行う経営上の意思決定問題の分析の研究の経験を生かしながら、実際にシステムなどを実際に動かせる知識を持つという経営判断的な観点とIT技術的な観点の2つから努力していきたいと考えています。まず、前者については大学での研究を通してゲーム理論を用いた経営上の意思決定を適切で深い分析まで落とし込めるようになること、ビジネス上での早い意思決定に用いることができるまで高速で判断、モデル構築を行えるようになるという深度と速度の二つを軸に研究を行っていきたいと考えております。また、後者については基本的なIT技術に関する知識、ディープラーニングや機械学習などのAIやデータ分析関する知識など研究とは関係のないITに関する知見を幅広く得ていきたいと考えております。これにより、技術をどうビジネスに適用させ使っていくのかという面に注力し、管理工学科の人間としての役割を果たしていこうと思います。そして、日本のITの最前線で活躍し、大きく貢献することができる人材となるように精進していこうと考えております。
改めまして、慶應義塾維持会奨学金の奨学生として採用していただいたこと、維持会の皆様に支えていただき、学業に専念できていることに心より感謝申し上げます。

東京都出身 理工学部4年(2022年度)


このたびは維持会奨学生として採用していただきまして誠にありがとうございます。ご支援をいただきました維持会会員の皆様に深く感謝申し上げます。この感謝の気持ちを忘れずに、勉学に励み、社会に貢献できる人になれるよう日々努力を続ける所存でございます。奨学生に採用していただいたことにより、金銭面の負担が軽くなり嬉しい思いでございます。家計の状況から授業料を全額工面しなければならないのですが、申請している奨学金だけでは不足しているため、4月の入学当初からアルバイトは初めておりました。しかし通学に往復で4時間を要するためアルバイトの時間を増やすことができずに、体力的にも困っておりました。今後はアルバイトの時間を増やすことなく、本来の進学目的である医学研究の時間に費やしていきたいと思います。
大学の授業で印象に残っているのは「医療人類学」の授業です。今まで習ったこともなく、今まで考えたこともない課題が与えられ、自分の頭の固さを痛感しています。これからは、このような課題に対応できるよう多様な視野を持つこと及び多様な分野に興味を持つことを意識していこうと思っています。
私は将来、医療の最先端で活躍し、より多くの命を救うために貢献できる小児科医を目指しています。医師になることを意識し始めたのは小学生のときで、ユニセフの活動に触れ、医師という存在によって救える命があることを知ったからです。その後、中学の授業の一環として医学部を訪れた際には、医師の働く様子を見学しました。そこでは、医師は臨床での経験を積むだけではなく、よりよい医療を提供するために研究にも取り組んで研鑽していることを知り、私の理想の医師像となりました。慶應義塾大学は大学の在籍時から臨床も研究も学べる環境にありますので、理想の医師になれるよう努力を重ねる所存でございます。
末筆ではございますが、慶應義塾維持会の皆様のご健康とますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

東京都出身 医学部1年(2022年度)


この度は慶應義塾維持会奨学金に採用していただき、誠にありがとうございます。また、地方出身の塾生が優先される中、選出していただいたことに心から感謝申し上げます。
私の家庭は、父が昨年定年を迎え、再雇用制度が適用されるようになったため、以前よりもかなり収入が減少しているという状況です。さらに、今年から妹が私立大学に入学し、入学金や学費の納入が必要になったため、姉妹2人分の学費が家計を圧迫していました。このような中で、少しでも両親にかかる金銭的負担を減らしたいと考え、初めて奨学金の申請をいたしました。今回慶應義塾維持会奨学金に採用していただいたことで、両親にかかる金銭的負担を減らすという目標を達成することができました。重ねて厚く御礼申し上げます。
私は中学生の時から学びたいと考えていた西洋史学専攻に所属しており、特に近世ヨーロッパについて学んでいます。今年度からゼミに配属となったばかりであり、現在は研究というよりも歴史学についての文献の輪読を行っている段階なのですが、今後の自分の研究活動や他のゼミ生たちの研究発表を非常に待ち遠しく思っております。私が西洋史を学ぶにあたって、1つ非常に心に残っていることがあります。それは、2年次の専攻ガイダンスで西洋史専攻所属の教授がおっしゃっていた、「日本人が西洋史を研究する意義とは何か」というものです。母国から遠く離れた言葉も文化も全く違う過去の人々について研究する意義とは何かということは、西洋史を研究することを選んだ私に課せられた最も大きな問いであり、積極的に取り組まなくてはならない課題だと考えています。西洋史に関する講義や、これから始まる約2年間の研究活動の中で発見していきたいです。
慶應義塾大学で過ごすことができる時間のうちの半分が過ぎ、大学生活も折り返し地点に差し掛かりました。残りの日々を大切に、勉強も課外活動もできることを全てやりきって卒業を迎えたいと思っております。
改めまして、慶應義塾維持会奨学金に採用していただいたこと、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

東京都出身 文学部3年(2022年度)


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