山口県出身
この度は、慶應義塾維持会奨学生に採用していただき、心から感謝申し上げます。
現在、母は高齢の祖父母が営む旅館を手伝う必要があるためパートとして働くことが難しく、3歳上の姉は社会人として独立したもののコロナ禍で勤務先の会社の経営難により1年間休職となり、家族全体が地方公務員の父に頼っている状況です。そして、私も慶應義塾大学薬学部5年生となり実務実習に励んでおり、さらに大学進学を控えた高校3年生の弟もいるため、アルバイトをしているとはいえ、家計はかなり厳しい状況に置かれていました。しかし、今回維持会奨学生に採用していただいたことで、私自身はもちろん、親への負担を軽くすることができ、維持会の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
幼い頃から憧れを抱いていた慶應義塾大学に入学して、早いもので4年が経過し5年目に入りました。大学生になると同時に親元を離れる生活が始まり、とても不安を抱いていましたが、大学でたくさんの人、たくさんのものに出会うことができ、次第に不安は消えていき夢中で大学生活を送りました。また、慶應だからこそできた経験も数多くあり、多方面で強いつながりをもつという慶應の強みを実感するとともに、その一員になれた喜びを感じました。さらに、現在行っている実務実習の中でも「自分も慶應だったんだ」「慶應すごいね」と声をかけていただくことがあり、頑張ろうという力になっています。1つ1つの出会いが刺激となり励みとなり、今の私が作られたのだと感じます。残り2年の大学生活、そしてそれ以降の人生でもさまざまな経験を積み、視野を広げ、向上心を持ち続けて、自分を磨いていきたいと思っております。そして、慶應の名に恥じぬよう、勉強する姿勢を忘れず、努力していく所存です。
最後に、慶應義塾維持会奨学生に採用していただいたことを改めて感謝いたします。慶應義塾維持会の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
山口県出身 薬学部5年(2022年度)
この度は、昨年に引き続き慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。今年度は私の学費に加え、妹の私立大学進学に伴う負担が増える中、コロナ禍でのアルバイト収入減収や母の転職が重なり、かなり家計が厳しい状況でした。その折に奨学金の受給を認めていただき、家族一同感謝しております。より一層学業に励みます。
現在私は法学部3年生であり、財政学を学ぶ研究会に所属しております。これまで大学で学んできた政治学という分野だけでなく、経済学の領域にまたがるため数学の知識も必要とされます。高校時代に学習した数学と政治学とを結びつけ、現在の日本財政を分析していく過程は、知識の積み重ねを実感できる楽しさがあります。地方出身者として地方財政に興味があるため、好奇心を持ってゼミ活動に参加できています。また、その他の政治学科目についてはより専門的な知識を身につけ、広く深く政治学を学んでいるところです。その中で自分自身の考えを持つ重要性が問われており、知識を知識として終わらせない姿勢を持たなければなりません。大学生活も3年目となり、社会に出る時期が迫っている今、これらの知識をどのように社会の課題解決に活かせるかを模索している最中です。
昨年度に引き続き、授業や課外活動の多くはオンラインの状況が続いております。コロナ禍以前のように人と直接会う機会が少なくなる中で、自分自身を見つめなおす機会が非常に増えました。サークル活動で身に着けた実行力や、アルバイトで学んだ課題発見力など、大学時代の経験が力になっていることを実感いたしました。同時に、慶應義塾大学に基盤を置いて様々な出会いや経験ができていることに改めて感謝しています。
最後に、慶應義塾維持会の奨学生に選んでいただいたことに改めて厚く御礼を申し上げます。維持会員の皆様からのご支援、そして慶應義塾という恵まれた環境の中で学べることに感謝しつつ、社会に貢献できる人材になるためより一層精進していきます。末筆ではございますが、慶應義塾維持会の皆様のご健勝と発展を心よりお祈り申し上げます。
山口県出身 法学部3年(2021年度)
この度は、慶應義塾維持会奨学生として採用していただき、誠に有難うございます。私の家庭はサラリーマンの父とパート勤めの母というごく一般的なものです。しかし、コロナ禍で私自身アルバイトができなかったことに加え母の転職など世帯収入の減少が重なり、両親にかなり負担をかけていました。さらに、妹の私立大学進学が決まり、家計が非常に厳しくなると予想されていました。そのような折に奨学金の受給を認めていただけたこと、家族一同感謝しております。
次に、私自身の大学生活についてです。慶應義塾大学に入学して以降、新たな人間関係の中でたくさんの刺激を受けながら毎日を過ごすことができています。高校時代には周囲に帰国生や留学生がいなかったため、そのような背景を持つ友人と関わるのは非常に刺激的です。また、私は法学部政治学科に所属しており、1年時には一般教養科目を含め幅広い分野を学ぶことができました。特に印象深いのはジェンダーに関する講義です。過去の女性運動があったおかげで、現代の私たちはより平等な社会・権利を志向することができています。多様性が徐々に社会で受け入れられ、より個々のアイデンティティが問われる現代に生きているからこそ、絶えず社会の動向に目を配らなければならないと実感しました。2年時では、政治の分野をより深く学びつつ3年進学時のゼミを選んでいるところです。長い歴史を持つ政治を学ぶことは終わりがなく、時には難解な思想や異なる文化に戸惑うこともありますが、同時に政治の世界の奥深さを感じております。政治は、メディアや芸術など様々な分野に影響を及ぼします。様々な領域をまたいで知識がつながっていく過程が非常に楽しく新鮮で、日々の授業に強く好奇心を持って臨むことができています。
最後に、慶應義塾維持会の奨学生に選んでいただいたことに改めて厚く御礼を申し上げます。維持会員の皆様からのご支援への感謝を常に忘れず、より一層学業に励みます。そして、素晴らしい歴史と理念を掲げる慶應義塾大学の一員として、自分らしく社会に貢献できるよう成長して参ります。
山口県出身 法学部2年(2020年度)