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2022年度 慶應義塾維持会 懇話会の開催

2022年7月7日(木)、慶應義塾大学三田キャンパスにて、「慶應義塾維持会 懇話会」が3年ぶりに開催されました。この会は、慶應義塾維持会 常任委員のみなさんと、維持会奨学生のみなさんが年に一度集い、維持会奨学金制度を通して世代を超えた交流が行われる場として、毎年開催されています。今年は51名の奨学生が参加しました。

はじめに岩沙弘道維持会会長よりご挨拶がありました。

3年ぶりの対面開催です。コロナが収束せず、マスクをしての懇談となりますが、若い皆さんと率直なお話や意見交換ができればと思っています。緊張せず、リラックスして懇談しましょう。

 
例年は立食をしておりましたが、今回は初めてマスク着用・着席での開催となりました。維持会常任委員のみなさん、維持会奨学生のみなさんに山岸常任理事や基金室職員も加わりました。
初めのうちは奨学生のみなさんも緊張されていましたが、維持会常任委員のみなさんの気さくな様子に打ち解け、すぐに笑顔になり、会話がはずんでいました。






 

最後に、奨学生代表として2名の塾生から、懇話会の感想と今後の目標、維持会への感謝が伝えられました。

慶應義塾維持会のみなさまの温かいご支援に、全ての奨学生を代表して心からの感謝を申し上げます。
私は現在、法学部で刑事政策を中心に勉強をしております。「最良の刑事政策とは、最良の社会政策である」というドイツの刑法学者フランツ・フォン・リストの言葉を胸に、安全で安心な社会を作るための刑事政策について考える日々を送っています。将来は警察庁採用の警察官になることを目標としており、そのための勉強にも力を入れているところでございます。
また、「慶応かるた会」というサークルに所属し、競技かるたにも取り組んでいます。先日山形県で行われた大会では、準優勝という結果を残し、B級三段への昇段を果たすことができました。今後も練習を重ね、在学中に最高級であるA級への昇段を決めたいと考えています。
私の家庭は母子家庭であることに加え、昨今のコロナ禍により家計事情が大きく悪化してしまったため、維持会の皆様のご支援がなければ、勉学やサークル活動といった大学生活に集中することができなかったかもしれません。
そのことを胸に刻み、奨学生としての誇りと自覚を持って有意義な学生生活を実現できるよう今後も精進して参ります。この度は本当にありがとうございました。
(宮城県出身 法学部3年)

まずはこのような会を設けてくださった維持会担当の方々、そして足を運んでいただいた維持会のみなさま、誠にありがとうございます。
私は大学で経済学について学んでおり、ESG投資を専攻しております。この知見を活かして就職先はコンサルティング業界を予定しており、企業の課題解決を通して日本をより良くしていきたいと考えております。
また課外活動においては中学生の頃からソフトテニスというスポーツをやっており、今年度は理工系1部リーグで団体優勝や区民大会で優勝を収めました。今後より良い成績を収められるよう努力を続けたいと思います。
私事になりますが、私は1歳の頃から母子家庭で育ち、経済的に苦しい生活が続いておりました。さらに一浪を経てやっとの思いで掴んだ慶應義塾大学の合格の先に待ち構えていたのは、学費や生活費という多大なお金でした。母の稼ぎのみでは足りなく自分自身も働く必要があり、大好きなソフトテニスを大学の部活動で続けるという私の夢を諦めなければなりませんでした。
そんな時に私を救ってくださったのが維持会を始めとした御塾の奨学金制度です。皆様の多大なるご支援のおかげで、アルバイトやインターンを続けながら、勉強だけでなく、準体育会の部活動でソフトテニスに打ち込む日々を送れています。
このような幸せを当たり前のことだと思わず、今後社会に貢献する人材へと成長し、皆様から受けた恩を社会に還元したいと考えております。
重ねてになりますが、本日はこのような機会を設けてくださり誠にありがとうございました。今後とも何卒宜しくお願い致します。
(愛知県出身 総合政策学部4年)

 
あっという間に時が過ぎ閉会となりましたが、脈々と続く社中協力の伝統を目で見て肌で感じた時間は、かけがえのない時間だったに違いありません。
慶應義塾と慶應義塾維持会はこれからも、意欲ある塾生のみなさんを様々な形で支援してまいります。

維持会奨学生インタビューこちら

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