「ウクライナ避難学生学びの継続支援特別プログラム」へのご支援の御礼

このたび、「ウクライナ避難学生学びの継続支援特別プログラム」へのご支援の呼び掛けは2023年3月31日をもって一区切りとさせていただきます。本プログラムにおいて、慶應義塾では4名のウクライナ避難学生を受け入れました。多くの方からの温かいご芳志に、関係者一同心より厚く御礼申し上げます。

慶應義塾では引き続き「誰も取り残されないキャンパス」の実現のための環境整備に取り組んでまいります。このような慶應義塾全体の教育活動にご賛同いただける方には、「慶應義塾教育充実資金」へのご支援を是非ともご検討いただければ幸いです。

慶應義塾教育充実資金

ウクライナ避難学生学びの継続支援特別プログラム

現在、国際紛争などの予期せぬ出来事により、これまで教育を受けていた母国からやむを得ず避難せざるを得ない状況に陥っているウクライナ国籍の方が数多くいます。こうした事態を受け、慶應義塾は国際的な大学連合であるU7+アライアンスでの会議に中核メンバーとして参加し、2022年3月18日には世界の21大学とともに共同声明を発表するなど、国境を越えた枠組みで、国際秩序を保つための方向性やウクライナの支援などに関する議論を重ねています。

福澤先生の「学問のすゝめ」を原点に据える慶應義塾は、多くの若者に豊かな教育機会を提供するために創立された学塾です。これまでも東日本大震災、熊本地震が発生した際には、物心両面において困難な状況に陥った在学生をはじめとする被災者の方の安全と被災地の一日も早い復興のために、卒業生を含む多数の関係者のご協力をいただきながら、義援金や「慶應義塾救援医療団」の派遣など、人道的視点に則ったさまざまな支援を行ってまいりました。

本塾は現在、全社会の先導者を目指すにあたっての重要課題の一つとして「誰も取り残されないキャンパス」のための環境整備を掲げております。「支援の範囲を在学生や日本国内にとどめることなく、グローバルなステージに歩を進めるべきである」との考えの下、学びの権利を奪われたウクライナの学生に慶應義塾が一時的にでも学びの場を提供することも使命であると考え、このたび「ウクライナ避難学生学びの継続支援特別プログラム」を設置することとしました。準備の過程で、国内他大学やPathways Japanとの議論により、学部生を受け入れる意向の大学が多く、大学院生の受入れが少ないことがわかりました。そこで慶應義塾はPathways Japanの協力のもと、大学院生を訪問留学生として受け入れることでウクライナの学生支援に貢献できればと願っています。

本取り組みを推進するためには、物心両面でのサポートが必要となっており、一人でも多くの外国人避難学生を支援するために、幅広いご支援ならびにご協力をお願い申し上げる次第です。

◇概要

・受入人数: 5名程度
・対象学生: 本学の大学院への入学を希望する者(学士課程卒業以上の学歴を持つ者)
・学生身分など: 訪問留学生
原則として、慶應義塾大学大学院(研究科)への入学希望のある学生を対象
半年から1年の準備期間を経て入学試験に合格し修士課程に入学、修士の学位を取得することを前提としています
・受入れ開始: 2022年9月
・支援内容: 学費、日本への渡航費・生活費(月100,000円)支給、寮または住宅を無償で提供など

◇募金概要

・募金目標額: 5,000万円
・募金期間: 2023年3月31日まで
・寄付使途: 慶應義塾教育充実資金